YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第57回~

ロジェ・デュブイによる
大胆不敵なコラボレーションとは?

2019.10.25
■ROGER DUBUIS(ロジェ・デュブイ) ■エクスカリバー スパイダー ピレリ ピットストップ シングルフライングトゥールビヨン ■RDDBEX0669

文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

 ROGER DUBUIS(ロジェ・デュブイ)の破竹の快進撃を支える、個性溢れるコラボレーションウォッチがある。YOSHIDA(ヨシダ)が注目する“主役級の時計”の紹介とともに魅力を検証する。

二つの個性が響き合う
スーパーカーとのコラボレーション

「クルマ好きは時計好き」という言葉がある。どちらも機械の集合体であり、実用品として生まれつつも、現在は嗜好品として楽しまれているという共通点もある。だからだろうか。クルマ×時計のコラボレーションは枚挙にいとまがない。かつては既存モデルに車のロゴマークを掲げるお手軽なコラボレーションが多かったが、近年はコンセプト作りやデザインワークの段階から深く関わっているため、クルマの世界観をしっかりと投影した個性的なモデルが増えている。

 特にユニークな取り組みが目立つのが、ロジェ・デュブイだ。同社は技術力に優れたマニュファクチュールであるだけでなく、新興ブランドゆえのフットワークの軽さを生かした大胆不敵なコラボレーションウォッチを作っている。その一つが「エクスカリバー アヴェンタドールS」。これはイタリアを代表するスーパーカー、ランボルギーニ「アヴァンタドール S」のメカニズムやエンジンレイアウトなどを時計機構として取り入れた新ムーブメントを開発したもの。芸術的な美しさをもつランボルギーニのV12エンジンを思わせる対称形のムーブメント「Cal.D103SQ」は、少し傾けてレイアウトされ、そこに「デュオトール」と命名された左右対称の二つのバランスホイールを使って高精度を導き出す。

 高級時計ブランドの多くがスーパーカーとコラボレーションを行うのは、ムーブメントから開発できる技術力を駆使して、高度なエンジニアリングを表現できるから。スーパーカーのポテンシャルを引き出すことはユーザーには難しいが、時計であれば身に着けることでその凄さを体感できるだろう。それもまた、コラボレーションウォッチの魅力になっている。


ユニークな提案が息づく
ロジェ・デュブイ×ピレリの協業

 コラボレーションウォッチには、“思いもよらなかった意外性”という楽しみもある。レギュラーモデルでは取り入れにくいコンセプトやデザイン、あるいは素材などを取り入れることで、時計を新しい方向に進化させるのだ。しかしロジェ・デュブイの視点には驚かされた。なんとタイヤメーカーの名門で、現在のF1世界選手権のタイヤサプライヤーとしても知られているピレリとコラボレーションを行うのだ。

「エクスカリバー スパイダー ピレリ」コレクションは、まずは実際にF1レースにて使用されたタイヤを主原料とする特別なストラップの製作からスタート。しかも優勝したマシンが装着していたタイヤを使用するというピレリならではの仕掛がある。このコラボレーションの面白いところは、タイヤというマニアックだがモータースポーツファンなら必ず注視するツボを押さえたところにある。ピレリとのコラボレーションは、すっかり見慣れたはずの“時計×モータースポーツ”というコボレーションに、新しい視点を提案しているのだ。

「エクスカリバー スパイダー ピレリ ピットストップ シングルフライングトゥールビヨン」は、写真のブラックストラップに加えて、ピレリがF1用タイヤとして用意する7種のタイヤに合わせて、7本の交換用ストラップを用意。“ピットストップ”の名が示すように、それぞれのストラップは簡単に交換できるようになっている。モータースポーツウォッチは、メーカーやチーム、ドライバーとコラボレーションになるのが通常だが、タイヤというマニアックな目線を持つことで、プラスアルファの価値を引き出した。それも常識に縛られないロジェ・デュブイの個性となっている。

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