超高級時計が一堂に揃う、魅惑の「ガーデンサロン」
取材・文:名畑政治 / Report & Text:Masaharu Nabata
写真:岡村昌弘(CROSSOVER)/ Photos:Masahiro Okamura(CROSSOVER)
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報は変更される場合がありますのでご了承ください。
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世界でも指折りと言われている売上高を誇る時計店YOSHIDA(ヨシダ)。その象徴として存在する唯一無二の空間が、日本の様式美が織りなす「ガーデンサロン」である。誰もが驚く、贅を凝らした魅惑のサロンの全貌を公開する。
東京・渋谷区幡ヶ谷にある「YOSHIDA 東京本店」は、名だたる高級ウォッチブランドをはじめ、Wellendorff(ウェレンドルフ)やDAMIANI(ダミアーニ)、Chopard(ショパール)、BOUCHERON(ブシュロン)といった世界有数のジュエリーブランドも取り扱っている。
その核となるブランドが、ジュネーブに本社とマニュファクチュール(自社一貫生産工場)を構えるPATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)、“複雑時計の揺りかご”と呼ばれるスイス・ジュウ渓谷に創業し、現在もこの地で最上級の時計作りを実践するAUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)、創業は1979年と若いものの高級時計にラバーストラップを採用したことで大きな反響を呼び、2005年発表の「ビッグバン・コレクション」で時計界に変革をもたらしたHUBLOT (ウブロ)である。
そして店内には、それぞれのブランドを最適な環境と雰囲気で堪能・吟味するための専用サロンが設けられている。その中でも異彩を放つのが、本店別館1階にある「ガーデンサロン」にほかならない。
その名称の通り、大きな窓から日本庭園をのぞむこのサロンは、より多くの顧客に快適な寛ぎの空間を提供するために生まれたスペースである。新宿の高層ビル群も間近な幡ヶ谷というロケーションからは想像もつかないゆとりの空間は、落ち着いた黒檀の什器とフランスから取り寄せたバカラのシャンデリアが輝き、都会の騒々しさを忘れさせてくれる異空間のおもむきがある。
しかも「歓待の緑苑」と命名された窓の外の日本庭園には、日本の伝統美が凝縮されており、窓ごとの景色に変化を持たせている。それぞれの窓から眺める景観は「閑雅 -kanga- の景」、「添水 -souzu- の景」、「翠緑 -suiryoku- の景」、「雲水 -unsui- の景」と命名され、目にしみる青葉の鮮やかさや流れる水の音、天空から降り注ぐ陽の光が深閑とした森の姿を思わせ、心が洗われる贅沢な空間を演出する。
世界広しといえども、訪れた顧客のために、ここまでの贅を尽くし空間を演出する時計店は極めて希であろう。そして同時に「ガーデンサロン」ではブランドの垣根を越えて、同時にいくつものモデルを見比べることができるので最上の一品と出合うことができる。これもまた「YOSHIDA」が日本中の時計愛好家から絶大な支持を受ける理由なのである。
他の時計店ではまずありえない極上の空間を提供する「YOSHIDA 東京本店」。だがもちろん、世界のトップに君臨する高級時計の豊富な品揃えこそYOSHIDAの何よりの特徴である。
中でもパテック フィリップについては、30年以上もの年月で築き上げた実績と信頼関係を構築してきたこともあり、大変希少なグランド・コンプリケーションのラインナップが充実している。
たとえば、パテック フィリップの高度な技術の代名詞と呼ばれるRef.5270「永久カレンダー搭載クロノグラフ」は、2018年のバーゼルワールドで発表された初のプラチナ・バージョンに加え、同じく2018年に登場したローズゴールドケースに同素材のブレスレットを装着したブラック・ダイアルのバージョンも人気を集めている。
グランド・コンプリケーション
永久カレンダー搭載クロノグラフ
曜日・月・閏年、昼夜の別を窓、6時位置のインダイアルの日付を針で表示する永久カレンダーにクロノグラフを融合させたパテック フィリップならではのコンプリケーション。月の満ち欠けを示すムーンフェイズ・インジケーターも搭載。ケースはこのモデル初のプラチナを採用する。
■5270P ■41mm ■プラチナケース ■アリゲーターストラップ ■手巻き(Cal.CH 29-535 PS Q) ■30m防水
