{$brandData.brandNameKana} ヨシダ(YOSHIDA) サテライトサイト | Gressive

YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第251回~

新世代「パイロット」コレクションが示す
進化を止めないゼニスの姿勢

2023.7.14
■ZENITH(ゼニス) ■パイロット ビッグデイト フライバック ■49.4000.3652/21.I001

文:竹石祐三 / Text:Yuzo Takeishi
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

 2021年の「クロノマスター スポーツ」、2022年の「デファイ スカイライン」に続き、ゼニス(ZENITH)はまたもや、サプライズな新作を発表した。それが「パイロット オートマティック」と「パイロット ビッグデイト フライバック」だ。ブランドを代表するコレクションを大胆にリファインした新世代の「パイロット」は、時計愛好家に新鮮な驚きを与え、一方では若い世代の琴線に触れるであろう、モダンな佇まいに。そのうえでパイロットウォッチに求められる要素もしっかりと満たした、伝統と同時代性が共存するタイムピースである。

モダンなデザインへと進化を遂げた
「パイロット オートマティック」

「デファイ」や「クロノマスター」「エリート」と並び、ゼニスの旗艦コレクションのひとつとして多くのファンを持つ「パイロット」。その歴史は旧く、創業者のジョルジュ・ファーブル=ジャコによって、すでに1888年にフランス語の「Pilote」が、さらに1904年には英語の「Pilot」の名称が商標登録されている。また、1909年に英仏海峡横断飛行を成し遂げたルイ・ブレリオが身に着けていたのもゼニスの時計であったと言われるなど、ゼニスはパイロットウォッチの先駆的な存在であり、長年にわたってパイロットたちの信頼を獲得し続けてきたのだ。

 これまでの「パイロット」コレクションは、そうしたブランドの歴史にオマージュを捧げ、往時のパイロットウォッチを想起させるヴィンテージライクなデザインだったが、2023年に発表された2種類の新作は、モダンな雰囲気を漂わせるルックスへと大胆にチェンジした。しかもそのデザインは、単純にヴィンテージからの脱却を図っただけではなく、過去と現在の航空界にインスパイアされたものになっているのだ。

 そのひとつ、「パイロット オートマティック」は、ケース素材にステンレススチール、またはブラックセラミックを用いた2モデルをラインナップ。特に目を引くのが、横方向のウェーブパターンを施したダイアルで、これは古い航空機に見られる波型のメタルシートに着想を得たものだという。その一方で、インデックスはモダンなフォントへと変更しており、まさに過去と現在のエレメントを巧みに組み合わせた内容になっている。

 ルックス面は大きく変わったものの、時刻の視認性は確保。また大型のリュウズもエッジの効いたフォルムへと変更されたが、グローブを装着したままでも操作しやすいなど、パイロットウォッチに求められるファクターはしっかりと継承されている。搭載するムーブメントは自社製のエル・プリメロ 3620。3万6000振動/時の振動数によって高精度を実現し、パワーリザーブも約60時間とするなど、デイリーに使いやすい時計に仕上がっている。


■ZENITH(ゼニス) ■パイロット オートマティック ■03.4000.3620/21.I001

パイロット オートマティック

■03.4000.3620/21.I001 ■40mm ■ステンレススチールケース ■ブラックのコーデュラ・エフェクト ラバーストラップ(ブラウンのカーフレザー ストラップが付属) ■自動巻き ■10気圧防水 ■¥1,023,000(税込)


■ZENITH(ゼニス) ■パイロット オートマティック ■49.4000.3620/21.I001

パイロット オートマティック

■49.4000.3620/21.I001 ■40mm ■ブラックセラミックケース ■ブラックのコーデュラ・エフェクト ラバーストラップ(カーキのコーデュラ・エフェクト ストラップが付属) ■自動巻き ■10気圧防水 ■¥1,287,000(税込)

ふたつの機能を追加して利便性を高めた
「パイロット ビッグデイト フライバック」

 もうひとつの「パイロット ビッグデイト フライバック」もステンレススチールとブラックセラミックの2バージョンをラインナップするが、前者はセンターのクロノグラフ針とクロノグラフ分針をオレンジで彩り、さらに30分積算計の周囲を5分ごとに色分けすることで、経過時間を瞬時に読み取れるようにしている。これは1997年に発売されて人気を博した「レインボー フライバック」にオマージュを捧げた意匠であり、こちらも、過去と現在のデザインエレメントを上手く組み合わせた時計であることが分かる。

 このモデルのハイライトとなるのが、ビッグデイトとフライバック機能の融合だ。搭載するのは高振動の自動巻きクロノグラフムーブメント、エル・プリメロ 3652で、日付表示はふたつのディスクを0.007秒以内に進めて安定させる特許取得済みの機構を備えている。そしてフライバックは、そもそもグローブを装着したパイロットの操作を簡素化するために考案された機能で、ワンプッシュで計測をゼロリセットして再開できるため、クロノグラフ機能を停止せずに連続した時間を記録することが可能だ。この機能を活用するシーンは限定されるが、古い機体に着想を得たダイアルのパターンを含め、大空を駆けるパイロットに想いを馳せられるだろう。


■ZENITH(ゼニス) ■パイロット ビッグデイト フライバック ■03.4000.3652/21.I001

パイロット ビッグデイト フライバック

■03.4000.3652/21.I001 ■42.5mm ■ステンレススチールケース ■ブラックのコーデュラ・エフェクト ラバーストラップ(ブラウンのカーフレザー ストラップが付属) ■自動巻き ■10気圧防水 ■¥1,551,000(税込)


■ZENITH(ゼニス) ■パイロット ビッグデイト フライバック ■49.4000.3652/21.I001

パイロット ビッグデイト フライバック

■49.4000.3652/21.I001 ■42.5mm ■ブラックセラミックケース ■ブラックのコーデュラ・エフェクト ラバーストラップ(カーキのコーデュラ・エフェクト ストラップが付属) ■自動巻き ■10気圧防水 ■¥1,837,000(税込)

STORE INFO
店舗情報

CONTENTS LIST

【 連載コラム 】

ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。

COPYRIGHT (C) Gressive ALL RIGHTS RESERVED.