控えめながらも独創的なデザインワークが冴える
ウブロの傑出5モデル
文:竹石祐三 / Text:Yuzo Takeishi
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
文:竹石祐三 / Text:Yuzo Takeishi
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YOSHIDA(ヨシダ)の独創的なアイデアを取り入れることで完成する特別なタイムピース、YOSHIDAスペシャル。一見すると日常使いしやすい時計ではあるが、そこにはさりげないアクセントが加えられており、ユーザーはもちろん、その時計を目にした人をも楽しませてくれる。いくつものブランドで展開されるYOSHIDAスペシャルだが、とりわけラインナップが充実しているのがウブロ(HUBLOT)。今回はそのYOSHIDAスペシャルを中心に、YOSHIDAがレコメンドする5モデルを、それぞれの魅力を詳にしながら紹介しよう。
深みのあるブラックセラミック製のケース&ベゼルを用いつつ、ダイアル6時位置から覗くトゥールビヨンが絶妙なデザインアクセントに。この、落ち着いた佇まいのなかに妖艶さを漂わせる、2021年発売のYOSHIDAスペシャル「クラシック・フュージョン トゥールビヨン ブラックセラミック」をベースに、新たな魅力を付与したのが、2022年の新作モデル「クラシック・フュージョン スケルトン トゥールビヨン ブリティッシュグリーン」だ。
このモデルの特徴であり、最も目を惹きつけるのが、ダイアルを彩るブリティッシュグリーン。近年、腕時計のトレンドになっているグリーンダイアルだが、「クラシック・フュージョン スケルトン トゥールビヨン ブリティッシュグリーン」で使われているのは青みがかったエレガントな色調。数々の英国車に採用されていることでも知られるカラーだ。このカラーをダイアルに用いつつ、ブラックセラミック製のケースとベゼルには丁寧なサテン&ポリッシュ仕上げが施されており、ダイアルとケースのコンビネーションが実に落ち着いた雰囲気を放っている。オールブラックのトゥールビヨンモデルも魅力的だったが、このモデルもまた、YOSHIDAスペシャルらしい独特の魅力に満ちあふれている。
前述のとおり、YOSHIDAスペシャルは時計店YOSHIDAの発想が盛り込まれ、同店のみでしか手に入らない特別モデルでありながら、デイリーに着用しやすく、長年にわたって愛用したくなるルックスに仕上げている稀有なモデルだ。そうしたクリエイティビティを象徴するモデルのひとつが「ビッグ・バン インテグレーテッド チタニウム ブラック」である。
一見しただけではレギュラーの「ビッグ・バン インテグレーテッド」との違いが分かりにくいが、このモデルはマットブラックスケルトンのダイアルを採用し、さらにムーブメントやミニッツトラックをグレートーンで統一している点がYOSHIDAスペシャルのオリジナリティだ。実にさりげないアレンジではあるが、これこそがYOSHIDAスペシャルの真骨頂。モノトーンでまとめることで、よりクールなルックスを具現した「ビッグ・バン インテグレーテッド チタニウム ブラック」は、ウブロのファンはもちろん、多くの時計愛好家をも魅了する完成度を誇っている。
ビッグ・バン インテグレーテッド チタニウム ブラック
■451.NX.1140.NX.YOS ■42mm ■チタニウムケース ■チタニウムブレスレット ■HUB1280自動巻きクロノグラフ(自社開発・製造"UNICO") ■10気圧(100m)防水 ■YOSHIDAスペシャルモデル 限定77本
オールブラックのタイムピースといえば、ウブロを代表するデザインワークのひとつ。こうしたウブロのブラックモデルに、さらなる魅力を付与したのが「クラシック・フュージョン ブラックセラミック」だ。2021年に発表された限定88本のモデルで、ケースとベゼルには艶やかな表情が印象的なブラックセラミックを使用。ベゼルにはサテン仕上げを施す一方、ダイアルにはブラックラッカー仕上げによって光沢を与え、オールブラックでありながらもコントラストが楽しめるルックスになっている。
