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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第155回~

移りゆく季節にインスパイアされた
グランドセイコーの新作コレクション

2021.9.10
■Grand Seiko(グランドセイコー) ■SBGJ251 / SBGJ249 / SBGE271 / SBGE269

文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

 我が国の高級時計を牽引するブランドであるグランドセイコー(Grand Seiko)。その2021年の新作が、日本の四季の情景からインスピレーションを得た4つのGMT機能搭載モデルから構成されたコレクションである。「春分」、「小暑」、「寒露」、「冬至」という季節の移り変わりを象徴する二十四節気にちなむ名前を与えられたGS最新コレクションが、東京随一の時計の名店「YOSHIDA」にそろっている。

豊かな日本の四季をイメージした
新作GMTウオッチ・コレクション

 日本は狭く小さいと思われているが、実は面積は世界で60番目ほど。ドイツよりわずかに広く、イギリスはわずかに狭い。また、ヨーロッパ大陸の地図に日本列島を重ねると、稚内はデンマークの北端、沖縄はスペイン・リスボンよりさらに南に位置するぐらい、南北にも広がる“大きさ”がある。もちろん面積はあっても山がちな地形で利用面積が少ない問題もあるが、東西南北に広がる大きな地理的条件により、我が国には豊かな四季の変化があり、その移ろいを日常の暮らしに取り入れる独特の文化が育まれてきた。

 その端的な例が「二十四節気(にじゅうしせっき)」。これは1年を春夏秋冬の4つの季節に等分し、さらにそれぞれを6つにわけたもので、季節の移ろいを表す節目として長く我々に親しまれている。

 グランドセイコーの2021年新作として発表された4つのモデルは、それぞれに二十四節気にちなむ4つの言葉が命名され、これにインスパイアされた情景をダイアルに表現した4種類のモデルで構成されたコレクション。

 これには大きくわけてふたつのタイプがある。ひとつはメカニカルハイビート2モデルで「春分」と「小暑」がある。もうふたつのモデルはセイコー独自の駆動方式スプリングドライブを搭載する「寒露」と「冬至」。これら4モデルはどれも第二タイムゾーンの時刻を表示するGMT針の搭載が特徴となっている。


■Grand Seiko(グランドセイコー) ■SBGJ251

SBGJ251

昼と夜の長さがほぼ同じになる「春分」。我が国では、この時期に南の地方から桜の開花が始まり、春の本格的な到来を告げる大事な季節の分かれ目。このモデルは、そんな春分の頃に芽を吹く木々の鮮やかな緑と山中で可憐な花を咲かせる「山桜」をイメージし、グリーンのダイアルにピンクゴールド・カラーのGMT針を組み合わせている。

■39.5mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き ■日常生活用防水 ■¥913,000(税込)

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■Grand Seiko(グランドセイコー) ■SBGJ251

花が咲き、新芽が芽吹く季節である「春分」をイメージして、ダイアルは鮮やかなグリーンに彩られている。GMT針はそんな季節に山中で可憐な花を咲かせる山桜を想起させるピンクゴールド・カラー。グリーンとのマッチングもベストだ。

水面を青い風が吹き抜け、
爽やかな情景が広がる夏の逸品

 セイコーが世界に誇る機械式自動巻きのハイビート・ムーブメント「Cal.9S86」を搭載する「グランドセイコー SBGJ249」は「小暑(しょうしょ)」と命名されている。

「小暑」とは二十四節気の第11にあたり、旧暦では5月後半から6月前半の頃を指し、いよいよ梅雨が開けて夏の暑さが本格化する頃のこと。

 このモデルのダイアルには、細かくうねるような波の模様が刻まれているが、これは小暑の頃に南から吹く風を受け、さざ波を立ててきらめく水面をイメージしたという。

 この波のイメージにあわせてGMT針や24時のインデックスはブルーが用いられ、モデル全体を通して爽やかな夏の情景が浮かび上がる。


■Grand Seiko(グランドセイコー) ■SBGJ249

SBGJ249

梅雨が明け、暑さが本格化する「小暑」。この頃に南から吹く白南風(しらはえ)と強さをました太陽の光を反射して煌めき揺らめく水面をイメージし、細かなさざ波を思わせるパターンをダイアルに刻んでいる。ムーブメントは盛岡県の雫石で生産される10振動/秒のハイビート・メカニカル自動巻きのCal.9S86を搭載。

■39.5mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き ■日常生活用防水 ■¥913,000(税込)

