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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第191回~

パテック フィリップ2022年最新作に見る
大人の落ち着きを表現したグリーン文字盤の魅力

2022.5.20
■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■永久カレンダー搭載クロノグラフ ■5270P

文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報は変更される場合がありますのでご了承ください。

 ファッション界では極めて難しい色とされるグリーンだが、時計の世界では今や一大ムーブメントとなり、さまざまな色調のグリーン文字盤が登場している。それらの中でもパテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)が2022年の新作として発表したグリーン文字盤モデルは、他社とは一味違う仕上げが施されており、そこにはパテック フィリップならではの落ち着きと洗練が表現されている。

パテック フィリップの伝統を継承する
永久カレンダー搭載クロノグラフ最新作

 超精密な複雑時計から伝統的な工芸技法を駆使した芸術的なタイムピースまで、幅広いジャンルをカバーするパテック フィリップ。その綺羅星のようなラインナップの中でも、複数の複雑機構を融合させたグランド・コンプリケーションこそ、パテック フィリップを代表するコレクションといえるだろう。

 わけても1941年に発売された「永久カレンダー 1518」は、永久カレンダーとクロノグラフをあわせて搭載する伝説のグランド・コンプリケーションとして、今も燦然たる輝きを保ち続けている。

 そして現在、このグランド・コンプリケーションの偉大な伝統を継承するモデルとして、現行ラインナップに君臨するのが、「永久カレンダー搭載クロノグラフ 5270P」だ。

 この「永久カレンダー搭載クロノグラフ 5270P」に2022年、新たな魅力を湛えたモデルが登場した。それがここで紹介するブラック・グラデーションのラック・グリーン文字盤を採用した最新バージョンなのである。


■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■永久カレンダー搭載クロノグラフ ■5270P

永久カレンダー搭載クロノグラフ

中心部のフレッシュなグリーンから外側に向かうに従い、深く濃いブラック・グリーンに変化する印象的な文字盤を装備する「永久カレンダー搭載クロノグラフ 5270P」の最新バージョン。

■5270P ■41mm ■プラチナケース ■アリゲーターストラップ ■手巻き ■3気圧防水 ■価格要お問い合わせ

 その文字盤はご覧のように爽やかなグリーンの中心部から周辺部に向かうほどにブラックの色合いが濃くなる印象深い仕様。


■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■永久カレンダー搭載クロノグラフ ■5270P

永久カレンダーの表示は、12時位置に横並びで曜日と月の表示窓を置き、6時位置のインダイアルで指針式の日付表示とムーンフェイズ・インジケーターが設置されている。そして、昼夜表示と閏年表示の丸い小窓が、このインダイアルの両脇に設置されている。

 この個性あふれる文字盤のカラーリングに合わせて、艶のあるブリリアント・ブラックのアリゲーターストラップに、鮮やかなグリーンのステッチをあしらっている点が心憎いではないか。

 しかもケースはプラチナ仕様。この希少な金属の白い輝きが、凹型ベゼルや段差付きのラグ、そしてサテン仕上げとポリッシュ仕上げを使い分けた立体感あふれるクロノグラフのプッシュボタンなどによって、より一層、美しさが強調されている。


■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■永久カレンダー搭載クロノグラフ ■5270P

ケースはプラチナ製。古典的なスクエアなフォルムを継承するクロノグラフのプッシュボタンは側面をサテン仕上げ、上面をポリッシュ仕上げとして立体感を際立たせている。

 またパテック フィリップのプラチナ仕様モデルの法則に従い、ケース側面の6時位置のラグ間にはダイヤモンドがセッティングされていることも忘れてはならない。


■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■永久カレンダー搭載クロノグラフ ■5270P

搭載ムーブメントは手巻きの「Cal.CH 29‑535 PS Q」。クロノグラフに加え、曜日、月、閏年、昼夜を窓表示し、日付を指針表示する永久カレンダー、そしてムーンフェイズを搭載。サファイヤクリスタル・バックと通常のケースバックが付属。

利便性に優れる年次カレンダーに登場した
渋いオリーブグリーン文字盤

 4年に一度の閏年も自動的に修正し表示する永久カレンダーとは異なり、1年に一度、2月から3月に切り替わる際にだけ修正すれば、あとは自動的に月の大小を判別してカレンダーを自動表示してくれる機構が年次カレンダーであり、極めて利便性に優れることから近年、一層の人気の高まりを見せる注目のメカニズムである。

