高級ラインに見るグランドセイコーの魅力

取材・文:竹石祐三 / Report & Text:Yuzo Takeishi
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
取材・文:竹石祐三 / Report & Text:Yuzo Takeishi
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1960年、機械式時計の最高峰ブランドとして誕生したGrand Seiko(グランドセイコー)は、その高い品質と精度によって瞬く間に人気を獲得した。1970年代以降、クオーツの台頭によって市場からしばらく姿を消すものの、1988年には復活を遂げ、その後、デビューから50年以上が経った現在も高い支持を得ている。もちろん、YOSHIDA(ヨシダ)においてもグランドセイコーは長年にわたって柱となっているブランドのひとつ。コアとなる価格帯は60万円前後だが、さらなる高級ラインにも目を向けてみると、グランドセイコーの持つ妙味が分かる。
グランドセイコーにはいくつもの魅力がある。機械式、クオーツ、セイコーの独自機構であるスプリングドライブのすべてにおいて実践される、ストイックなまでの精度の追求。そして、多面カットを施したバーインデックスや、サイドに斜めのカットを施した時分針、ベゼルやケースの研磨などによって生まれる、見やすさと長きにわたって愛用できる美しさだ。1960年の誕生以来貫かれているこれらのこだわりは、グランドセイコーのすべてのコレクションで徹底されているが、なかでも100万円を超えるモデルにはさらなる魅力が存在する。
それを実感させてくれるモデルの好例が、2018年10月に発売されたばかりのメンズウォッチ「SBGX330」とレディスウォッチ「STGF336」。「Grand Seiko Elegance Collection」に位置付けられたこの2モデルは、メンズ、レディス共通のデザインを採用するのみならず、そのコレクション名が示すとおり、エレガントなルックスに目を奪われるドレッシーなペアウォッチで、YOSHIDAもレコメンドするモデルだ。
この2モデルをはじめとするグランドセイコーの高級ラインに対し、YOSHIDAは「一般的なグランドセイコーのモデルよりも素材へのこだわりと、その魅力をさらに昇華させるための職人の気質が現れている」と語る。実際、「SBGX330」と「STGF336」はケース素材に18Kイエローゴールドを採用しているが、従来のザラツ研磨をさらに進化させた新技法が生み出す柔らかな煌めきは、卓越した職人の手による賜物だ。
さらにこの2モデルでは新しいケースが採用されているが、このケースに合わせてデュアルカーブサファイアガラスを新規に設計。サファイアガラスを丹念に磨き込むことで歪みのないドーム形状を実現し、あたかもガラスとケースとが連なっているかのような美しい造形を生み出している。また、「SBGX330」と「STGF336」で採用されている分針と秒針は、グランドセイコーのクオーツモデルでは初となる、緩やかなカーブを描いた形状。これもまた、職人が1本1本丁寧に加工することで実現したディテールである。
徹底して磨き上げられたサファイアガラスとケースが織りなす流麗なフォルム、そして緩やかなカーブを描く分針、秒針といったさまざまなディテールが、エレガントな表情を生み出している。
そして、これらのドレッシーな意匠を決定づけるのが、袖口にすっと収まり手首との一体感をもたらしてくれる厚さ10.4mm(「STGF336」は厚さ8.2mm)のスリムなシルエット。それを具現させているのは、グランドセイコーが誇る9Fクオーツムーブメントの存在である。「SBGX330」に搭載されているキャリバー9F61(「STGF336」はキャリバー4J51を搭載)は曜日や日付表示がない、9Fクオーツのなかでは最もコンパクトなムーブメント。「セイコーのクオーツムーブメントは現在の時計業界における歴史を作った立役者であり、絶対的な信頼性がある」とYOSHIDAも評価するとおり、このモデルに搭載されるキャリバー9F61も、年差±10秒という高精度を誇っている。
「SBGX330」に搭載されるのはキャリバー9F61。年差±10秒という高精度を実現しているのみならず、そのコンパクトな設計は時計のスリムなデザインに寄与している。
ゴールドやセラミック、プラチナといった素材へのこだわりと、その魅力を引き出す職人の高い技術力。それを定評のある信頼性や上質なデザインと融合させることで「特別感を生み出している」とYOSHIDAも絶賛するグランドセイコーの高級ライン。グランドセイコーのマスターショップでしか購入できないスペシャルピースをYOSHIDAで実際に手に取ってみれば、必ずやその美しさに惹き込まれるはずだ。
SBGA361
グランドセイコーらしい精悍な顔つきを携えつつも、ケース素材には18Kホワイトゴールドを採用。搭載されるスプリングドライブ キャリバー9R15は月差±10秒にまで追い込んだ特別調整が施される。
■40mm ■18Kホワイトゴールドケース&ブレスレット ■スプリングドライブ 自動巻き ■日常生活用強化防水(10気圧) ■¥6,930,000(税込)
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SBGC221
ケースとブレスレットにはセラミックスとブライトチタンを採用。セラミックスのベゼルを鏡面で仕上げたことにより、エレガントかつスポーティなルックスを実現。
■46.4mm ■ブライトチタン×セラミックスケース&ブレスレット ■スプリングドライブ 自動巻き ■日常生活用強化防水(10気圧)
SBGJ233
素材の特性上、困難とされていた“グランドセイコー ブルー”の独特な色調をセラミックスで表現。上品かつ軽快な雰囲気が楽しめる。
■46.4mm ■ブライトチタン×セラミックスケース&ブレスレット ■自動巻き ■日常生活用強化防水(10気圧) ■¥1,760,000(税込)
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STGF317
ベゼルやインデックスに使用された53個のダイヤモンドは、新デザインとなる隅切角形の台座にセット。白蝶貝ダイアルと組み合わせることで柔らかな表情を生み出している。
■26.0mm ■18Kホワイトゴールドケース&ブレスレット ■クオーツ ■日常生活用強化防水(10気圧)
YOSHIDA 東京本店
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5
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営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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