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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第60回~

極上の空間「ガーデンサロン」で出合う
パテック フィリップの傑作コンプリケーション

2019.11.15
■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■永久カレンダー搭載クロノグラフ ■5270

取材・文:名畑政治 / Report & Text:Masaharu Nabata
写真:岡村昌弘(CROSSOVER)/ Photos:Masahiro Okamura(CROSSOVER)
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報は変更される場合がありますのでご了承ください。

 日本屈指の時計宝飾店として世界からも高い評価を得ている東京・幡ヶ谷の「YOSHIDA 東京本店」。その別館1階に設置された「ガーデンサロン」は、贅を尽くした極上空間であり、そこで時計を選ぶ者に格別な愉悦と幸福をもたらしてくれるだろう。

訪れた者を幸福にする
大都会に出現した伝説の「迷い家」

 迷い家(まよいが)をご存じだろうか? これは東北や関東地方に伝わる“訪れた者に富をもたらす”山中の幻の家のことだという。

 東京・渋谷区幡ヶ谷の「YOSHIDA 東京本店」は、さながら東京に忽然と現れた大都会の迷い家ではないだろうか、とふと思った。そう思わせる最大の要因は、この希有な時計宝飾店に設置された「ガーデンサロン」の存在がある。

 その名称が示すとおり、本店別館1階にあるこのサロンは、黒檀で作られた落ち着いた什器が設置され、天井にはフランスから取り寄せたバカラのシャンデリアが輝いている。

 そして、サロンの大きな窓からは、間近に迫る新宿の高層ビルの存在さえ忘れてしまうほどの壮麗な日本庭園がしつらえられている。


  • PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ガーデンサロン
  • PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ガーデンサロン
  • PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ガーデンサロン
  • PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ガーデンサロン
  • PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ガーデンサロン

  この日本庭園は「歓待の緑苑」と命名されており、日本古来の伝統美を凝縮。4つの窓から見られる景観は「翠緑 -suiryoku- の景」、「閑雅 -kanga- の景」、「添水 -souzu- の景」、「雲水 -unsui- の景」と名付けられているとおり、それぞれに個性が異なっており、見る者を飽きさせることがない。

 おそらく世界中を見渡しても、ここまで訪れる時計愛好家を窓外の景観で歓待してくれる時計宝飾店はないはずだ。


「ガーデンサロン」で出合える
パテック フィリップの新定番

 この極上の空間で選べるのは世界に名だたる高級ウォッチおよび宝飾ブランドの名品たち。

 中でもスイスにおいて最上級のタイムピースを生み出し続ける名門マニュファクチュールであるパテック フィリップの品揃えは世界随一といっても過言ではない豊富さ。その背景には近々創業100周年を迎える老舗YOSHIDAが、パテック フィリップを取り扱ってきた30年以上の歳月をかけて築き上げた実績と信頼関係がバックボーンにあることは疑いのない事実である。

「ガーデンサロン」には、200種類以上にも及ぶパテック フィリップの現行コレクションの中から新定番と呼ぶに相応しい注目モデルを紹介する。

世界を駆ける旅行者のための
Ref.5230「ワールドタイム」

 ジュネーブで活躍した伝説の時計師ルイ・コティエ考案による24タイムゾーン表示機能を装備するパテック フィリップを代表する「ワールドタイム」。世界各地を飛び回るビジネスマンはもちろん、旅行で各地を訪れるトラベラーにも最適な究極のタイムピースである。世界24都市の表示を持つ文字盤の中央部にはジュネーブにあるパテック フィリップ・ミュージアムが所蔵するヒストリカル・モデルからインスピレーションを得たギヨシェ装飾が施されている。


■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■ワールドタイム ■5230

ワールドタイム

■5230 ■38.5mm ■18Kローズゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.240 HU) ■30m防水 ■価格要お問い合せ

審美性と実用性を極めた
永久カレンダーRef.5496

 永久カレンダーとは、毎月が31日か30日、また2月の末日が28日か29日(閏年の場合)かということが機械的にメモリーされ、修正を施さなくても自動的に正しい日付を示す機構。本作での日付は1日から31日までを扇状の目盛で表示し、先端のアローを赤く塗られた針が31日の深夜、瞬時に1日に復帰して再び日を刻むレトログラードと呼ばれるシステムが搭載されている。同時に月と曜日、閏年も文字盤の小窓で表示され、月の満ち欠けは6時位置に設置されたムーンフェイズインジケーターにより示される。ムーブメントが観察可能なサファイヤクリスタル・バックと通常のケースバックが共に付属。