その他のコレクションも圧巻の一言だ。実機を目にすることさえ難しいと言われている、文字盤に天空の動きを再現した星座表を搭載したRef.6102「グランド・コンプリケーション セレスティアル」や、ムーンフェイズと日付、パワーリザーブ表示を搭載し、ベゼルにバゲットカット・ダイヤモンドをあしらったRef.5724「ノーチラス」といった超希少モデルすら手に取れる。
もしも貴方が他のどこにもないパテック フィリップを探すのなら、まず「YOSHIDA 東京本店」を訪ねるべきと断言できるだろう。
グランド・コンプリケーション
ミニット・リピーター
ミニット・リピーター、トゥールビヨン、レトログラード日付表示針付永久カレンダーを統合したグランド・コンプリケーション(超複雑時計)。プラチナケースのベゼルとラグには2重の段差が施されて豊かな表情を与え、黒七宝の文字盤は高温で焼成したグランフーエナメル(七宝)。さらにムーンフェイズの表示窓も七宝が採用されている。
■5316P ■40.2mm ■プラチナケース ■アリゲーターストラップ ■手巻き(Cal.R TO 27 PS QR) ■非防水(湿気・埃にのみ対処) ■価格要お問い合せ
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グランド・コンプリケーション
セレスティアル
天空の動きを再現した星座表を文字盤に搭載することで、大宇宙への憧れを具現化した希少モデル。天の川を背景に月の満ち欠けを示すムーンフェイズも搭載。さらに文字盤外周部の日付表示を赤い弓を先端に持つ針で指し示す指針式日付表示機構も備えている。ちなみにサファイヤガラスの内面に描かれた楕円は、ジュネーブおよびジュネーブと同緯度の地点から見える星空を示している。
■6102 ■44mm ■18Kローズゴールドケース
■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.240 LU CL C) ■30m防水 ■価格要お問い合せ
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ノーチラス
1976年に誕生した「ノーチラス」は、スポーティさとエレガントさで圧倒的な人気を誇るコレクション。このモデルは「ノーチラス」に指針式日付表示、ムーンフェイズ、パワーリザーブインジケーターを搭載したハイエンドなモデル。ベゼルには44個(約7.4カラット)のバゲットカット・ダイヤ、折り畳み式バックルには6個(約0.8カラット)のバゲットカット・ダイヤがセットされている。
■5724 ■40mm(10-4時方向) ■18Kローズゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.240 PS IRM C LU) ■60m防水 ■価格要お問い合せ
コンプリケーション
年次カレンダー搭載クロノグラフ
閏年までの間、無修正で自動的に日付と曜日を表示することで人気の年次カレンダーにクロノグラフを加えたモデル。プラチナ製のケースには白い輝きにマッチするネイビーブルーの文字盤とストラップが選択されている。またベゼルには36個(約3.48カラット)のバゲットカット・ダイヤ、折り畳み式バックルには22個(約0.97カラット)のバゲットカット・ダイヤ、文字盤のインデックスにも8個(約0.23カラット)のバゲットカット・ダイヤをセット。
■5961P ■40.5mm ■プラチナケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.CH 28-520 IRM QA 24H) ■30m防水 ■価格要お問い合せ
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グランド・コンプリケーション
レトログラード日付表示針付永久カレンダー
文字盤センターから伸びた短い針でレトログラード式に日付を表示する永久カレンダー。その文字盤には縦方向にサテン仕上げを施したシルバー仕上げでメカニカルな印象を与えつつ、ケースにマッチしたローズゴールドのバーインデックスがエレガントさを伝える。ケースは希少なプラチナ製。
■5496P ■39.5mm ■プラチナケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.324 S QR) ■30m防水 ■価格要お問い合せ
YOSHIDA 東京本店
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5
<Googlemapはこちら>
営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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