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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第81回~

ウブロの時計創造哲学が込められた
「クラシック・フュージョン」ベスト・セレクション

2020.4.10
■HUBLOT(ウブロ) ■クラシック・フュージョン チタニウム ■511.NX.1171.LR

文:田中克幸 / Text:Katsuyuki Tanaka
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

「クラシック・フュージョン」は、ウブロ創業以来の基幹モデルのDNAを継承・進化させた伝統の逸品。オリジナルのエッセンスを巧みに取り入れたデザインに発売当時、オールドファンは「待ちに待った時計」、エントリーファンには「細部に漂うクラシカルさが新鮮」と大好評をもって迎えられ、今や「ビッグ・バン」「スピリット オブ ビッグ・バン」と共にウブロ三大フラッグシップの一翼を担う重要なコレクションである。ではこの多彩なコレクションでもベストモデルは何か? 今回YOSHIDA(ヨシダ)では独自に5つの部門を設け、当コレクションから各々ベストモデルを選出。これを見ればウブロの時計創造哲学“The Art of Fusion=異なる素材やアイデアの融合”の一端が理解できるセレクションを試みた。

ウブロの“起源”を今に伝える代表モデルと
基幹コレクションのクロノグラフのベストとは?

「クラシック・フュージョン」はウブロのオリジンを現在に伝える中3針カレンダーモデルからクロノグラフ、オープンワークダイアルが特徴のアエロ・フュージョン、2019年に鮮烈なデビューを飾った限定版のフェラーリGT、さらにベルルッティやオーリンスキー等のコラボレーションに約5日間パワーリザーブのトゥールビヨンまで実に多彩な顔ぶれが揃う。

 そこでYOSHIDA(ヨシダ)では独自に規定した5つの部門を元に、これらのモデルをさらに絞り込み、クラシック・フュージョンの“The Best of The Best”を選定した。では、各部門の選定モデルを発表したい。

オリジン賞:
クラシック・フュージョン チタニウム

 1980年の創業時以来、ウブロのブランドイメージを体現するモデルが「クラシック」であった。ブランド名“HUBLOT(ウブロ)”が、船舶の船体に備え付けられる円形の“舷窓”から命名されたもので、その舷窓の設計上の特徴が円形窓周囲に打ち込まれたビス。よってこの舷窓を時計に見立てることで、ベゼルにビスを装備したのである。このステンレススチール(SS)製ケース、ビス留めベゼル、ラバーストラップという要素は、現在時計界の主流となっている「SS製高級スポーツ(スポーティ)ウォッチ」の必須条件。ウブロの「クラシック」モデルは、1980年の時点ですでにこの条件を完成させていたことになる。時代はようやくウブロに追いついたのだろうか?


HUBLOT(ウブロ) 1980年頃のクラシック

ブランド創業当初よりウブロのシグネチャーモデルとして時計愛好家の記憶に残る当時のモデル。漆黒のようなダイアル&ラバーストラップと、スチールケースとのコントラストが硬派の印象を与えている。SS製高級スポーツ(スポーティ)ウォッチの先駆け的存在のひとつ。

 第2創業期を迎えた2004年から数えて4年後の2008年に登場した「クラシック・フュージョン」は、2005年の「ビッグ・バン」とは打って変わったそのシンプルな洗練さに、ファンの心を射抜いた。ケースサイズは、現在では5種類になり(45、42、40、38、33mm)、その素材もチタニウム、18Kキングゴールド、セラミックとウブロの技術を反映した内容。また、オリジナルモデルでは12個のベゼル上のビスは半数の6個に変更すると同時に大型化し、その形状もウブロを示すH型が採用された。さらにカレンダーの背景はダイアルカラーに合わせて黒と白を用意、何よりも立体型インデックスの追加が大きな進化だ。しかし両サイドに張り出したリブや前述のビスなど基本形な変更は無い。細部への変更はあっても全体印象がオリジナルと変わらないというのが、ウブロが現代の「クラシック・フュージョン」に与えた巧妙かつ見事な時計製造哲学の表れである。


