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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第74回~

2020年ウブロ新作、ビッグ・バン初のブレスレットモデル

2020.2.21
■HUBLOT(ウブロ) ■ビッグ・バン インテグレーテッド チタニウム ■451.NX.1170.NX

文:田中克幸 / Text:Katsuyuki Tanaka
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

 2020年の本年、SIHHは“ウォッチ&ワンダー ジュネーブ(WACHES & WONDERS GENEVA)”と名称を変更、かつてのように開催時期を春に戻し“バーゼルワールド(BASEL WORLD)”との連結開催となった。これに伴い3月以外に1月にも新作発表会を開催していたLVMHグループのウブロは、スイスでの展示会をバーゼルのみとし1月は日本での発表会を実行。その最新情報からYOSHIDA(ヨシダ)が厳選した新作を、今回と次回の二度にわたって紹介する。

15年の時を経て、初の統合型ブレスレットモデル
「ビッグ・バン インテグレーテッド」が登場!

 1991年、バーゼル展示会の喧騒を嫌ったカルティエが当地を離れジュネーブで展示会を開始、これがSIHH(Salon International de la Haute Horlogerie Geneve)の始まりである。当時、SIHHの開催時期はバーゼルと歩調を合わせた4月であり、我々メディアやディーラー、リテイラーはバーゼル訪問後にジュネーブへ移動するというのが恒例行事であった。

 20世紀も末頃にはメジャーグループによるスイス時計産業界の再編が始まり、それに合わせて1998年にはヴァシュロン・コンスタンタン等がジュネーブへ移動、2002年にはA.ランゲ&ゾーネ、IWC、ジャガー・ルクルトもSIHH参加とスイス時計界は変動期を迎える。

 2003年、まさにSARS(重症急性呼吸器症候群)が世界を震撼たらしめたその年にバーゼルはバーゼルワールド(BASEL WORLD/以下バーゼル)と名称を変更、2009年よりSIHHは1月開催、バーゼルは3月と分離開催されることとなった。

 しかし2020年の今年、開催30周年を迎えるSIHHは名称を“ウォッチ&ワンダー ジュネーブ(WACHES & WONDERS GENEVA/以下W&WG)”に変更、かつてのように開催時期を春に移動し“バーゼルワールド(BASEL WORLD)”との連結開催となった。ちなみに今回はジュネーブ先行でW&WGが4月25日より29日、バーゼルが同月30日より5月5日の日程。日本の我々にとってはゴールデンウィークと重なるが、これも1990年代に戻った形で当時から取材を行っている者は軽いデジャヴュを感じる。

 前置きが長くなったが、400年以上にわたるスイス時計史の中、わずか30年程度の間でこれだけの変化が起きている。その間、前述のSARSもあれば米同時多発テロ、イラク戦争など世界史に残る事件も多発した。また近年ではアップル社のスマートウォッチの台頭もある(2019年の全世界でのアップルウォッチの出荷台数が、同年のスイス時計の総本数より約1000万本多い3070万本との記事が、2020年2月7日のCNET Japanに記事掲載。若い世代がスマートフォンの主要顧客であることから、10年後20年後のスイス時計はどうなるだろうか?)。

 要するに、これらの事象変化の中でもスイス時計は“Show Must Go On”の精神で継続してきたのだ。1970年代のクォーツクライシスでも生き残ったのだ。数ある時計ブランドの中でも特にリーディングブランドの責務は今後のスイス時計にとって重大で、そのひとつであるウブロの活動には是非、今年も注目してほしい。

 そのウブロが1月に発表した2020年の新作の中で、最も注目すべきモデルが「ビッグ・バン インテグレーテッド(BIG BANG INTEGRAL)」。当モデルは2005年誕生の「ビッグ・バン」が、15年の時を経て初となるインテグレーテッド(統合型)・ブレスレットを装備したモデルである。

 果たしてその全容は?

“統合”を意味する“インテグラル”の名称どおり
ブレスレットに合わせてケースも再設計

 バーゼル本番を前にしたウブロは、1月に多くの新作を発表した。主要3コレクション(ビッグ・バン、クラシック・フュージョン、スピリット オブ ビッグ・バン)には複雑モデルも含まれるが、中でもメインとなるニュースが「ビッグ・バン インテグレーテッド」である。

 今回の「ビッグ・バン インテグレーテッド」は、2005年の「ビッグ・バン」誕生以来、15年の歴史を経て初となるケース統合型インテグレーテッド・ブレスレットモデルである点が最大のポイントだ。これもウブロの提唱する“The Art of Fusion(異なる素材やアイデアの融合)”の一環であるが、ケースはこれに合わせて再設計されている。ベゼルは既存の42mmモデルと同一だが、プッシュボタンは2005年モデルの仕様を採用。


■HUBLOT(ウブロ) ■ビッグ・バン インテグレーテッド チタニウム ■451.NX.1170.NX

連続する台形のコマの上下面は、互いが向き合うことで深い溝を形成するようにシャープな角度が付けられている。これはケースの上下サイドラインのエッジや、プッシュボタン、リューズガードまで統一されブレスレットとケースの統合性を強調する。

 ブレスレットは鋭角な角度で構成されるプッシュボタンとラグに合わせて設計され、時計という立体構造物の一環を形成している。両サイドの2列のコマは上下と外側が上面へ向けて傾斜を持ち、上面はフラットな構造、センターのコマ同様に互いに向き合うコマが鋭角な溝を形成することで、エッジの立ったシャープなブレスレット構造となっている。

 ムーブメントは2018年に発表された、自社設計・開発のツーインダイアル・クロノグラフCal.HUB1280。ダブルクラッチとダイアル側にコラムホイールを装備する自動巻きフライバック・クロノグラフで、オープンダイアルとシースルーバック仕様によりムーブメントを眺めることができるので、機械式時計上級者も楽しめる。


■HUBLOT(ウブロ) ■ビッグ・バン インテグレーテッド チタニウム ■451.NX.1170.NX

搭載する自社開発・製造ムーブメントCal.HUB1280は、2010年発表のCal.HUB1242を再検討し新設計した2018年登場の自動巻きフライバック・クロノグラフ。Cal.HUB1242はケース径45mmのビッグ・バン用だが、当機はケース径42mm用に考案された。ダブルクラッチとダイアル側にコラムホイール装備。Cal.HUB1242採用の脱進機モジュールは除外し、代わりにフラットな自動巻きシステムを採用。この結果ムーブメント厚の1.3mm薄型化に成功。

 ケースはウブロのアイコニックな素材であるチタニウム、18Kキングゴールド、ブラックセラミックの3種類が用意され、ブラックセラミックは世界限定500本、他はレギュラーモデルとなっている。

 2018年に42mmケースバージョンの「ビッグ・バン ウニコ」を発表する際、45mmに搭載されていたCal.HUB1242を採用することを止め、自動巻き新ムーブメントCal.1280を設計した。

 このようにひとつのメインコレクションを開発する際に、容易な道を選ばないウブロだけに、今回の新作にも彼らの相当な意気込みが感じられる。

どれも気になるウブロの2020年最新作4選

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