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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第268回~

美しいパーツで構成される
パルミジャーニ・フルリエ「トンダ」の魅力

2023.11.10
■PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ) ■トンダ GT ■PFC910-0000141-B00182

文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

 現在のパルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER)の中核をなす「トンダ」。イタリア語で円を意味するその名が示す通り、ラウンドケースの時計ではあるが、非常に凝った作りをしており、語るべき要素は多い。そこで今回は、ダイヤル、ブレスレット&ストラップ、ケースという外装面から、その魅力に迫っていきたい。

引き寄せられるカラーダイヤル

 ダイヤルは時計の顔である。ゆえにクオリティの差が如実に表れる場所でもある。パルミジャーニ・フルリエでは、2005年にダイヤル製造会社である「カドランス・エ・アビヤージュ」を設立した。実はスイスのマニュファクチュールブランドであっても、ダイヤルは外注するという事例は珍しくない。しかしパルミジャーニ・フルリエでは、自社で製造しているため、徹底的に微差にこだわることができるのだ。

 トンダでは、クル・トリアンギュレールやバーリーコーンといった、精密で美しいギョーシェ加工を施したダイヤルを採用し、また端正な美しさを追求したサンドブラスト加工によるマットなダイヤルも人気が高い。

 そんなパルミジャーニ・フルリエの美しいダイヤル表現に、更なる広がりを作ったのが、YOSHIDAスペシャルの“カラーダイヤル”だ。美しいダイヤルは、グリーンやブルーで装飾することで華やぎが増すため、周囲の視線を引き寄せる。素晴らしいダイヤル装飾の技術に、センスあるカラーリングが融合したYOSHIDAスペシャルモデルはここでしか出会えない貴重な時計となっている。


■PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ) ■トンダ GT アイスブルー ■PFS910-1020006-100182

トンダ GT アイスブルー

「クル・トリアンギュレール」のギョーシェ彫りをアイスブルー色に。インダイヤルのみグレーにしてアクセントに。

■PFS910-1020006-100182 ■42mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット(ブラックとブルーのラバーストラップ各1本が付属) ■自動巻き ■100m防水 ■YOSHIDAスペシャルモデル 限定100本 ■¥2,728,000(税込)


■PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ) ■トンダ PF フライングトゥールビヨン ■PFS921-1020001-100182

トンダ PF フライングトゥールビヨン

マット仕上げのダイヤルを、深みのあるグリーンに仕上げたトゥールビヨン。

■PFS921-1020001-100182 ■42mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット(ベゼルはプラチナ製) ■自動巻き ■100m防水 ■YOSHIDAスペシャルモデル 限定50本 ■¥17,226,000(税込)


■PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ) ■トンダ PF クロノグラフ ■PFS915-1020001-100182

トンダ PF クロノグラフ

自社製の一体型クロノグラフムーブメントCal.PF070を搭載。

■PFS915-1020001-100182 ■42mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット(ベゼルはプラチナ製) ■自動巻き ■100m防水 ■YOSHIDAスペシャルモデル 限定100本 ■¥4,994,000(税込)

機能美のブレスレット&ストラップ

“腕”時計である以上、体との関係性は無視できない。着用感が悪かったり、ケースデザインとの一体感がなかったりすると、時計そのものが台無しになるだろう。

 その点、トンダのブレスレットやストラップは巧みに作られている。そもそもトンダのケースのデザインは、ケースとブレスレット&ストラップが一体化することで成立している。そのためかなり高い精度レベルが求められるため、ブレスレットやストラップの製作は専門のサプライヤーに依頼している。そのおかげでケースからラグ、そしてブレスレットへと流れる稜線のラインはすべて美しく整い、ポリッシュとヘアラインの仕上げもケースからブレスレットへと繋がるようにデザインされる。

 また、しなやかで弾力性に優れるバルカナイズラバーを用いたラバーストラップも、ケースからシームレスに繋がるようにデザインされ、中央部にダイヤルと同じくクル・トリアンギュレールの模様を取り入れることで、全体的なデザインの統一感も意識している。

 こういったところにも、パルミジャーニ・フルリエのディテールへの探求心が詰まっている。


■PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ) ■トンダ GT クロノグラフ ■PFC906-1020001-400181

トンダ GT クロノグラフ

クロノグラフに加えて、アニュアルカレンダーも搭載。3時位置インダイヤル内に月の小窓表示が入る。

■PFC906-1020001-400181 ■42mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水


■PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ) ■トンダ GT ■PFC910-0000141-B00182

トンダ GT

長短針を組み合わせたスモールセコンドをブラックにして、人気の高いパンダ配色に。

■PFC910-0000141-B00182 ■42mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き ■100m防水 ■¥2,673,000(税込)

情熱が詰まったゴールドケース

 パルミジャーニ・フルリエの時計のケースは、グループ傘下の「LAB」(レ・アルティザン・ボワティエ)が製造する。同社はパルミジャーニ・フルリエ以外のメーカーのケースも製造しているほど技術力に優れており、複雑な形状でありながら防水性能をしっかりもたせることができる。

 またベゼルにはローレット加工を施しているが、「トンダPF」には220本の刻みを、そしてこの「トンダ PF スポーツ」には160本の刻みを入れる。刻みの大きさが変わることで印象が変わり、統一のデザインコードであっても、スポーティにもエレガントにも表現することができるのだ。

 ちなみにケースデザインの大きな特徴であるティアドロップ型のラグは溶接で取り付けているが、こういった箇所は熟練の技術者が担当する。またラグのサイドと内側にのみヘアラインを入れており、ポリッシュ部の美しさを際立たせるのもテクニックだ。

 立体的な造形美と丁寧な仕上げは、パルミジャーニ・フルリエの美しさへの情熱を示すもの。高級時計とは斯くあるべしという情熱が見えてくる。


■PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ) ■トンダ PF スポーツ オートマティック ■PFC930-2020001-400182

トンダ PF スポーツ オートマティック

ローレット加工ベゼルが美しいスポーツモデル。カジュアルなストラップを合わせており、デイリーウォッチとして楽しめる。

■PFC930-2020001-400182 ■41mm ■18Kローズゴールドケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水 ■¥5,522,000(税込)


■PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ) ■トンダ PF スポーツ クロノグラフ ■PFC931-2020001-400182

トンダ PF スポーツ クロノグラフ

一体型クロノグラフムーブメントCal.PF070を搭載。毎時36,000振動のハイビート設計で、1/10秒の計測が可能。

■PFC931-2020001-400182 ■42mm ■18Kローズゴールドケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水 ■¥7,260,000(税込)

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【 連載コラム 】

ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。

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