HUBLOT(ウブロ) クラシック・フュージョンのサイズバリエーション

「クラシック・フュージョン」にはツーインダイアル・クロノグラフも用意されているが、何よりも中3針カレンダータイプに5種類ものケースサイズを揃えたことに感心する。世界中に顧客を持つブランドゆえにサイズに対する要望は国あるいは個人で様々。これに対応するきめ細かな配慮の表れのひとつだ。

 もっともオリジナルを継承するモデルは「クラシック・フュージョン チタニウム」だ。その理由は一目瞭然、まるでオリジナルの直系子孫であるかのような相似性と発展性は、創業家の第二世代を見るかのようだ。


クロノグラフ賞:
アエロ・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー レッドマジック

 現行コレクションとコラボレーションの特別なモデルでは、最もスタンダードな「クラシック・フュージョン 45、42mm」や「アエロ・フュージョン 45mm」、「アエロ・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー」、2019年発表の「フェラーリGT」、「ベルルッティ」などが揃う。

 ムーブメントCal.HUB1143は「クロノグラフ 45mm」(45mmケース)と「ベルルッティ」(45mmケース)、Cal.HUB1153は「クロノグラフ 42mm」、スケルトンムーブメントのCal.HUB1155は「アエロ・フュージョン 45mm」と「アエロ・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー」、そして自社開発・製造ムーブメントの自動巻きリスターティング フライバッククロノグラフCal.HUB1281(自社開発・製造“UNICO”)が搭載されている「フェラーリ GT」である。

 普通ならば自社開発・製造ムーブメント搭載の「フェラーリ GT」を当部門のベストモデルに選出するところだが、これは限定版なので敢えて割愛(後述の部門で登場)。またCal.HUB1143搭載の「クロノグラフ45mm」「ベルルッティ」について、特に前者のモデルは豊富な品揃えが却って突出感を弱めている。そこでベストモデル賞には2018年(発表は前年の冬)より続く、気鋭のフランス人現代アーティスト、リチャード・オーリンスキーとのコラボレーションモデルで2019年1月発表の「アエロ・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー レッドマジック」に決定した。ファセット加工ケースにウブロ最新の素材開発技術のひとつであるレッドセラミックを融合させ、さらにオープンワークダイアルが特徴のアエロ・フュージョンに合わせてスケルトナイズしたCal.HUB1155も判断のひとつになった。


すべてのエンスージアストを魅了する
時計の枠を超えた才能との異種コラボレーション

スポーツスピリッツ賞:
クラシック・フュージョン フェラーリ GT 3Dカーボン

 2011年11月に発表されたフェラーリとのコラボレーションから現在にいたるまで、このコラボレーションは有名ブランドの単なる“名義貸し”という浅薄なものではないという真摯さを時計で表現してきた。

 2012年に始まる「ビッグ・バン フェラーリ」以降シリーズは毎年拡充し、その間2013年の「MP-05 ラ・フェラーリ」や2017年「テクフレーム」など驚異の複雑時計も発表。しかし複雑時計を除き、そのラインナップはすべてビッグ・バンのコレクションに集約され、ファンの間ではクラシック・フュージョンからの登場を期待する機運が高まっていた。


 2019年のバーゼルで発表されたのが、「クラシック・フュージョン フェラーリ GT」限定版3モデルである。クラシック・フュージョン初のフェラーリというビッグニュースのみならず、初めてマニュファクチュール・ムーブメント、Cal.HUB1281 UNICO(ウニコ)が搭載されるという刮目すべき新作。イタリア・マラネッロのフェラーリ・デザインセンターが担当した外装デザインは、モータースポーツの雄のセンスが凝縮されたスピリッツに溢れたもの。当モデルは間違いなく2019年ウブロのベスト3に入る傑作品である。

 これはクラシック・フュージョンでも特別な意味合いのあるモデルとして、特別賞の意味も込めて選出した。


エレガント賞:
クラシック・フュージョン クロノグラフ
ベルルッティ コールドブラウン

 ウブロのコラボレーションが、お互いの歴史や理念まで織り込んだ濃厚な内容であることは十分に周知された事実である。これはブランド哲学である“The Art of Fusion=異なる素材やアイデアの融合”を実践するものだ。

