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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第3回~

東京・幡ヶ谷にオープンした
唯一無二のウブロサロン

2018.11.2
HUBLOT(ウブロ) ウブロサロン

取材・文:名畑政治 / Report & Text:Masaharu Nabata
写真:岡村昌宏(クロスオーバー)/ Photos:Masahiro Okamura(CROSSOVER)
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

“フュージョン”のコンセプトを体現する
ウブロサロンの絶対的な存在感

 2018年3月、名だたる高級時計を扱い、多くの時計愛好家から多大な支持を受ける世界屈指の時計店「YOSHIDA 東京本店」。その別館2階にスイスのウォッチブランドであるウブロの専門フロア「ウブロサロン」がオープン。ウブロの世界観を体現した空間演出と愛好家を魅了する豊富なラインナップ。その秘密を紐解く。

HUBLOT(ウブロ) 「YOSHIDA 東京本店」のウブロ専門コーナー

「YOSHIDA 東京本店」のエントランスの右側にはウブロの専門コーナーがある。かなりの品数が並ぶが、これは膨大なストックのほんの一部に過ぎない。ここからもYOSHIDAのウブロに関する“商品力”は群を抜いていることが見て取れる。

 2005年、ウブロはこの年のバーゼルワールドで「The Art of Fusion(異なる素材やアイデアの融合)」という新たなコンセプトを掲げ、完全なる新作「ビッグ・バン」を発表した。これによりウブロは、素材やフォルム、機能など時計を構成するさまざまな要素を融合させ、まったく新しいスタイルを生み出すことで、一躍トップシーンへと躍り出た。

 実は「ビッグ・バン」発表の前年(2004年6月)、ウブロのCEOに就任したばかりのジャン-クロード・ビバー氏(現会長)が来日し、我々とコンタクトしたことがあった。その時、ビバー氏は「時計界のあらゆる事象は、すべてウブロがやるべきことだ」と宣言した。その時、私には彼が何をやろうとしているのか見当がつかなかったが、1年後、バーゼルで「ビッグ・バン」を見た瞬間、すべてを了解した。「ビッグ・バン」という名称が示すように、あらゆる要素がぶつかり合い融合することで、見たことのない斬新な時計の姿がそこにあった。

 この“フュージョン”のコンセプトを和と洋という異なる文化に導入することで、唯一無二の空間を生み出したのが、“世界屈指のウォッチリテーラー”として知られる東京・幡ヶ谷の「YOSHIDA 東京本店」別館2階に完成した「ウブロサロン」である。

細部にまで徹底して作り込まれた
和みとくつろぎの和空間

 2005年に発表した「ビッグ・バン」の大ヒットにより世界的な人気を獲得したウブロは、その後も、すべてをブラックにした「オールブラック」や、さまざまな分野のアーティストとのコラボレーションによる斬新なモデルを次々に発表。時計界に多大な影響を与える存在となった。「ウブロサロン」にもそれに通じる魅力が随所で見受けられる。

「ウブロサロン」を訪問することは、ひとつの貴重な“体験”である。


HUBLOT(ウブロ) 「天空庭苑」

「YOSHIDA 東京本店」の別館2階にある「ウブロサロン」へ向かうには1階の階段を上り、「天空庭苑」を通る必要がある。そこにあるのは孟宗竹の林と太鼓橋、木製の灯篭や鹿威し。この時すでに訪問者は異空間へと足を踏み入れたことを知るだろう。

 サロンへの入り口である1階からの階段を上ると、そこに出現するのは「天空庭苑」と名付けられた庭。太鼓橋がかかり、天空へ延びる孟宗竹(もうそうちく)の間に、「西之屋灯籠」と呼ばれる長い支柱を持つ木製の灯篭や、水の重みを利用して竹で音を鳴らす「鹿威し(ししおどし)」が置かれ、訪れた我々を異空間へと誘う。

 太鼓橋を渡り、その先の数寄屋門をくぐると、竹を低く組んだ金閣寺垣があり、足下には三重県の熊野で産出する黒い小石を敷き詰めた那智黒石の雨落ち(雨の跳ね返りを防ぐ工夫)がある。そして頭上に目を移すと、社寺や書院などに見られる「格天井(ごうてんじょう)」があり、そのベースは材を薄く割ったへぎ板を編んだ「網代(あじろ)」になっており、徹底して和の空間を再現していることが理解できる。


至高の空間で味わう、ウブロの価値と魅力

 やがて、京都の路地を思わせる瀟洒な小道を抜けた先に姿を現すのが「ウブロサロン」。そこにはウブロのコンセプトに基づいた専用什器が設置されており、伝統的な和の空間設計とウブロの存在が実に見事な“フュージョン=融合”を実現している。