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■Grand Seiko(グランドセイコー) ■SBGJ249

本格的な夏の到来を告げる「小暑」と名付けられた、このモデルのダイアルには、湖面を渡る風が生んだ波状模様が刻まれ、薄いブルーに着色されている。このダイアルのカラーにマッチするようにGMT針と24時インデックスはブルーをチョイス。初夏のリゾート地を思わせる爽やかな組み合わせ。

深まる秋の月夜を思わせる
秀逸なダイアルの造形美

 ぜんまいで輪列を駆動し、クオーツで制御するセイコー独自のシステムを搭載する新作「グランドセイコー SBGE271」には「寒露(かんろ)」と名付けられている。

 この「寒露」は二十四節気の第17であり、旧暦では8月後半から9月前半。現在の暦では10月8日頃となっている。

 そもそも「寒露」とは、夏の終りから初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことだという。この頃になると冬鳥が渡り、菊が咲き始め、コオロギなど虫たちが鳴き始めるとされている。

 この名が付いた「グランドセイコー SBGE271」のダイアルは、夜空の高くに浮かぶ鰯雲を思わせるドラマティックなブラックを背景に、雲間から見える明るく光る月を思わせるゴールド・カラーのGMT針を配置している。

 秋の夜長、すだく虫の声を聞きながら月を眺めているような気分にさせる、実に魅力的なダイアルである。


■Grand Seiko(グランドセイコー) ■SBGE271

SBGE271

秋分のおよそ半月後、秋の長雨も終わり本格的な秋の到来を告げる二十四節気の「寒露」。この季節にインスパイアされたダイアルには、夜空を彩る鰯雲を思わせる、うねるようなパターンが刻まれ、輝く月をイメージしたゴールド・カラーのGMT針がセットされている。ムーブメントはぜんまいで駆動しクオーツで精度を制御するセイコーの独自技術「スプリングドライブ」を搭載。フル巻き上げで約72時間ものロングパワーリザーブを誇る。

■40.2mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■スプリングドライブ ■日常生活用強化防水 ■¥803,000(税込)

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■Grand Seiko(グランドセイコー) ■SBGE271

高い夜空を静かに渡っていく秋の夜空の雲を思わせるランダムなパターンが刻まれたダイアルが「寒露」の特徴。この魅力的なダイアルに黄色がかったゴールド・カラーのGMT針と24時のインデックス表示が施されている。

純白のダイアルに表現された
静寂の雪原に沈む茜の夕陽

 最後に紹介する「グランドセイコー SBGE269」に付けられた名前は「冬至(とうじ)」。これはご存知のように二十四節気のひとつで、太陰太陽暦では暦が切り替わる重要な起点だったという。

 実際には北半球において昼の長さ、つまり日の出から日没までの時間がもっとも短くなる日であり、毎年12月22日ごろとなっている。

 そして、この冬至ほど、我々の生活に深く根ざしている節気もないだろう。かぼちゃを食べたり、ゆず湯に入ったりして無病息災を願い、身体を温めて再生を願う人々の思いが冬至の日の風習に色濃く反映されている。

 そして、この「グランドセイコー SBGE269」のダイアルは、冬の野原に降り積もった雪を思い起こさせる純白。それはパウダースノーのようなキメ細かな粒子で構成され、西に沈む夕陽をイメージしたピンクゴールド・カラーのGMT針をひときわ映える。


■Grand Seiko(グランドセイコー) ■SBGE269

SBGE269

北半球において太陽の南中高度がもっとも低く、1年間でもっとも昼が長く夜が短くなる「冬至」。凛とする寒さと澄み切った空気を感じる雪原のパウダースノーをイメージしたキメ細かなホワイトのダイアルに、その雪原を茜に染めて静かに沈む夕陽を思わせるピンクゴールド・カラーのGMT針があしらわれている。ムーブメントは滑らかなスウィープ運針が特徴のスプリングドライブを搭載。

■40.2mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■スプリングドライブ ■日常生活用強化防水 ■¥803,000(税込)

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■Grand Seiko(グランドセイコー) ■SBGE269

キメ細かなパウダースノーを思わせる繊細な仕上げが際立つ「冬至」のダイアル。そこに設置されたピンクゴールド・カラーのGMT針は、冬の雪原に沈む夕陽をイメージしたという。この針の色にあわせて「GMT」の表記もピンクゴールド・カラーが採用されている。

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【 連載コラム 】

ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。

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