 フランスのスーリエ(Soulier。仏語で“靴”の意)であるベルルッティは、世界中の高感度なライフスタイル・エンスージアストから圧倒的な支持を得ている名門。彼らとの共同作品は2016年発表の「クラシック・フュージョン ベルルッティ スクリット」に始まる。以降、一貫してベルルッティのモデルはクラシック・フュージョンより発表されており、今やクラシック・フュージョンの主要シリーズと言える。

 ヴェネチアレザーといえば彼らの代名詞的素材だが、これを2016年当初よりストラップのみならずダイアルに採用した点が高い評価を得た。記憶に頼るとダイアルにレザーを採用した過去の例は、1990年代後半にドイツのとある高級ブランドが試みたコンセプトウォッチのひとつに見られる程度である。

 金属素材の集合体である時計と、有機素材の皮革を融合させるための技術力にも高い評価を得ているが、ダイアルとストラップにカリグラフィー(18世紀にルイ15世がしたためた手紙の筆跡が発想源)をデザインしたセンスが素晴らしい。これで品格が格段に上がったと思われる。

 ベルルッティ・シリーズは、ウブロの中でも特別な宝物のような存在である。


アート賞:
クラシック・フュージョン オーリンスキー チタニウム

 ウブロはアートへの理解が深いブランドだが、その指向性は古典主義ではなく明らかにモダン主義である。特にケースとダイアルに対する立体構造的なビジュアルアートに深い関心があるように思える。

 例えば2017年よりビッグ・バンで展開する「サンブルー」は、タトゥーアートでも有名なマキシム・プレシア-ビュシ率いるアーティスト集団による幾何学デザイン、2015年開始の「クルズ=ディエズ」は20世紀最大の色彩理論家のひとりである故カルロス・クルズ=ディエズのキネティックアートを取り入れている。

 その中でもフランス気鋭の現代アーティスト、リチャード・オーリンスキーとのコラボレーションモデルの2019年発表モデル「クラシック・フュージョン オーリンスキー チタニウム」をアート賞に決定したい。彼は事前に完成させたデザインスケッチを携えてスイス・ニヨン本社のミーティングに参加、他のアーティスト同様にウブロのDNAへの深い理解と再解釈をもって製作に当たった。

 特に今回のモデルはオーリンスキー自らが従来より小さなケースサイズの40mmを指定し、その上にケースのみならずダイアルまでファセット加工を施した点が秀逸。光の入射と反射角度により輝きと影が瞬時に移ろうケースのファセット加工は、時計を単なる装飾品から腕に着けるアートへと昇華させた。彼の創造力によりウブロのクラシック・フュージョンに新たなアートコレクションが誕生したと言っても過言ではない。


 以上がYOCHIDA(ヨシダ)が独自に設定したクラシック・フュージョン5部門のプライズリストである。様々な異分野とのコラボレーションが目立った存在になるが、どのモデルもベースは中3針カレンダーやクロノグラフといった極めてオーソドックスなモデル。毎年の新作発表会では、一見すると華やかなモデルが続出する印象が強いが、その基本は極めてコンサバティブなブランドがウブロである。“異なる素材やアイデアの融合”を支える根幹にある安定感も、高い人気を誇る一因である。

腕元が華やぐ、「クラシック・フュージョン」 レディスモデル4選

【連載】「YOSHIDAで体験する、高級時計への旅」とは?

正規時計代理店YOSHIDA(ヨシダ)と、時計専門サイトGressive(グレッシブ)が、4名の執筆陣とともに送る連載企画。「なぜ、人は腕時計に惹かれるのか?」という普遍的なテーマのもと、名だたる一流ブランドの魅力に触れ、奥深い高級時計の世界へと誘う。

INFORMATION

YOSHIDA 東京本店

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営業時間:10:00~20:00 年中無休(1月1日から1月3日までを除く)



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