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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第27回~

独自の世界観に圧倒される
ハリー・ウィンストンの複雑機構

2019.3.29

文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

 ニューヨーク生まれの宝石商であるHARRY WINSTON(ハリー・ウィンストン)は、時計の世界においても深い経験と高度な技術を持つ名門のひとつに数えられる。ハリー・ウィンストンのマニュファクチュールから生まれた数々のコンプリケーションは、ジュエラーならではの華やかさと、独自の世界観に裏打ちされたメカニズムがふんだんに盛り込まれている。その人気はとどまることを知らず、コンプリケーションが充実するYOSHIDA(ヨシダ)の店頭でも常に話題を集めている。

複雑にして精妙な
3軸トゥールビヨンの魅力

 14世紀、教会の塔時計から始まった機械式時計は、16世紀にゼンマイが発明されて一気に小型化。その後、ヒゲゼンマイを用いた脱進機・調速機が開発されてさらに小さくなり、常に携帯できる「ウォッチ」へ進化した。それは同時に小型化だけでなく高精度化や複雑化、そして美的な要求を満たすための果てなき探求の旅のはじまりでもあった。

 やがてカレンダー機構や月の満ち欠けを示すムーンフェイズ、音で時刻を知らせるリピーターなど特殊機構が付加されたコンプリケーション・ウォッチ(複雑時計)が誕生。こういった複雑機構にはさまざまあるが、中でも極めて特殊なものが、天才時計師アブラアンールイ・ブレゲが発明したトゥールビヨンである。

 これは地球の重力がテンプに与える影響を平均化することで時刻の誤差を防止する機構。通常の複雑機構が各種の機能を付け加えるのに対し、トゥールビヨンは時計本来の役割である時刻表示の精度をより高めるため。つまり目指すところは極めてシンプルだが、それを実現するメカニズムが実に複雑かつ高度なのである。

 ではトゥールビヨンとは、どうやって時計の精度を高めるのか? 時計の運行と精度を司るテンプとヒゲゼンマイは常に重力に引っ張られて影響を受けるが、時計が置かれる向き(姿勢)で引っ張られる方向が変化するため、ある姿勢では時刻が進み、ある姿勢では逆に遅れるということが起こる。そこで脱進機・調速機全体を回転させて重力の影響を分散・平均化し、時刻の遅れと進みを打ち消す、というのがトゥールビヨンの大まかな考え方なのである。

 ただし、この着想は懐中時計の時代に生まれたものであり、ポケットの中で一定の位置を保っていれば有効だった。ところが技術が発達し、極めて複雑なトゥールビヨンのメカニズムが腕時計へ搭載されるようになると、従来のトゥールビヨンでは、保持位置が刻々と変化する腕時計では対応しきれない問題が生じた。

 そこで登場したのがトゥールビヨンの回転軸を複数備える「多軸トゥールビヨン」である。これにより多軸トゥールビヨンは複雑機構の頂点に立つメカニズムとして圧倒的な人気を獲得するに至る。


 2018年にハリー・ウィンストンが発表した「イストワール・ドゥ・トゥールビヨン 9」は、まさにその高級機械式複雑時計の頂点に君臨する究極メカニズムのひとつ。

 2009年にはじまった「イストワール・ドゥ・トゥールビヨン」シリーズは、年を追って進化し、優れたタイムピースを生み出してきた。その9作目となる「イストワール・ドゥ・トゥールビヨン 9」は、精度を高め、見る者を魅了する“3軸トゥールビヨン”を搭載している。

 まず、最も大きな第1のキャリッジは300秒で1回転。その中に収まる第2のキャリッジは75秒で1回転し、もっとも小さな第3のキャリッジは45秒で1回転する。この動きは実に精妙かつダイナミックなもの。

