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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第240回~

革新的マテリアルの採用でコレクションの魅力を
さらに高めたウブロの2023年新作5モデル

2023.4.28
■HUBLOT(ウブロ) ■スクエア・バン ウニコ ブラックマジック ■821.CI.0170.RX

文:竹石祐三 / Text:Yuzo Takeishi
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

 2023年3月27日より1週間にわたって開催された「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2023」。1月に行われた「LVMH ウォッチ ウィーク」に続き、ウブロ(HUBLOT)はこの時計見本市でも時計愛好家のハートを掴む話題作を数多く発表した。とりわけ、東京・渋谷区幡ヶ谷の時計店YOSHIDA(ヨシダ)で実物を手にしたいのが、ブランドの代表的なコレクションに革新的なマテリアルを採用した5モデル。突出したアイデアと技術力によって完成したこれらの新作は、ウブロのタイムピースの魅力をさらに昇華させた傑作揃いである。

18Kキングゴールドとブラックセラミックで新しい表情を魅せる
「ビッグ・バン インテグレーテッド タイムオンリー」

 2022年に誕生した「ビッグ・バン インテグレーテッド タイムオンリー」は、ケースとブレスレットをシームレスにつないだ「ビッグ・バン インテグレーテッド」の特徴的なデザインはそのままに、ケースサイズを40mmにスケールダウンしたことで、それまで以上に幅広いファンを獲得したモデル。実際に着用してみると手首への収まりは非常に良く、さらに滑らかなブレスレットを組み合わせているため、ジェンダーレスに着用できるタイムピースだ。

 その第1弾は、ケースとブレスレットの素材がチタニウム、18Kイエローゴールド、さらに世界限定250本のブラックセラミックの3モデル展開だったが、2023年は新たなマテリアルをラインナップに加え、コレクションの強化が図られた。そのひとつが、ウブロ自社開発の独自マテリアルであり、従来の18Kゴールドよりも赤みを帯びた色調を特徴とする18Kキングゴールドを採用した「ビッグ・バン インテグレーテッド タイムオンリー キングゴールド」。昨年リリースされた18Kイエローゴールドよりも重厚かつエレガントな雰囲気が強まり、40mmケースでありながら時計の存在感が増している。

 もうひとつが「ビッグ・バン インテグレーテッド タイムオンリー ブラックマジック」。これは、ケースとベゼル、ブレスレットにブラックセラミックを採用。オープンワークのダイアルから覗くシルバー色とブラックセラミックとのコントラストによって、昨年の限定モデル、オールブラックとはまた違う、クールな表情を楽しめるモデルに仕上がっている。


■HUBLOT(ウブロ) ■ビッグ・バン インテグレーテッド タイムオンリー キングゴールド ■456.OX.0180.OX

ビッグ・バン インテグレーテッド タイムオンリー キングゴールド

■456.OX.0180.OX ■40mm ■18Kキングゴールドケース ■18Kキングゴールドブレスレット ■HUB1710自動巻き ■10気圧(100m)防水 ■¥7,073,000(税込)


■HUBLOT(ウブロ) ■ビッグ・バン インテグレーテッド タイムオンリー ブラックマジック ■456.CX.0170.CX

ビッグ・バン インテグレーテッド タイムオンリー ブラックマジック

■456.CX.0170.CX ■40mm ■ブラックセラミックケース ■ブラックセラミックブレスレット ■HUB1710自動巻き ■10気圧(100m)防水 ■¥2,849,000(税込)

マットなチタニウムを採用し、モダンな表情に仕上げた
「クラシック・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー」

 ウブロとフランスの現代アーティストであるリチャード・オーリンスキーとのコラボレーションがスタートしたのは2017年のこと。「クラシック・フュージョン オーリンスキー」は、彼のアート作品の特徴でもあるファセットカットを腕時計に転用し、時計愛好家はもちろん、アートに造詣の深い人々からも支持を得て、時計をアートオブジェへと昇華させた。同シリーズはこれまで、チタニウムや18Kキングゴールド、カラーセラミックをケース素材に用い、ストラップには異素材の融合を掲げるウブロらしくラバーを組み合わせていたが、2022年にはブレスレットのモデルも追加。ブレスレットにもケースやダイアルと同様のファセットを設けることで、より存在感のあるタイムピースへと進化したのだ。

