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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第91回~

尽きることのない情熱から生まれた
パテック フィリップの永久カレンダー

2020.6.19
■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■永久カレンダー搭載クロノグラフ ■5270P

文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報は変更される場合がありますのでご了承ください。

 1925年に史上初の永久カレンダー腕時計を製作したPATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)。その伝統と技術を現代に受け継ぐ永久カレンダーの多くが、東京・幡ヶ谷の時計店「YOSHIDA 東京本店」に豊富に揃っている。

時と暦を視覚化して示す複雑機構、
先人たちの努力を凝縮した永久カレンダー

 “時間”が発明されたのは紀元前3000年頃の古代メソポタミア文明だったという。紀元前9000年頃、すでに農耕が始まり、彼らは季節変化を捉える必要から天体の運行を観測。その結果、天文学が発達し、暦の原型が生まれた。

 やがて14世紀のヨーロッパで機械式時計が教会の塔などに設置され、やがて天文学や占星術が用いる天体の動きを示す器具「アストロラーベ」と機械式時計が融合し、月や太陽、惑星の運行などを示す天文時計「プラネタリウム」が作られた。

 この天文時計の機能を懐中時計に凝縮したのが永久カレンダーだ。1762年、イギリスの時計師トマス・マッジが創作。それは時、分、日、曜日、月を自動表示し、4年に一度の閏年も2月末日から3月1日にジャンプして表示。月の満ち欠けを示す「ムーンフェイズ」を搭載することも多いが、これはかつての天文時計の名残りだろう。

 それから約70年後の1925年。世界で最初に永久カレンダーを腕時計として実現したのがパテック フィリップ。それは婦人用ペンダントウォッチのムーブメントを基にした永久カレンダー腕時計「No. 97 975」だった。

 そして1941年からパテック フィリップは「永久カレンダー」のシリーズ生産を開始。さらに1985年にパテック フィリップは初の自動巻き永久カレンダー専用ムーブメント「Cal.240 Q」を完成。自動巻きローターを埋め込んだ「マイクロローター」の採用で薄型化され、厚さわずか3.88mm。これを搭載する永久カレンダー腕時計「Ref.3940」が発表された。

 このように永久カレンダーの開発を牽引してきたパテック フィリップ。現在では婦人用の小型なモデルからクロノグラフを搭載するモデルまで、多種多様な永久カレンダーを生産している。

 流れ行く時間と暦を視覚化し正確に表示する永久カレンダー。そこには古代メソポタミアを源流とする先人たちの努力と情熱が、現代のパテック フィリップにも確かに受け継がれている。


NO.1 Ref.5320
ヴィンテージに触発された
永久カレンダー搭載モデルの先進性
■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■永久カレンダー ■5320G

永久カレンダー

「コンテンポラリー・ヴィンテージ・スタイル」と呼ばれる自動巻き永久カレンダー。その表示はかつてないほどシンプルだが必要にして十分。1940~50年代に作られたパテック フィリップ・ミュージアムの展示品にインスパイアされて生まれたこのモデルのラグには3重の段差が施され、穏やかなクリーム色のラック文字盤には夜光付のアラビア数字インデックスと針がセットされている。

■5320 ■40mm ■18Kホワイトゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水


NO.2 Ref.5496
シンプルさを追求した
現代感覚溢れるカレンダー表示
■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■レトログラード日付表示付永久カレンダー ■5496R

レトログラード日付表示付永久カレンダー

従来とは異なるモダンな表示システムを搭載するパテック フィリップならではの永久カレンダー。センターには時・分・秒の3つの針に加え、先端が赤く塗られた日付表示針をセット。これが月末日まで到達すると瞬時に1日に復帰して表示を再開するレトログラード式日付表示である。曜日は9時位置、月は3時位置の窓で示し、12時下の窓で閏年、6時位置にはムーンフェイズを装備。

■5496 ■39.5mm ■18Kローズゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水 ■価格要お問い合わせ


NO.3 Ref.5327
カラトラバ・スタイルを踏襲した
ブルーの文字盤が美しい永久カレンダー
■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■永久カレンダー ■5327G

永久カレンダー

艷やかなロイヤルブルー・ソレイユ仕上げの文字盤に流麗なブレゲ数字のインデックスを植字したコンテンポラリーな永久カレンダー。曜日、日付、月、閏年はすべて指針表示される。端正なラウンド型のケースは、ラグに溝が刻まれたカラトラバ・スタイルを採用。パテック フィリップが1985年に発表した超薄型の自動巻き永久カレンダー・ムーブメント「Cal.240 Q」を搭載。

■5327 ■39mm ■18Kホワイトゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水 ■価格要お問い合わせ

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NO.4 Ref.7140
ジェムセッティングが華麗な
婦人用永久カレンダー
■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■レディス・ファースト・パーペチュアル・カレンダー ■7140R

レディス・ファースト・パーペチュアル・カレンダー

パテック フィリップが誇る超薄型自動巻き永久カレンダー・ムーブメントの「Cal.240 Q」を、直径35.1mmの小振りなケースに納めた婦人用の複雑モデル。18Kローズゴールドのケースには、68個のダイヤ付ベゼル(約0.68カラット)をセット。さらにストラップのピンバックルにも27個のダイヤモンド(約0.2カラット)がセットされているラグジュアリーな逸品である。

■7140 ■35.1mm ■ダイヤ付き18Kローズゴールドケース(バックルを含む、約0.7カラット) ■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水 ■価格要お問い合わせ

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NO.5 Ref.5270P
永久カレンダーとクロノグラフが融合
伝統が息づく名機
■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■永久カレンダー搭載クロノグラフ ■5270P

永久カレンダー搭載クロノグラフ

「永久カレンダー」のシリーズ生産が始まった1941年以来、その伝統を継承するパテック フィリップの永久カレンダー搭載クロノグラフ5270モデルの、初めてのプラチナバージョン。曜日と月は12時位置の窓に並べて表示。クロノグラフはセンターの秒針と3時位置の30分積算計を備え、6時位置には日付とムーンフェイズ、閏年と昼夜は丸い窓で表示。9時位置にはスモールセコンドが設置される。

■5270P ■41mm ■プラチナケース ■アリゲーターストラップ ■手巻き ■30m防水

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【 連載コラム 】

ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。

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