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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第70回~

ハリー・ウィンストンの歴史とステイタスを体現する
「HW エメラルド・コレクション」

2020.1.24
■HARRY WINSTON(ハリー・ウィンストン) ■HW エメラルド・オートマティック 33mm ■EMEAHD33RR001

文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

 HARRY WINSTON(ハリー・ウィンストン)の創始者がもっとも愛したダイヤモンドのフォルムが、“エメラルドカット”と呼ばれる八角形の個性的なカットであった。そのフォルムを大胆にも腕時計のケースデザインに採用したのが「HW エメラルド」。この人気コレクションに展開される華麗にしてエレガントな数々のモデルは、時計店YOSHIDA(ヨシダ)の店頭に豊富にそろっている。

創始者が愛したダイヤモンドのカットに由来する
「HW エメラルド・コレクション」

 米国随一のジュエラーであり、“キング・オブ・ダイヤモンド”とも呼ばれる宝石商ハリー・ウィンストン。その創始者であるハリー・ウィンストンがもっとも愛したダイヤモンドのカットは、現在の一般的な「ラウンド・ブリリアントカット」ではなく、「エメラルドカット」であったという。

 この「エメラルドカット」とは、その名称の通り、主にエメラルドに用いられるカットであり、レクタンギュラー(長方形)をベースとし、その四隅をカットした八角形の独特なフォルムが特徴となっている。

 創始者ハリー・ウィンストンは、澄み切った輝きを放つこの特徴的なカットをこよなく愛し、ニューヨーク屈指のジュエラーに成長した後もブランドを代表する要素のひとつとなった。

 その証拠にハリー・ウィンストンを象徴するエンゲージメントリングとして、センターストーンにエメラルドカット・ダイヤモンドを、両サイドにテーパード・バゲットカットのサイドストーンをセッティングした「クラシック・リング」が挙げられる。

 またハリー・ウィンストンのシンボルであるHWのロゴを囲む枠も、このエメラルドカットのフォルムが採用されているのだ。

 このエメラルドカットからインスピレーションを得た「HW エメラルド・コレクション」が誕生したのは2016年のこと。特徴的な八角形のフォルムのケースにダイヤモンドをあしらった個性的かつエレガントなスタイルで瞬く間に人気を獲得。現在では豊富なバリエーションを展開し、2019年に待望のメンズモデルが登場。男女ともに愛されるブランドを代表するウォッチコレクションへと成長したのである。

華やかさと実用性を兼備する
「HW エメラルド」のメンズコレクション

 この人気の高い「HW エメラルド・コレクション」のメンズモデルには、「HW エメラルド 33mm」と「HW エメラルド・オートマティック 33mm」という、ふたつのラインが存在する。

 前者は電池で駆動し水晶の正確な振動を針の動きに変換するクォーツムーブメントを搭載する。後者は名前が示すように機械式の自動巻きムーブメントを搭載するのだが、どちらもケースのサイズは横33.3×縦39.3mmと共通になっている。

 ケース素材は、ブルーダイアルのモデルでは18Kホワイトゴールド製、シルバーオパラインダイアルのモデルは18Kローズゴールド製となっている。またダイアルにセットされた立体的なインデックスはどちらも18Kゴールドが採用されている。

 ただし、内蔵するムーブメントが違うことから、クォーツモデルのケース厚は6.72mm、自動巻きモデルのケース厚は7.59mmとなっている。どちらもエレガントに着用できる薄型のドレスウォッチである。

 同じ意匠を持つクォーツと自動巻きのモデルだが、両者の大きな違いはクォーツモデルが時針と分針のみで無駄を削ぎ落としたデザインであるのに対し、自動巻きモデルではセンターセコンドとミニッツトラックを配してより高い視認性を確保したことだ。どちらも6時位置に日付表示を備え、日常の着用でも実用性に優れる。

 ちなみにクォーツモデルには写真で紹介したダイヤモンドセッティングのバージョンが用意されているので、より華やかさを求める方には、こちらも是非、お薦めしたい。


淑女の腕をエレガントに飾る
可憐な「HW エメラルド・コレクション」

 ハリー・ウィンストンというブランドの歴史を体現する「HW エメラルド・コレクション」。そのレディスモデルは、横17.7×縦24.0mmの小振りなケースを基本としてストラップやジュエリーセッティングの違いにより、豊富なバリエーションがある。

 たとえばホワイトのサンレイ仕上げダイアルを採用するモデルでは、18Kローズゴールドのケースとリューズ、そしてダイアルのインデックスに合計67個のラウンド・ブリリアントカット・ダイヤモンド(約0.52カラット)がセットされており、個性的なフォルムをより一層華やかに彩っている。ストラップはこの清楚なダイアルに合わせてサテン素材のダブルトゥール・タイプを採用する。

 また、吸い込まれるような深いブルーに彩られたダイアルを持つモデルでは、18Kホワイトゴールドのケースとリューズ、ダイアルには、同じく合計67個のラウンド・ブリリアントカット・ダイヤモンド(約0.52カラット)がセットされ、ダイアルに合わせてブルーのサテン素材ダブルトゥール・ストラップが装着されている。

 さらにそれぞれのモデルには、ケースと同じゴールドを細かく編み込んだミラネーゼ・ブレスレットタイプも用意され、幅広い要望に応えることができるラインナップが展開されている。


個性的フォルムに秘められた
ハリー・ウィンストンが持つ究極のエレガンス

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ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。

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