 これに次ぐ2023年の新作が「クラシック・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー」。これまで3針モデルのみの展開だったシリーズに、クロノグラフモデルがラインナップされたわけだ。クロノグラフ機能を追加したことでダイアルのファセットはなくなったものの、インダイアルをメインダイアルから一段下げ、シリーズが持つ立体的なデザインは失われていない。むしろ、立体表現を抑えたことで多面ケースがより際立つようになっている。

 そして、この新作でもうひとつ特筆なのが、チタニウムケースの仕上げだ。これまではポリッシュ仕上げを施したことで、ケースがジュエリーのような煌めきを放っていたが、クロノグラフモデルに用いられているのはマイクロブラスト加工のチタニウム。時計全体がマットな質感を纏い、これまで以上にモダンな雰囲気に仕上がっている。ラバーストラップとブレスレットの2種類をラインナップしているが、マイクロブラスト加工特有のクールな表情を堪能したいのであれば、迷わずブレスレットモデルを手にしたい。


■HUBLOT(ウブロ) ■クラシック・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー フルチタニウム ■549.NI.1270.NI.ORL23

クラシック・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー フルチタニウム

■549.NI.1270.NI.ORL23 ■41mm ■チタニウムケース ■チタニウムブレスレット ■HUB1153自動巻きクロノグラフ ■5気圧(50m)防水 ■世界限定250本 ■¥2,618,000(税込)

ウブロの突出したクリエイティビティが実感できる
「スクエア・バン ウニコ」の最新作

 1980年に創立したウブロが、40年以上の時を経て初めて手がけたスクエアウォッチが、2022年発表の「スクエア・バン ウニコ」。初のスクエアフォルムという衝撃もさることながら、このモデルでもオープンワークダイアルを採用し、搭載する自社開発・製造“UNICO”(Cal.HUB1280)の全容を見せるなど、そのルックスはウブロらしさに満ちあふれており、同年の話題作となった。

 その新バージョンのなかでも、とりわけ注目したいのが、「スクエア・バン ウニコ サファイア」と「スクエア・バン ウニコ ブラックマジック」の2モデル。

「スクエア・バン ウニコ サファイア」は、数多くのサファイアモデルを展開するウブロの、優れた技術力が実感できるモデルで、圧倒的な透明感はもちろんのこと、スクエア形状とサファイアクリスタルを用いた多層構造でありながら、5気圧の防水性を確保している点に驚かされる。一方の「スクエア・バン ウニコ ブラックマジック」は、ケースとベゼルにブラックセラミックを使用、ストラップはブラックラバーを採用し、自社開発・製造“UNICO”の精巧な動きがより強調された視認性が確保されている。そして何より、ブラックマジックとサファイアの両モデルともに、丁寧に仕上げられたケースの質感は、実物を手に取って確かめる価値がある。


■HUBLOT(ウブロ) ■スクエア・バン ウニコ サファイア ■821.JX.0120.RT

スクエア・バン ウニコ サファイア

■821.JX.0120.RT ■42mm ■サファイアクリスタルケース ■スケルトンストラップ ■HUB1280自動巻きクロノグラフ(自社開発・製造"UNICO") ■5気圧(50m)防水 ■世界限定250本 ■¥13,563,000(税込)


■HUBLOT(ウブロ) ■スクエア・バン ウニコ ブラックマジック ■821.CI.0170.RX

スクエア・バン ウニコ ブラックマジック

■821.CI.0170.RX ■42mm ■ブラックセラミックケース ■ブラックラバーストラップ ■HUB1280自動巻きクロノグラフ(自社開発・製造"UNICO") ■10気圧(100m)防水 ■¥3,762,000(税込)



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ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。

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