 しかも、このモデルにはレトログラード式ジャンピングアワーとレトログラード式分表示も搭載されている。

 “レトログラード”とはフランス語で“退行”を意味し、針が扇状の目盛りを指しながら進み、最終点に達した瞬間にゼロ復帰(退行)し、再び運行と表示を再開する機構。

「イストワール・ドゥ・トゥールビヨン 9」では、時計上部に左右対称に置かれた目盛りでレトログラード式に時と分を示し、それぞれの針が12時と60分に達すると瞬時にゼロ復帰するという動きを繰り返す。

 複雑な動きを見せる3軸トゥールビヨンに加え、レトログラードもまた、複雑時計ならではの個性的な時刻表示の方法論であり、「イストワール・ドゥ・トゥールビヨン 9」にはその魅力が凝縮されている。

文字盤、ケース、メカニズムに託された
ハリー・ウィンストンの個性

 大胆なオープンワークが施された文字盤の12時位置に時分針を備えるインダイアルを配置し、レトログラード式による秒針と曜日表示、さらに6時位置の窓で日付を表示する複雑機構を備えたモデルが「HW オーシャン・バイレトログラード オートマティック 42mm」である。

 このモデルの最大の特徴が、すでに紹介した文字盤のオープンワーク。そして、そこにはハリー・ウィンストン誕生の地であるアメリカ・ニューヨークのランドマークがさりげなくあしらわれている。

 それが1909年12月31日年に開通したマンハッタン・ブリッジ。この橋は、ニューヨーク市の中心部を流れるイースト川をまたいでマンハッタン島とブルックリンを結んでいるが、特徴は鉄鋼の部材の両端を繋いで三角形を構成することで極めて強固な構造体とする「トラス構造」が採用されていることだ。

 そしてマンハッタン・ブリッジは、このトラス構造を用いた長大な吊り橋として世界初のものだという。


 こうしてニューヨークのシンボルのひとつとなったマンハッタン・ブリッジのトラス構造が「HW オーシャン・バイレトログラード オートマティック 42mm」の時刻表示インダイアルやレトログラード表示用の目盛りなどを支える“ブリッジ”として用いられ、確かに機能しているのである。

 このように「HW オーシャン・バイレトログラード オートマティック 42mm」では、ハリー・ウィンストンが得意とするレトログラードという複雑機構と、ニューヨークのランドマークにしてシンボルであるマンハッタン・ブリッジの独特の構造が見事に融合され、唯一無二のタイムピースとして結実している。

 この個性的な文字盤の下に隠された高度なメカニズムは、ハリー・ウィンストンがジュネーブのマニュファクチュールで独自開発した機械式自動巻きムーブメント「HW3305」によって実現した。

 約65時間のパワーリザーブを備えるこのムーブメントは、文字盤側と共通する意匠が採用されている。すなわち18Kホワイトゴールド製の自動巻きローターにはトラス構造を思わせる肉抜き加工が施され、ローターの周辺部を重くすることで十分な巻き上げ効率を実現。この美しく精密なムーブメントはサファイアクリスタルがはめ込まれたシースルー仕様の裏蓋からつぶさに観察することが可能である。

 ケースは18Kローズゴールド製。そのベゼルの3時位置にはハリー・ウィンストンのニューヨーク本店ファサードのアーチからインスパイアされた意匠があしらわれている。しかも、これがリューズガードも兼ねるという巧みなデザインワークも見所である。

 かつてダイヤモンドを芸術の域まで高めたように、ハリー・ウィンストンのDNAが宿る卓越したレベルの複雑機構は、時計市場にて新たな価値を創出している。誰もが驚く圧巻のスケールをYOSHIDAの店頭でぜひ体感してみてはいかがだろうか。

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【連載】「YOSHIDAで体験する、高級時計への旅」とは?

正規時計代理店YOSHIDA(ヨシダ)と、時計専門サイトGressive(グレッシブ)が、4名の執筆陣とともに送る連載企画。「なぜ、人は腕時計に惹かれるのか?」という普遍的なテーマのもと、名だたる一流ブランドの魅力に触れ、奥深い高級時計の世界へと誘う。

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