パルミジャーニ・フルリエの
スポーツウォッチが持つ真価とは?

編集・文:戸叶庸之 / Edit & Text:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
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パルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER)との信頼関係から充実したラインナップを揃える時計店YOSHIDA(ヨシダ)。レギュラーモデルからYOSHIDAスペシャルモデルまで並ぶ店頭から話題のタイムピースを厳選した。
「デイリーユースで着用できるハイエンドウォッチ」というテーマのもと、各社とのコラボレーションによって生まれるYOSHIDAスペシャルモデル。
パルミジャーニ・フルリエとの別注モデル「トンダ PF フライングトゥールビヨン」は、YOSHIDAスペシャルモデルの理想を実現させた超複雑機構搭載モデルのひとつに数えられる。
ベースとなった「トンダ PF フライングトゥールビヨン」は、プラチナ950ケースに“ミラノブルー”というカラーをダイヤルに採用したレギュラーモデルに対して、ケースをステンレススチールに、ダイヤルカラーを“グリーン”に変更したことでデイリーユース向けの仕様にアレンジしている。
ちなみに「トンダ PF」モデルは、全モデル共通して100m防水を保持するコレクションである。昨今の高級時計のニーズを捉えた実用的な設計は嬉しい限りだ。
数年前から高級時計のトレンドとして浮上したブルーダイヤル。その人気はすでに定着していて定番化している様子だ。
ブルーダイヤルの特徴を端的に述べると、非常に汎用性が高いことが挙げられる。清潔感のある爽やか印象を演出やすいのも魅力だろう。これと同じことがメンズファッション世界でも広く認知されていて、あらゆるファッションアイテムにブルーが採用されている。
YOSHIDAスペシャルモデル「トンダ PF マイクロローター」は、ブルーのトーンにとことんこだわった1本。ダイヤルカラーをパルミジャーニ・フルリエの定番カラー“ミラノブルー”よりも薄めのトーンになる“ライトブルー”にアレンジした。このような微差で表情が様変わりすることも腕時計の面白さであり、魅力なのだ。
そこにドレスウォッチのような2針と6時位置のデイト表示が相まって、パルミジャーニ・フルリエらしい“控えめなラグジュアリー”という表現に適した雰囲気を醸し出している。
2020年に発表されたパルミジャーニ・フルリエ初となるスポーティウォッチ「トンダ GT」の登場は、ブランドの新たな方向性を位置付けるターニングポイントとなった。
ファーストコレクションから登場している「トンダ GT」は、ダイヤルにドレスウォッチを彷彿させる2針とスモールセコンドを備えたエレガントなモデルだ。6時位置にはスモールセコンドのほか、パワーリザーブ表示があり、複雑機構を得意とするパルミジャーニ・フルリエのらしい仕様だといえよう。
こちらの1本は、スレンススチール製の「トンダ GT」は、ケース&ブレスレット、ダイヤルのトーンをシルバーで統一したシックな顔立ち。スモールセコンド、デイト表示、その他の装飾をブラックにすることで絶妙なコントラストを作っている。
その結果、ドレスアップからカジュアルまで対応できるマルチパーパスな1本に仕上がっている。
「トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ」は、2023年の「ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)」にてメンズウォッチ複雑時計賞を受賞し、時計業界やジャーナリストの間で多くの関心を集めた話題作だ。
このモデルの最大の特徴は、GMTウォッチのあり方を見つめ直し、スプリットセコンドグラフ(フランス語でラトラパンテ)の機能を応用することで、世界初のGMT機構の開発・製造を成功させたことに尽きるだろう。操作性、視認性、そして起動のシンプルさが格段に向上した点も特筆にすべき点である。
新しい機能を司るのは、2本の分針の働きによるものだ。1本目の分針は、ロジウム加工されたゴールド製で時針と連動したを表示。2本目は、通常はロジウムプレートの針の下に隠れている18Kローズゴールド製の針で、5分または1分の単位をオンデマンドで計算することができる。
時位置プッシャーで5分、10時位置のプッシャーで1分と、どちらの場合もプッシャーを押すと、ローズゴールドの針が目的に合った単位でジャンプするこの機能により、分単位の計測を必要とするシーンやイベント時に、一定の時間にわたってオンデマンドで分数の微調整を行うことができる。
シンプリシティを極めた「トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ」は、すっきりと無駄のないプロポーションに品のある造形美と質の高い仕上げと、内に秘める複雑さとの対比が特徴的だ。そして身につける人の美意識と一体化するようにデザインされている。
「トンダ GT」コレクションのデビュー時から展開されている3モデルのひとつが「トンダ GT クロノグラフ」。ケースによって機構の仕様が異なるこだわりがあり、ステンレスがクロノグラフとアニュアルカレンダー、18Kゴールドケースはクロノグラフとビッグデイトと異なる複雑機構と異なる機構を兼ね備えている。ここでは後者をクローズアップする。
パルミジャーニ・フルリは時計にまるで魂を込めるように、妥協なきウォッチメイキングを手掛けるブランドとして認知されている。径42mmの18Kローズゴールド製ケースに毎時36,000振動のハイビート自動巻きクロノグラフムーブメントCal.PF071 - COSCを搭載。約65時間のパワーリザーブを持っており、実用性の高さが抜きん出ている。
シルバートーンのダイヤルには、「クル・トリアンギュレール」モチーフのギョーシェ彫りが施されており、計測は、クアンタムグレーのサブダイヤルで行う。サブダイヤルは、12時位置のふたつの窓で表示されるビッグデイトと調和するように配置されており、絶妙なバランス構成レイアウトされている。
見逃せないのは、インダイヤルのカラーと同系色のグレーのバルカナイズラバーストラップの存在だろう。18Kローズゴールドのブレスレットのモデルよりも数段スポーティな雰囲気が高まっている。
100mの防水性能があるため、「トンダ GT クロノグラフ」をレジャーで余暇を楽しむ喜びもひとしおだろう。
YOSHIDA 東京本店
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営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
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ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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