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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第26回~

原点に立ち返ることで生まれた新定番
「クラシック・フュージョン」 vol.1

2019.3.22

文:田中克幸 / Text:Katsuyuki Tanaka
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

「ウブロ(HUBLOT)」=「舷窓」。船体の側面窓にインスパイアされて完成した記念すべき時計が1980年発表の「クラシック」。これこそがウブロの出発点であり原点である。「クラシック・フュージョン」は、まさにこの原点に立ち返ったコレクション。現在ではウブロのアイコンである「ビッグ・バン」コレクションと共にウブロのフラッグシップを担う「クラシック・フュージョン」コレクションの魅力を2回に渡って解説する。今回フォーカスするのは、3針とクロノグラフである。

「クラシック」と「クラシック・フュージョン」、
ウブロが誇る2つの金字塔を検証する

ウブロの原点をエッセンスに加えた「クラシック・フュージョン」コレクションは、時計バイヤーや評論家・メディア等関係者から熱烈な支持をもって迎えられた。2004年にジャン-クロード・ビバー氏(現会長)とリカルド・グアダルーペ氏(現CEO)という、現在では中興の祖と断言できる両名により、第二創業期を迎えたウブロ。その実力と見識は翌2005年に発表された「ビッグ・バン」で証明されたが、その後登場したクラシック・フュージョンは“第二の衝撃波”と言えるほどのトピックだった。


ゴールドやステンレススチール製ケースに、ビスが打ち込まれたベゼルとラバーストラップを組み合わせた1980年発表の「クラシック」。従来の高級時計の概念を打ち破り、新たな高級スポーツ時計の定義を確立した功績は計り知れないものがある。ケース両側に張り出したベゼルラグ、ビス留めベゼル、そしてラバーストラップはクラシックが確立した三大原則。シャープな印象を与える細身のペンシル型針とブラックダイアルだが、この基本法則もクラシック・フュージョンでは堅持された。ケース径37mm。

「クラシック・フュージョン」は、ウブロ創業の1980年に発表した原点であり原典の「クラシック」を、21世紀に再生させた見事な進化系モデルである。

 当時、ゴールド等の高級ケース素材にラバーストラップを組み合わせた高級スポーツウォッチという概念は、ほとんど存在しなかった。1994年からバーゼルでのウブロを取材してきた身としては、当時ブース内の商談&取材ルームに入ると、かすかなラバーの甘い香り(ラバーの臭みを消すためにバニラ香料を使用するため)がしていたのを思い出す。それほど「ウブロ=ラバーストラップ採用の高級時計」というイメージが強烈だったのである。

 そもそもウブロ(HUBLOT)とは船の側面に設えられた窓=“舷窓”のことで、その周辺にスクリューが打ち込まれた形状にインスパイアされて「クラシック」は誕生した。当時、高級スポーツウォッチのベゼルにビスを打ち込むという時計は存在していたが、その種類はわずかなもの。堅牢さの代名詞であるダイバーズウォッチにさえ存在していたかどうか怪しい。それをウブロはやってのけたのである。1969年から始まるクオーツショックの影響が強い時代、つまりスイス時計が壊滅状態で喘ぐ時代の末期頃と考えると、これは英断に違いない。

 1980年発表モデルのケース径は37mm、オーバー40mmの時計が当たり前になった現在だが、当時ではこれでも十分なサイズ。私が初めてウブロの時計を見て触れたのは1992年だが、他社とはひと味もふた味も違うその設計デザインには特別感があった。ビス打ちベゼルのラバーストラップなのに、とてもエレガントだったのである。


「クラシック・フュージョン」コレクションの初代モデル。1980年の原点モデルをブラッシュアップし21世紀のウブロを牽引する名品となった。1980年に確立した三大原則を堅持しつつも、ケースサイズを45mmに変更するなど現代へアップデートされた仕様が随所に見られる。「HUBLOT」の頭文字から採用された“H”型ビスや、スケルトナイズのペンシル型針、さらにこれらパーツの大型化など現代の標準サイズへの変更は見られる。しかし1980年モデルと比べて全く違和感を感じないのは、初登場時のデザインルールから逸脱していないため。

 2004年に迎えた第二創業期以降のウブロはさらに進化する。「ビッグ・バン」はその圧倒的な存在感に目を奪われがちだが、ビス打ちベゼル×高級ケース素材×ラバーストラップという1980年の創業以来のDNAは堅持している。さらに一見派手なように見えるコレクションもクロノグラフ、GMT、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨンという時計製造史ではスタンダードなモデルを中心に備えている。確かにMP-11やMECA-10、ラ・フェラーリなど超複雑モデルもあるが、これらは基盤コレクションがしっかりしているからこそ引き立つ存在。この方法論は「クラシック・フュージョン」にも適用されている。この点を「YOSHIDA(ヨシダ) 東京本店」の店長は「古典を良く見ている、スタンダードとは何かということを熟知している」と分析している。