 この革新的でありながら心落ち着く唯一無二の空間で豊富なウブロのラインナップを心ゆくまで堪能できるのは、我々日本人にとって無上の喜びである。


HUBLOT(ウブロ) 「金閣寺垣」

青竹を腰ほどの高さに組み、細く割った竹の交点を麻ひもで結んで作られたのが「金閣寺垣」。京都・金閣寺にある垣が原型とされ、この名がついたという。その垣の下には那智黒石を敷き詰めた雨落とし(雨の跳ね返りを防ぐ工夫)があり、伝統的な和の空間を再現している。

 しかも、そこに用意されているモデルも、サロンと同じくYOSHIDAとの深いパートナーシップなしには実現しえなかったもの。

 代表作である「ビッグ・バン」を筆頭に、創業期の名品を進化させた「クラシック・フュージョン」やサファイアクリスタルを採用して時計の透明化を実現した「ビッグ・バン ウニコ サファイア」、製造数が極めて少ない複雑モデルはもちろん、世界中でも、このサロンでしか入手できない希少な「YOSHIDAスペシャル」など、圧巻のラインナップが揃う。


HUBLOT(ウブロ) ウブロサロン

ブランドロゴが記された数々のインテリアは、ウブロの世界共通コンセプトに基づくものが採用されている。什器はもちろんウブロ純正。一見すると、それほど多くのモデルが並んでいないが、希望のタイプを伝えることで豊富なストックから望みのモデルを選んで手に取ることができる。

世界でここだけでしか手に入らない
希少性を極めたYOSHIDAスペシャル

 東京・幡ヶ谷の時計店YOSHIDAでは、「YOSHIDAスペシャル」と呼ばれる特別なモデルを各ブランドに依頼して製作している。

 ブランドによって、そのスタンスは異なるものの、通常、スイスの時計各社では国ごとや直営ブティックのみで販売されるモデルを作ることはあっても、特定のリテーラーのためだけに通常ラインとは異なる仕様のモデルを製作することは極めて希。その意味で「YOSHIDAスペシャル」は真に特別なモデルである。


  • ■HUBLOT(ウブロ) ■ビッグ・バン ウニコ セラミック プラチナ ■411.CI.1170.RX.YOS16

    ビッグ・バン ウニコ セラミック プラチナ


     ウブロが自社で開発から製造までを一貫して行う自社製ムーブメント「ウニコ」を搭載するフライバック機能搭載のクロノグラフ。ブラックセラミック製ケースにマット仕上げのプラチナ製のベゼルという組み合わせは、「YOSHIDAスペシャル」だけの仕様だ。
    ■411.CI.1170.RX.YOS16 ■45mm ■ブラックセラミックケース ■ブラックラバーストラップ ■自動巻き ■10気圧(100m)防水 ■限定50本

  • ■HUBLOT(ウブロ) ■スピリット オブ ビッグ・バン サファイア トゥールビヨン ■606.JX.0120.RT.YOS17

    スピリット オブ ビッグ・バン サファイア トゥールビヨン


     ケースやベゼルなどの外装部品にサファイアクリスタルを用いて透明度を確保したウブロならではのモデル。徹底したオープンワーク(スケルトン加工)が施されたムーブメントにより、トゥールビヨンを初めとするすべての高度なメカニズムを子細に観察できる。
    ■606.JX.0120.RT.YOS17 ■45mm ■サファイアクリスタルケース ■スケルトンストラップ ■手巻き ■3気圧(30m)防水 ■限定18本

 今回、紹介する「YOSHIDAスペシャル」は、ウブロの自社開発・製造による高精度クロノグラフ・ムーブメントの「UNICO(ウニコ)」を搭載する、ブランドを代表するモデル「ビッグ・バン ウニコ セラミック プラチナ」と、透明なサファイアガラスを外装部品に用い、徹底した透明度を実現した「スピリット オブ ビッグ・バン サファイア トゥールビヨン」。どちらも世界でただひとつの「ウブロサロン」でしか入手不可能な希少モデルである。

 もし貴方がウブロの購入を考えているなら、是非、「ウブロサロン」を訪ねるべきだ。いや、単にウブロ・ファンのみならず、すべての時計愛好家にとっての至福の時を与える空間。それが、この「ウブロサロン」と断言しよう。

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    クラシック・フュージョン
    トゥールビヨン 5デイ パワーリザーブ
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    ビッグ・バン ウニコ チタニウム ブルー
    バーゼルワールド2018年 新作

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    ■411.NX.5179.RX ■45mm ■チタニウムケース ■ブルー×ブラックラバーストラップ ■自動巻き(自社開発・製造「UNICO」) ■10気圧(100m)防水

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【 連載コラム 】

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