実用のコンプリケーションから華麗なレディースまで
パテック フィリップが贈る注目のタイムピース
文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報は変更される場合がありますのでご了承ください。
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時計界の最高峰に君臨するメゾンとして、自他ともに認める存在が他ならぬスイス・ジュネーブのパテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)である。今回は、YOSHIDA(ヨシダ)がお勧めするパテック フィリップが生んだ注目のタイムピースを紹介しよう。
コンプリケーション・ウォッチを代表するカレンダー機構だが、日・曜日・月を表示するものでは、日付をほぼ2か月ごとに修正する必要のあるトリプルカレンダー(フルカレンダー)か、4年に一度の閏年の時だけ修正するセミパーペチュアルカレンダーがあり、それよりさらに修正の手間のかからないものは、ほぼ100年に一度の修正で済む永久カレンダー(パーペチュアルカレンダー)しかなかった。
しかし、1996年にパテック フィリップが年次カレンダーを発表したことで、1年に一度、2月から3月に変わる時だけ修正すればよい利便性に優れた機構が一般に認知され、爆発的なヒットとなって現在に至っている。
その年次カレンダーの本家とも呼ぶべきパテック フィリップには、何種類もの年次カレンダーがラインナップされているが、シンプルさとカレンダーの読み取りやすさで群を抜く存在なのが、ここで紹介する「年次カレンダー 5396」である。
ケースは“もっとも美しい腕時計”と呼ばれるカラトラバのフォルムを踏襲し、そこに曜日と月の表示窓、時分針と秒針、24時計とムーンフェイズインジケーターを同軸で表示し、その下の小窓で日付を示すというように、すべての時刻とカレンダーの表示が、スッキリと縦に並んでいる。
文字盤のカラーはシルバー・オパーリン。ここにペンシルを思わせる立体的なゴールド製の植字インデックスがあしらわれ、洗練の美が体現されている。
年次カレンダー
パテック フィリップが自社開発した自動巻きの年次カレンダー搭載ムーブメント「Cal.324 S QA LU 24H/303」を搭載。サファイヤクリスタル製のケースバックからは、この複雑で美しいムーブメントを堪能できる。
■5396 ■38.5mm ■18Kホワイトゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■3気圧防水
時刻と他の地域の時刻を同時に表示できることで、近年、高い人気を維持し続けているデュアルタイムウォッチだが、パテック フィリップが2015年に発表した18Kホワイトゴールドの「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」は、往年の航空パイロットへのオマージュを込めて、ブルーの文字盤に蓄光塗料をたっぷりと塗布したアラビア数字インデックスと太い時分針という組み合わせで登場。またたくまに人気モデルへと上り詰めた。
その後、ブラウン・ソレイユ文字盤を装備する18Kローズゴールドのモデルが登場し、コレクションの幅が広がった。
このモデルが搭載する「Cal.324 S C FUS」は、出発地と現地の時刻をセンターに備える2本の時針で表示するデュアルタイムゾーン機構を備え、 出発地と現地の昼夜を3時と9時のインデックスの脇にある小窓で表示する。
カラトラバ・パイロット・トラベルタイム
パイロットウォッチをルーツとするモデルだけに防水性は6気圧と強化されている。また、装備するストラップもタフさを優先し、ハンドステッチ入りのカーフスキン製ストラップがチョイスされている。
■5524 ■42mm ■18Kローズゴールドケース ■カーフスキンストラップ ■自動巻き ■6気圧防水 ■価格要お問い合わせ
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一年に一度の修正で正しく暦を表示する年次カレンダーの利便性を女性用モデルでも実現すべく、パテック フィリップが開発したのが、ここで紹介する「年次カレンダー 4947」と「年次カレンダー 4948」である。
ケース径は38mmと現代のコンプリケーションとしては小ぶりなもの。18Kゴールドケースのモデルでは、最上級の技術を駆使して華麗なジェム・セッティングが施されている点に注目していただきたい。
2つのモデルの違いは、「年次カレンダー 4947」は文字盤が金属ベースのシルバー・ソレイユ仕上げであるのに対し、「年次カレンダー 4948」は天然素材ならではの個性と変幻自在の輝きを特徴とするマザー・オブ・パールが用いられていることに加え、ダイヤモンド・セッティングのパターンにある。さて、貴方はどちらのモデルを選ばれるだろうか?
レディース・年次カレンダー
華麗なジェム・セッティングが施された18Kローズゴールドのケースを特徴とする婦人用の年次カレンダー・モデル。ケースには141個(約1.28カラット)、リュウズには14個(約0.06カラット)のダイヤモンドがセッティングされている。
■4947 ■38mm ■18Kローズゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■3気圧防水 ■価格要お問い合わせ
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レディース・年次カレンダー
マザー・オブ・パールの文字盤と落ち着いたライトグレーのアリゲーターストラップが美しい調和を見ている。ジェム・セッティングはケースに347個(約2.65カラット)、リュウズに14個(約0.06カラット)、ストラップのピンバックルに27個(約0.21カラット)のダイヤモンドがセットされている。
■4948 ■38mm ■18Kホワイトゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■3気圧防水 ■価格要お問い合わせ
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スタイリッシュで現代的で活動的な女性のためにパテック フィリップが生み出したのが、自動巻きムーブメントを搭載する「Twenty~4® オートマチック」。
ここで紹介する「Twenty~4® オートマチック 7300/1200A」は、コレクションとして初めてラウンド型ケースを採用したモデル。ケース素材は美しく磨き上げられたステンレススチールを用い、そこにレディースならではのダイヤモンドのセッティングが施されている。まさに現代の女性のアクティブさとエレガントさを融合させたモデルに仕上がっている。
一方、レクタンギュラー型ケースを持つ18Kローズゴールド製の「Twenty~4 4910/1201」は、放射状の模様が美しい光を放つチョコレートブラウン・ソレイユ文字盤と、ケースサイドに縦に列にセットされたダイヤモンドを特徴とするモデル。
それと同時に、蓄光塗料を塗布したボールドなインデックスと時分針によって、夜間や暗がりなど、あらゆる場面での時刻の視認性を確保。腕時計としての実用性も兼備しつつ、女性モデルらしい華やかさと美しさをアピールする。
Twenty~4 オートマチック
ステンレススチールのケースに華麗なジェム・セッティングを施した極めて現代的なレディース・ウォッチ。このベゼルには160個(約0.77カラット)のダイヤモンドがセッティングされている。搭載ムーブメントは自動巻きの「Cal.324 S C」。サファイア製のケースバックから、その美しい仕上げを観賞できる。
■7300/1200A ■36mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き ■3気圧防水 ■価格要お問い合わせ
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Twenty~4
18Kローズゴールドのケースにチョコレートブラウン・ソレイユのダイアルが絶妙のマッチングを見せる婦人用のレクタンギュラーモデル。文字盤の両側面に施されたジェム・セッティングは、34個(約0.57カラット)のダイヤモンド。折り畳み式バックル装備で着脱も極めて簡便。
■4910/1201 ■25.1×30.0mm ■18Kローズゴールドケース&ブレスレット ■クォーツ ■3気圧防水
YOSHIDA 東京本店
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5
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営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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