 この機構を世に送り出したのがパテック フィリップの「年次カレンダー 5205」に新たな魅力を持つモデルが発表された。


■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■年次カレンダー ■5205

年次カレンダー

読み取りやすさを配慮した年次カレンダーの表示系統が際立つ「年次カレンダー 5205」の2022年最新バージョン。ストラップは手作業で2トーンのオリーブグリーン・パティナ加工を施したアリゲーターが用いられている。

■5205 ■40mm ■18Kローズゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■3気圧防水 ■価格要お問い合わせ

 文字盤はトレンドカラーとして話題のグリーン。ただし、さすがはパテック フィリップ。単純なグリーンではなく、大人の落ち着きを感じさせる渋いオリーブグリーンを採用し、これに放射状の筋目を入れたソレイユ仕上げと、外周に向かって濃くなるブラック・グラデーションの要素を加えることで、より一層の深みと控えめな華やかさが表現されている。


■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■年次カレンダー ■5205

年次カレンダーは文字盤上部に設置した窓で曜日、日付、月を表示。6時位置のインダイアルで指針式の日付表示とムーンフェイズ・インジケーターが同軸で表示される。文字盤は外周に向かって濃くなるブラック・グラデーションのオリーブグリーン・ソレイユ仕上げ。


■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■年次カレンダー ■5205

サファイヤクリスタル製のケースバックを通して、年に1度、3月1日にだけカレンダーを調整する必要のある、特許取得の年次カレンダー機構を装備する「Cal.324 S QA LU 24H」を鑑賞することができる。

 ケースは18Kローズゴールドを採用。ベゼルは凹型の加工が施されており、ミドルケースからラグにかけての側面に印象的なくぼみとオープンワークが施され、入念なポリッシュ仕上げによって光を反射し、多彩な表情を見せてくれる。



落ち着きと洗練が融合した最新カラーバージョン

 女性のために開発された「Twenty~4®」は、1999年に最初のモデルが発表された人気コレクション。

「Twenty~4®」という名称の通り、昼夜を問わず24時間、いつでも着用することが可能であり、活動的な現代女性の毎日を、スタイリッシュに装うために創作されたモデルである。

 その「Twenty~4®」のコレクションに、2022年、新たに加えられたのが、洗練と落ち着きを表現したオリーブグリーン文字盤のモデル「Twenty~4 4910/1200A」である。


■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■Twenty~4 ■4910/1200A

Twenty~4

ステンレススチールのケースに同素材のメタルブレスレットを組み合わせ、落ち着いたオリーブグリーンの文字盤をセットした「Twenty~4 4910/1200A」の最新モデル。パテック フィリップのマニュファクチュールが製造したクォーツ・ムーブメント「Cal. E 15」を搭載。

■4910/1200A ■25.1✕30mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■クォーツ ■3気圧防水 ■価格要お問い合わせ

 ソレイユ仕上げが施された文字盤には、6時と12時にアラビア数字インデックスが施され、他のインデックスは“トラペーズ”と呼ばれる台形の植字アワーマーカーがセットされている。また、このインデックスと絶妙なマッチングを見せる針は先端が丸みを帯びたバトン型が採用されている点も、他のモデルにはない魅力となっている。


■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■Twenty~4 ■4910/1200A

美しいポリッシュ加工が施され、強さと優雅さを併せ持ったステンレススチール製ケースを採用。ケースのスクエアなフォルムとラインが文字盤の両側にセッティングされた36個のダイヤモンド(約0.42カラット)によって強調されている。


■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ) ■Twenty~4 ■4910/1200A

しなやかさと強さを併せ持つ「Twenty~4」のステンレス製ブレスレット。着脱が簡単な折り畳み式のバックルを装備。

 そして長方形のレクタンギュラー型ケースは、アクティブな活動にもへこたれない強靭なステンレススチールを採用。そのスクエアなフォルムにアール・デコ様式からインスピレーションを得た2重の段差を側面に備え、この縦のラインが、文字盤の両側に18個ずつ並べたダイヤモンドのセッティングによって強調されている。





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