ウブロの原点を現代にアップデートさせた
「クラシック・フュージョン 40th アニバーサリー」の気品
文:竹石祐三 / Text:Yuzo Takeishi
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
文:竹石祐三 / Text:Yuzo Takeishi
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
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シンプルでエレガントな佇まいから多くのファンを獲得し、「ビッグ・バン」や「スピリット オブ ビッグ・バン」とともにHUBLOT(ウブロ)のコレクションの一翼を担っている「クラシック・フュージョン」。その源流は、ラグジュアリーウォッチの常識を打ち破り、ウブロのクリエイティビティの礎となったことで知られる「クラシック」だ。2020年は同モデルの誕生から40年。その節目を祝して発売される「クラシック・フュージョン 40th アニバーサリー」は、ウブロの絶えない革新性を体現するタイムピースとして、YOSHIDA(ヨシダ)も注目している。
1980年、イタリア人のカルロ・クロッコによってスイスのニヨンで創業したウブロは同年、早くもファーストモデルを発表する。ブランド名である“舷窓(=HUBLOT)”をモチーフとしたそのモデルこそが「クラシック」。ベゼルにビスを打ち込んだ意匠も珍しいものではあったが、何より衝撃を与えたのが、ゴールドやステンレススチール製のケースにラバーストラップを組み合わせたことだ。というのも、当時の高級時計は金属製のブレスレットかレザーストラップを組み合わせるのが主流。当然、業界では異端扱いされるが、やがてラバーストラップを用いるスタイルが定着していったことを考えると、ウブロの功績は非常に大きなものであったと言えるだろう。
既成概念を打ち破ったこのクリエイティビティは、ラグジュアリーウォッチのスタイルを大きく変えたばかりか、CEOがジャン-クロード・ビバー氏(現会長)に交代した後のウブロにも大きな影響を与えた。2005年以来、ブランドが掲げている“The Art of Fusion(異なる素材やアイデアの融合)”というコンセプトは、まさにこのクリエイティビティを象徴するもの。だからこそ「ビッグ・バン」や「クラシック・フュージョン」をはじめとする傑作が、ウブロから誕生していったわけだ。
2020年は、ウブロの創業40周年であり、同時にその原点となる「クラシック」が誕生してから40年の年で、これを記念したアイコニックなモデルが発売された。それが「クラシック・フュージョン 40th アニバーサリー」だ。
クラシック・フュージョン 40th アニバーサリー チタニウム
ベゼルとケース素材にチタニウムを採用。サテンとポリッシュ仕上げを組み合わせてエレガントな雰囲気に。
■511.NX.1270.RX.MDM40 ■45mm ■チタニウムケース ■ブラックラバーストラップ ■HUB1112自動巻き ■5気圧(50m)防水 ■世界限定200本
「クラシック・フュージョン 40th アニバーサリー」のデザインは現行の「クラシック・フュージョン」とは異なり、ダイアル12時位置のロゴが大きく存在感のあるものになっている。それは記念モデルにふさわしく1980年の「クラシック」を踏襲したデザインなのだが、実は“復刻”モデルではない。ウブロの現CEOリカルド・グアダルーペが「オリジナルの『クラシック』を単に復刻するのではなく、今日のウブロを反映するように“再解釈”した」と語っているとおり、まさに「クラシック」を現代にアップデートした内容になっているのだ。
オリジナルの「クラシック」はクォーツだったが、この「クラシック・フュージョン 40th アニバーサリー」では自動巻きムーブメントを搭載。ダイアルはブラックラッカーによって仕上げられており、そのなかでロジウムまたはゴールドのロゴがしっかりと主張する、現代的な美しさを携えたデザインになっている。
ダイアルの12時位置には、ポリッシュ仕上げが施されたラジウムプレートのブランドロゴをレイアウト。
ケースバックはシースルー仕様で、自動巻きキャリバーHUB1112の精緻な動きを眺められる。
ケースはチタン、18Kイエローゴールド、ブラックセラミックの3種類をラインナップ。いずれもサテンとポリッシュ仕上げを組み合わせることでエレガントかつ立体的な佇まいとなり、さらにケース径をオリジナルの37mmから45mmへとサイズアップしたことで確かな存在感をも生み出している。袖口からこの時計が顔をのぞかせたとき、現行の「クラシック・フュージョン」とはまた違う気品を感じさせてくれることだろう。そして何より、この時計を身につければ、クリエイティビティへ挑戦するウブロの姿勢がしっかりと感じられるはずだ。
クラシック・フュージョン 40th アニバーサリー イエローゴールド
ベゼルとケースの素材は18Kイエローゴールド。ブラックラッカーダイアルやブラックラバーストラップとのコンビネーションによって、ゴールドの美しさが際立っている。
■511.VX.1280.RX.MDM40 ■45mm ■18Kイエローゴールドケース ■ブラックラバーストラップ ■HUB1112自動巻き ■5気圧(50m)防水 ■世界限定100本
クラシック・フュージョン 40th アニバーサリー ブラックセラミック
ベゼルとケースにブラックセラミックを用いたことで、オールブラックの精悍なルックスに。ベゼルに施されたビスとダイアルのロゴと針がアクセントに。
■511.CX.1270.RX.MDM40 ■45mm ■ブラックセラミックケース ■ブラックラバーストラップ ■HUB1112自動巻き ■5気圧(50m)防水 ■世界限定200本
アエロ・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー レッドマジック
アーティスト、リチャード・オーリンスキーとのコラボモデル。彼の作品にも見られる独創的なファセットカットと、レッドセラミックの艶やかな表情が圧倒的なインパクトを放っている。
■525.CF.0130.RX.ORL19 ■45mm ■レッドセラミックケース ■レッドラバーストラップ ■HUB1155自動巻きスケルトンクロノグラフ ■5気圧(50m)防水 ■世界限定200本
クラシック・フュージョン オーリンスキー チタニウム
チタニウムケースと、ブラックのダイアル&ラバーストラップというモノトーンでまとめつつも、オーリンスキーならではのファセット加工により存在感たっぷりのルックスに。
■550.NS.1800.RX.ORL19 ■40mm ■チタニウムケース ■ブラックラバーストラップ ■HUB1100自動巻き ■5気圧(50m)防水 ■¥1,738,000(税込)
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クラシック・フュージョン トゥールビヨン 5デイ パワーリザーブ オーリンスキー キングゴールド
オーリンスキーがデザインしたケースにトゥールビヨンを融合。ケース素材には18Kキングゴールドを採用し、エレガントな雰囲気にまとめている。
■505.OX.1180.RX.ORL19 ■45mm ■18Kキングゴールドケース ■ブラックラバーストラップ ■HUB6021手巻きスケルトントゥールビヨン ■3気圧(30m)防水 ■世界限定30本
クラシック・フュージョン フェラーリ GT 3Dカーボン
2011年より続くフェラーリとのパートナーシップによって製作されたモデル。ケースにはモータースポーツでお馴染みのカーボンファイバーを採用し、レーシーな雰囲気を高めている。
■526.QB.0124.VR ■45mm ■3Dカーボンファイバーケース ■スケドーニレザー×ブラックラバーストラップ ■HUB1281自動巻きクロノグラフ(自社開発・製造“UNICO”) ■10気圧(100m)防水 ■世界限定500本
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ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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