「クラシック・フュージョン」の特徴は、ダイアルカラーとケース素材に加えサイズバリエーションの豊富さにある。45mm、42mm、38mmは自動巻き、33mmはクオーツを搭載。ここまで用意されれば必ず好みの1本に出会えるというが、まさに言うは易し行うは難し。

針やインデックスなどの仕様変更はあるものの基本ルールは堅持。4方向にカットされたアップライドインデックスにウブロの製造技術の進化が見て取れる。ケース素材やダイアルのバリエーションの豊富さも「クラシック・フュージョン」の魅力の一つだ。

 こうして時計愛好家に強烈な支持を得た「クラシック・フュージョン」は、今や「ビッグ・バン」に並ぶウブロの中核を成す2本柱の1つに成長している。

豊富なケースサイズ、素材、ダイアルカラーで
“隙を見せないラインナップ”の構築に成功

 2005年登場の「ビッグ・バン」で初めてウブロを知った人にも、旧来からのウブロファンにも、その強烈な存在感を示した「クラシック・フュージョン」。1980年発表の原点モデルの正しい進化であり、その製品特性については前ページで述べたが、これ以外にはどのような魅力があるだろうか?

 まず挙げられるのは、豊富なケースサイズとダイアルカラーのバリエーション。「YOSHIDA 東京本店」の店長によれば、「隙を見せないコレクションであり、ここまで豊富なラインナップならば、必ず欲しい1本に出会えることができる」という。

 しかし“言うは易し”で、このような製品製造のオペレーションは相当大胆な決断。なぜならシューズやクロージングと同様、サイズバリエーションの広がりは在庫のリスクもあり得るからだ。


「クラシック・フュージョン」コレクションのうち、もっとも基本的な3針モデルを例に挙げると、ケースサイズは45mm、42mm、38mm、33mmの4種類。ケース素材はキングゴールド、チタニウム、セラミックブルー、ブラックマジック(ブラックセラミック)とこれらにダイヤモンドセッティング・バージョンが追加される。

 さらにダイアルカラーではブラック、ホワイト、ブルー、グリーンに加え、一部のモデルではパールピンクやパールホワイト、ライトブルー等も揃えている。まさに至れり尽くせりの顧客対応で、これで欲しくないモデルを選べと言われるのが無理であろう。

 また42mmと38mmケースは同一ムーブメントのCal.HUB1110を搭載するが、45mmケースではCal.HUB1112、33mmにはCal.HUB2912を採用する。クオーツのCal.HUB2912を除けば他のふたつのムーブメントは自動巻きである。非常に豊富な品揃えが用意されていることがわかる。


 最後に「クラシック・フュージョン」のコラボレーションモデルをご紹介する。

 クロノグラフとトゥールビヨンが用意された超人気モデル、Berluti(ベルルッティ)とのコラボレーションモデルは、当ブランドのレザーを採用したダイアルとストラップが高い評価を得ているが、クロノグラフにはオーシャンブルーとボルドー、また日本限定としてブルーとフラットビアンコが揃う。

 一方、イタリアのライフスタイルブランドITALIA INDEPENDENT(イタリア インディペンデント)とのコラボレーションでは、チタニウム、セラミック、キングゴールド等のケース素材と、ダイアルとストラップにイタリアの老舗ブランド、ルビナッチが所有するヴィンテージのウールファブリック(生地)を使用するなど多彩な展開。

 さらに2018年より注目株となったフランスの現代アーティスト、リチャード・オーリンスキー氏が手掛けたモデルも見逃せない。これらにはモダンアート作品と言えるほどの創造性が秘められており、ウブロの提唱する「フュージョン」の無限の可能性を感じさせる逸品だ。


 また、前述の「クラシック・フュージョン ベルルッティ」や「クラシック・フュージョン イタリア インディペンデント」のように、硬質な金属素材と皮革やウールといった真逆なソフト素材を組み合わせる試みや、現代アーティストとのコラボレーションは、ウブロのコンセプトである「The Art of Fusion(異なる素材やアイデアの融合)」を体現できるシリーズだ。

 次回は、「クラシック・フュージョン」のさらなる深遠、複雑系モデルの探求に入りたい。

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【連載】「YOSHIDAで体験する、高級時計への旅」とは?

正規時計代理店YOSHIDA(ヨシダ)と、時計専門サイトGressive(グレッシブ)が、4名の執筆陣とともに送る連載企画。「なぜ、人は腕時計に惹かれるのか?」という普遍的なテーマのもと、名だたる一流ブランドの魅力に触れ、奥深い高級時計の世界へと誘う。

INFORMATION

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営業時間:10:00~20:00 年中無休(1月1日から1月3日までを除く)



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