しかも、ウブロのアイコンでもある、ベゼルに打ち込まれたビスに加えて、ダイアルの6時位置にはバゲットカットのダイヤモンドをセット。深みのあるブラックダイアルのなかでエレガントな煌めきを放っており、オールブラックモデルに妖艶な雰囲気を与えている。ベーシックなルックスでありながらも、さり気ないアクセントを加えることで新たな魅力と価値を付与した「クラシック・フュージョン ブラックセラミック」。それはまさに、多くの高級時計を取り扱ってきたYOSHIDAならではのセンスが表れたモデルと言えよう。
クラシック・フュージョン ブラックセラミック
■511.CM.1470.RX.MYOS ■45mm ■ブラックセラミックケース ■ブラックラバーストラップ ■HUB1112自動巻き ■5気圧(50m)防水 ■YOSHIDAスペシャルモデル 限定88本
2021年にウブロが発表した「ビッグ・バン トゥールビヨン オートマティック」。ケース素材にはオレンジサファイアクリスタル、カーボンファイバー&テキサリウム®、ブラックセラミックを用いた3バージョンが展開され、とりわけ世界初となったオレンジサファイアクリスタルの鮮やかさが注目を集めたが、一方で話題となったのが、新開発の自動巻きトゥールビヨンムーブメントHUB6035。セラミック製ボールベアリングを採用したことで巻き上げ効率を高め、パワーリザーブを約72時間に延伸させるのみならず、マイクロローターをダイアル側にレイアウトすることが可能となり、表裏どちらからでもムーブメントの全貌が鑑賞できるようにしたのだ。
この革新的なムーブメントを搭載し、ベースモデルの45mmからわずかにサイズダウンした44mmサイズで完成したのが「ビッグ・バン トゥールビヨン オートマティック キングゴールド カーボン」だ。18Kキングゴールド製ケースとカーボンファイバーベゼルとの“フュージョン”が楽しめるタイムピースとなっており、ブラックのカーボンベゼルを用いたことで、ムーブメントの存在感が一層際立っている。
目の覚めるようなピュアホワイトの外装が印象的な「ビッグ・バン インテグレーテッド カテドラル ミニッツリピーター トゥールビヨン ホワイトセラミック」は、YOSHIDAのみでしか購入できないスペシャルモデルであると同時に、「ビッグ・バン インテグレーテッド」で初めてミニッツリピーターを搭載した驚異的モデル。このシリーズにはもうひとつ、ブラックセラミックのバージョンも展開されており、当初はブラックのみの販売予定だったが、オールホワイトのデザインも面白いと考えたYOSHIDAはウブロに製作を依頼。こうして完成したのが、限定わずか6本のホワイトセラミック製モデルだ。
このスペシャルモデルにおけるもうひとつの特徴が、トゥールビヨンとミニッツリピーターという複雑機構を組み込んでいる点。低音をしっかりと響かせつつ余韻のある音色が愉しめるリピーターに加え、オープンワークのダイアルからはこれらの複雑機構が駆動する姿をじっくりと眺められるようになっている。オールホワイトのケースに収められた複雑機構と、そこから流れる澄んだ音色、それは、YOSHIDAで手に取って確かめる価値のある、奇跡的なフュージョンである。
ビッグ・バン インテグレーテッド カテドラル ミニッツリピーター トゥールビヨン ホワイトセラミック
■458.HX.1170.HX.YOS ■43mm ■ホワイトセラミックケース ■ホワイトセラミックブレスレット ■手巻きトゥールビヨン ■3気圧(30m)防水 ■YOSHIDAスペシャルモデル 限定6本 ■¥40,766,000(税込)
YOSHIDA 東京本店
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5
<Googlemapはこちら>
営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
名古屋 YOSHIDA
愛知県名古屋市中区栄3丁目17番17号
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営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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