世界初グルーベル・フォルセイの
ブティックが銀座にオープン！

文：野上亜紀 / Text：Aki Nogami
写真：岡村昌宏（クロスオーバー）/ Photos：Masahiro Okamura（CROSSOVER）
編集：戸叶庸之 / Edit：Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報は変更される場合がありますのでご了承ください。

　2024年4月1日、高級時計・宝飾品の正規販売店YOSHIDA（ヨシダ）が世界初となるグルーベル・フォルセイ（GREUBEL FORSEY）のブティックを銀座にオープンした。腕に載せる芸術品とも呼びたい、グルーベル・フォルセイ独自の世界観が、満を持して日本でお披露目された。

より身近になったグルーベル・フォルセイ

　“アート オブ インベンション”――それはグルーベル・フォルセイのものづくりにおける、揺るぎなき矜持として受け継がれてきた。日本語で「発明の芸術」を意味するこの言葉をもとに、グルーベル・フォルセイは類を見ない、独創的なタイムピース製作へと挑んでいる。

　天才時計師である創業者、ロベール・グルーベルとステファン・フォルセイの二人の時計師から始まり、今年で20周年を迎えたグルーベル・フォルセイ。現在アントニオ・カルチェ氏をCEOに迎え、新たなステージを迎えている。そんなグルーベル・フォルセイのタイムピースを愛するのは、“コニサー”と呼ばれる世界中の時計愛好家たち。通常の4倍となる高速回転のトゥールビヨンモデルでも日差±1秒の高精度を叶え、ミュージアム・クオリティの手仕上げにこだわってきた同社のタイムピースは、“真の価値”をこそ求める彼らの心を魅了してきた。

　そんなグルーベル・フォルセイの代表作となるのが、30°に傾斜した調速機構を取り入れた「バランシエール」シリーズ。今回ブティックにお目見えするYOSHIDAとのコラボレーションモデルも人気とするバランシエールは、一目見ただけで吸い込まれるような、見事な構造美を魅力としている。傾斜した機構の面白さはもちろん、時計の半分以上を輪列で埋め、まるで都市の風景を閉じ込めてしまったかのような3Dのアーキテクチュアルなデザインは、ぜひ実際に手にしてみたいもの。この最初のフラグシップブティックには「トゥールビヨン カルダン」をはじめ、ブランドがこれまで手がけてきた8つの発明を解説するディスプレイも展示。グルーベル・フォルセイの魅力を多角的に体感することができる。

ブランドの世界観が投影された個性的なファサード。店内に入ると、外観と引けを取らない趣向が散りばめられている。

店内で目を引くのはユニークな丸いディスプレイに収められた腕時計と、ブランドがこれまでに発表してきた8つの発明を解説するディスプレイ。

　今回のYOSHIDAとのパートナーシップを皮切りに、今後グルーベル・フォルセイはアメリカ、メキシコ、ドバイ、そしてシンガポールへとフラッグシップブティックを展開していく予定。その記念すべき最初の一歩となる「グルーベル・フォルセイ ブティック 銀座」で、グルーベル・フォルセイのレアで、エクスクルーシブな世界に触れる喜びを感じてみてはいかが。