■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■レトログラード日付表示針付永久カレンダー ■5496

レトログラード日付表示針付永久カレンダー

■5496 ■39.5mm ■18Kローズゴールドケース ■ハンドステッチ・アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.324 S QR) ■3気圧防水 ■価格要お問い合せ

アヴィエーションウォッチへの敬意を込めた
視認性抜群のダイアル&ハンドを持つRef.5524

 2015年、ニス塗装ブルー文字盤のホワイトゴールド・モデルとして発表された「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム5524モデル」に、2018年、ブラウン・ソレイユ文字盤と18Kローズゴールドケースの仕様で登場した新バージョン。かつてのアヴィエーター(航空士)用タイムピースをモチーフに、出発地と現地の時刻と昼夜、および現地の日付を表示する機能を搭載。サファイヤクリスタル・バック。


美しさと実用性を兼備するパテック フィリップの複雑機構4選

  • ■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■レトログラード日付表示針付永久カレンダー ■5159

    レトログラード日付表示針付永久カレンダー

    4年に一度の閏年も含め、毎月の日数をレトログラード式に無修正で自動的に表示し、あわせて月、曜日、閏年、ムーンフェイズも表示する複雑機構搭載モデル。レバーとカムだけで構成された機械式時計のメカニズムで、このような複雑な機構を正確に設計し作動させるには長年の経験の積み重ねが不可欠。その意味で、極めてパテック フィリップらしいタイムピースといえるだろう。オパーリン仕上げの文字盤中央部には手仕上げによる放射状のギヨシェ装飾が施されている。サファイヤクリスタル・バックとこれを保護するヒンジ付カバーを装備。
    ■5159 ■38mm ■18Kホワイトゴールドケース ■ハンドステッチ・アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.324 S QR) ■3気圧防水 ■価格要お問い合せ

  • ■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■ワールドタイム・クロノグラフ ■5930

    ワールドタイム・クロノグラフ

    1940年に発表されたユニークピース(単品製作モデル)からインスピレーションを得て開発された本作は、パテック フィリップの現行コレクションとして、初のワールドタイムとクロノグラフを融合したモデル。パテック フィリップの自社開発・製造による新型自動巻きムーブメントであるCal.CH 28-520 HUを搭載。ワールドタイムに加え、クロノグラフには30分積算計も装備している。ブルー・オパーリンの文字盤中心部には手仕上げのギヨシェ装飾入り。そこに配置されたバーインデックスと針には蓄光塗料を塗布し、あらゆる場面での実用性を高めている。
    ■5930 ■39.5mm ■18Kホワイトゴールドケース
    ■ハンドステッチ・アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.CH 28-520 HU) ■3気圧防水 ■価格要お問い合せ

  • ■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■年次カレンダー搭載フライバック・クロノグラフ ■5960/01

    年次カレンダー搭載フライバック・クロノグラフ

    閏年を除き、毎月の日数を自動的に表示する極めて実用的な年次カレンダー機構を搭載するフライバック・クロノグラフ・モデル。本作では、この人気モデルに初めて18Kホワイトゴールドのケースが採用され、印象深いニス塗装のブルー文字盤にレッドのクロノグラフ針を配置。6時位置のサブダイアルには60分計と12時間計が同軸でセットされ、高い視認性と実用性を獲得している。ブラウンのカーフレザーストラップにはコントラストの効いたステッチが入り、スポーティさをアピールする。
    ■5960/01 ■40.5mm ■18Kホワイトゴールドケース ■カーフスキンストラップ ■自動巻き(Cal.CH 28-520 IRM QA 24H) ■3気圧防水 ■価格要お問い合せ

  • ■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■カラトラバ ■6006

    カラトラバ

    パテック フィリップを代表する超薄型自動巻ムーブメント、Cal.240が開発されて40周年を記念し、スモールセコンドとポインターデイト機構(指針式の日付表示)を装備する特別なカラトラバ。ケース径は従来より2mm拡大され39mmを採用。エボニーブラック・ソレイユ&シルバーの文字盤に、ホワイトで鮮やかに印字されたインデックスや目盛が抜群の視認性を提供。この文字盤にマッチするグロッシーなアリゲーターストラップが美しいハーモニーを奏でる。
    ■6006 ■39mm ■18Kホワイトゴールドケース ■ハンドステッチ・アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.240 PS C) ■3気圧防水 ■価格要お問い合せ

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【 連載コラム 】

ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。

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