パルミジャーニ・フルリエ 2021年新作
「トンダ PF」が魅せる、繊細で優美な造形
文:竹石祐三 / Text:Yuzo Takeishi
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
文:竹石祐三 / Text:Yuzo Takeishi
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時計修復師として活躍していたミシェル・パルミジャーニによって1996年に創設された時計ブランド、パルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER)は、2021年、誕生25周年のアニバーサリーイヤーを迎えた。すでに前年には、スポーティーなルックスを特徴とした「トンダ GT」をリリースして話題を呼んでいたが、2021年はトンダコレクションをさらに発展させた「トンダ PF」を発表。パルミジャーニ・フルリエらしさが際立つ繊細な佇まいと複雑機構が融合した、新鋭4モデルの詳細を明らかにしよう。
それまで、ドレッシーなタイムピースを数多く手掛けていたパルミジャーニ・フルリエが2020年にリリースした「トンダ GT」は、スポーティーなデザインを特徴とするデイリーウォッチで、ブランドにとっての新境地となるコレクションだ。ラグジュアリースポーツウォッチのブームに伴い、ケースとブレスレットに一体感を持たせた「トンダ GT」も高い支持を獲得しているが、そんななかで新たにトンダコレクションに加わったのが「トンダ PF」である。
「トンダ PF」もケースとブレスレットに一体感を持たせたデザインを取り入れてはいるが、前作「トンダ GT」とは印象を異にしており、パルミジャーニ・フルリエらしいドレッシーな表情を見せつつも実にモダンな雰囲気。繊細なバーリーコーン(麦の穂)模様のギヨシェを施したダイアルには、12時位置に「PF」のエンブレムを添え、エッジの効いたインデックスもごく控えめにレイアウト。ローレット加工を施したベゼルも全体を引き締めるアクセントになっており、パルミジャーニ・フルリエがこれまでに手掛けてきた繊細で優美な造形を、より現代的に昇華させた仕上がりだ。
こうした優美なデザインを堪能できるのが、二針モデルの「トンダ PF マイクロローター」である。ダイアルの構成要素を極限まで抑えたことにより、ケース径40mmのモデルとは思えないほど視認性は秀逸。新たにデザインしたというオープンワークの時分針を採用し、さらにはデイト表示を6時位置にレイアウトしたことで、シンメトリックですっきりとした表情を実現している。また、プラチナ製のマイクロローターを備えた3mm厚のムーブメントを採用したことでケース厚も7.8mmをマークし、装着感は実に軽快。モダンなルックスはもちろん、長きにわたって愛用したくなる実用的なタイムピースになっている。
トンダ PF マイクロローター
■PFC914-1020001-100182 ■40mm ■ステンレススチールケース&プラチナベゼル ■ステンレススチールブレスレット ■自動巻き ■100m防水 ■¥3,707,000(税込)
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トンダ PF マイクロローター
■PFC914-2020001-200182 ■40mm ■18Kローズゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き ■100m防水 ■¥8,679,000(税込)
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「トンダ PF」のデザインコードはそのままに、クロノグラフ機構を搭載したのが「トンダ PF クロノグラフ」。当然、このモデルにも薄く彫られたバーリーコーンのギヨシェが施されており、ここに3つのインダイアルを配置するためには、高い技術が必要になったという。
そのデザインワークは実に見事で、サンドブラスト加工を施したダイアル外周とカウンターの輪郭はダイアルとトーンオントーンにし、さらにダイアルとの段差を抑えて平面に見せることで落ち着いた表情にまとめ上げている。プッシュボタンをラグと同じ形状にしたことも、一体感のあるデザインを具現するためのポイントだろう。
しかも、搭載する一体型のクロノグラフムーブメントは36,000振動/時を実現し、パワーリザーブも約65時間をマークするなど、デザインはもちろん、性能も隙のないモデルに仕上がっている。
トンダ PF クロノグラフ
■PFC915-1020001-100182 ■42mm ■ステンレススチールケース&プラチナベゼル ■ステンレススチールブレスレット ■自動巻き ■100m防水 ■¥4,818,000(税込)
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トンダ PF クロノグラフ
■PFC915-2020001-200182 ■42mm ■18Kローズゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き ■100m防水 ■¥10,406,000(税込)
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2018年に発表された「トンダ カランドリエ アニュエル」は、アニュアルカレンダーに加え、122年に一度しか修正を必要としない高精度なムーンフェイズを備えたモデルとして、愛好家の注目を集めた。
これは、一般的な月齢表示(29日と12時間)と実際の周期(29日と12時間44分2.8秒)の間に生じる約44分の誤差を補正。さらに、地球上のどこにいても対応できるよう、北半球と南半球ふたつの月相を表示する革新的な機構だ。
この機能を備えたキャリバーPF339を搭載した新モデルが「トンダ PF アニュアルカレンダー」。レトログラード式のアニュアルカレンダーや高精度ムーンフェイズ機能はそのままに、このモデルでは、デイトをミニッツトラックに記したり、カウンターのフォントを変更したりすることで、「トンダ PF」にふさわしい、モダンなルックスにまとめている。
トンダ PF アニュアルカレンダー
■PFC907-1020001-100182 ■42mm ■ステンレススチールケース&プラチナベゼル ■ステンレススチールブレスレット ■自動巻き ■100m防水 ■¥5,918,000(税込)
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トンダ PF アニュアルカレンダー
■PFC907-2020001-200182 ■42mm ■18Kローズゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き ■100m防水 ■¥11,517,000(税込)
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コレクションのハイライトとなるのが「トンダ PF スプリットセコンド クロノグラフ」。ブランドの創設25周年を記念し、わずか25本のみが発売される限定モデルである。
ケースとブレスレットはプラチナ950製で、これに合わせてダイアルには繊細なサンドブラスト加工を施した無垢のプラチナを使用。3つのインダイアルに加え、ダイアル外周にはパルスメータースケールも配しているものの、全体をワントーンでまとめたことにより、ミニマルなルックスを実現している。
搭載するのは、2017年のジュネーブ時計グランプリで受賞歴のあるキャリバーChronoOr(クロノール)の後継機となるPF361。ふたつの動きを1/10秒単位で計測できる高振動のスプリットセコンドクロノグラフであるうえに、オープンワークデザインとなっており、その精緻な姿がケースバックから眺められるのも魅力である。
トンダ PF スプリットセコンド クロノグラフ
■PFH916-2010001-200182 ■42mm ■プラチナ950ケース&ブレスレット ■自動巻き ■100m防水 ■世界限定25本 ■¥25,487,000(税込)
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実にパルミジャーニ・フルリエらしい作風でありながら、現代にふさわしいルックスを提示した「トンダ PF」コレクション。その繊細で優美なプロポーションはもちろんのこと、卓越した製造技術によって実現した極上の着け心地も、YOSHIDA(ヨシダ)の店頭でぜひ、確かめてほしい。
YOSHIDA 東京本店
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5
<Googlemapはこちら>
営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
名古屋 YOSHIDA
愛知県名古屋市中区栄3丁目17番17号
<Googlemapはこちら>
営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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