アヴィエーター・ウォッチへのオマージュから生まれた
傑作「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」
文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報は変更される場合がありますのでご了承ください。
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人類によるいくつもの探検や冒険を支えてきたデュアルタイム機能を備えたアヴィエーター・ウォッチ。その輝かしい歴史と伝統へのオマージュとして2015年に誕生したのが、パテック フィリップの「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」コレクションである。そこで今回は該当する4つのモデルを紹介しよう。
2015年にアヴィエーター・ウォッチへのオマージュとして発表されたデュアルタイム機構搭載モデル。それが今回、紹介する「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」である。
最初、ケース径42mmの「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム 5524」が登場し、やがてケース径37.5mmのミディアム・サイズのモデルが加わり、さらにケース素材のバリエーションも増えて、今では「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」としてのファミリーを形成するに至っている。
ブルーの文字盤とカーフストラップ、そして18Kホワイトゴールドの白い輝きが素晴らしいマッチングを見せる「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム 7234」は、男女兼用で着用できる37.5mmのミディアム・サイズが大きな特徴となっている。
では、その機能を詳しく見ていこう。このモデルのデュアルタイム表示はいわゆるGMTモデルの24時針とは異なり、通常の時針と同じ中心軸に重ねられた第2の時針によって行われる。
時計の左側、8時と10時の位置にプッシュボタンがそれぞれ配置されている。そこで8時位置のボタンを押すと、重なった2本の時針のうち、上の蓄光入り時針が1時間だけ進む。この時、下にあるスケルトン時針はその位置に残って出発地の時刻のままだ。
ケース左サイド、8時と10時の位置に設置されたプッシュボタンでローカルタイム用の時針を操作する。このプッシュボタンにはロック機構が備えられ、誤操作を防ぐ。
逆に10時位置のボタンを押すと、上の時針だけ1時間戻る。つまり、8時と10時のプッシュボタンを押すことで、旅行先(あるいは時刻を知りたい地域)と出発地(居住地)の時差を表示することができるのである。
6時位置のインダイアルはスモールセコンドではなく、指針式の日付表示(ポインターデイト)。この針を早送りしたい場合は、6時側のラグの間に埋め込まれたボタンで行う。
この時、9時位置にある「LOCAL」と書かれた丸窓と、3時位置の「HOME」と書かれた丸窓に、白が出れば昼、夜なら青が出ることで、それぞれの地域の昼か夜かがわかるようになっている。
また、このモデルには指針式の日付表示機能も搭載されている。それが6時位置のインダイアル。一見するとスモールセコンドのように思えるが、これは日付表示であり、この針は現地の時刻(ローカルタイム)と連動する。日付を早送りする場合は、6時側のラグの間にある埋め込み式ボタンで調整が可能となっている。
カラトラバ・パイロット・トラベルタイム
女性はもちろん、小振りなモデルを好む男性にも最適なミディアム・サイズ(ケース径37.5mm)の「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」。ケースは白く輝く18Kホワイトゴールド製で、このケースにベストマッチなブルー塗装の文字盤がセットされている。ストラップも文字盤のカラーに合わせてブルーのカーフスキンが付属。
■7234 ■37.5mm ■18Kホワイトゴールドケース ■カーフスキンストラップ ■自動巻き ■6気圧防水
カラトラバ・パイロット・トラベルタイム
出発地と現地の時刻を表示するデュアルタイムゾーン機構を搭載するミディアムサイズの「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」18Kローズゴールドバージョン。文字盤はローズゴールドのケースに合わせ、外周部に向かうほど濃い色に変化するブラック・グラデーションが美しいブラウン・ソレイユ仕上げを採用。ストラップもこれに合わせてヴィンテージ・ブラウンのカーフが選ばれている。
■7234 ■37.5mm ■18Kローズゴールドケース ■カーフスキンストラップ ■自動巻き ■6気圧防水
出発地(居住地)と現地(旅行先)の時刻を表示できるデュアルタイムゾーン機構を装備するパテック フィリップの「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」。5524モデルはケース径42mmのマッシブ(力強い)なケースを特徴とするラインである。
18Kホワイトゴールドのケースにブルー・ニスの塗装文字盤をセットし、しっとりとした質感を持つカーフスキン製ストラップを装備した「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム 5524」。アヴィエーター・ウォッチを原点とする逞しさと視認性の高さを確認できる。
機能や操作性は7234モデルと同様。8時と10時のプッシュボタンで現地時刻用の時針を操作して時差を表示し、重ねられたスケルトン仕様の時針で出発地の時刻を表示する。そして出発地と現地の昼夜は、文字盤に装備された「LOCAL」と「HOME」と書かれた丸窓で示し、ローカルタイムに連動する6時位置の指針式日付表示を備える使いやすさと利便性に優れたシステムとなっている。
また、時差修正用のプッシュボタンには、誤操作防止のためのロック機構が備えられ、腕につけている間に不用意にボタンが押されてローカルタイム用時針の位置がズレてしまうことがないよう配慮されている。これも5524モデルと7234モデルとの共通仕様だ。
ミディアムサイズの7234モデルは女性のみならず、小ぶりなタイムピースが好きな男性にもジャストフィットする。もちろん、アヴィエーター・ウォッチとしての存在感を重視する方には、ケース径42mmの5524モデルをお勧めしたい。
カラトラバ・パイロット・トラベルタイム
2015年、18Kホワイトゴールドのケースにニス塗装のブルー文字盤を合わせて登場したのが、この「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム 5524」。簡易な操作で出発地と現地(渡航先)の時刻を同時に表示する機構を備える「Cal.324 S C FUS」搭載。時差調整用ボタンには安全ロック機構を備え、不用意に押されて時刻がずれる心配は皆無。
■5524 ■42mm ■18Kホワイトゴールドケース ■カーフスキンストラップ ■自動巻き ■6気圧防水 ■価格要お問い合わせ
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