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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第246回~

ブルガリが「オクト ローマ」の2023年新作で完成させた
永遠の都ローマの美意識

2023.6.9
■BVLGARI(ブルガリ) ■オクト ローマ オートマティック ■103739 / 103740 / 103738

文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

 ラグジュアリーメゾンという枠を超え、高度なウォッチメイキングを実現しているブルガリ(BVLGARI)。その主力モデルとなる「オクト ローマ」が、今年リニューアルを行った。そこでブルガリの時計作りの歴史とオクトの発祥、そして新生オクト ローマの魅力に迫りたい。

ラグジュアリーなデイリーウォッチ
「オクト ローマ オートマティック」

 ローマ発祥のラグジュアリーメゾン「ブルガリ」は、1982年にスイス時計の中心都市であるニューシャテルに「ブルガリタイム」を設立。そこからブルガリの高級時計の歴史が始まる。今でこそラグジュアリーメゾンが高級時計を作ることは珍しくなくなったが、ブルガリこそがその先駆けだった。

 その後ブルガリは、マニュファクチュールやダイヤル、ブレスレット、そしてケースの会社を傘下に収めることで、よりハイレベルな時計製造を可能にする体制を整えた。彼らが目指すのは「独創的で美しいイタリアンデザインと、精緻なスイスウォッチメイキング技術の融合」であり、それを具現化したのが2012年からスタートする「オクト」コレクションである。

 オクトとは八角形を意味し、古代ローマの建築物などに用いられてきたシンボル。完璧さや不朽性を意味しており、均整の取れたプロポーションが特徴。ケースやブレスレットは極めて慎重にデザインしており、ラグのデザインや緊張感のあるエッジの処理などで魅力を高めている。

 現在の「オクト」コレクションには、薄型を極める「オクト フィニッシモ」と柔らかでエレガントな「オクト ローマ」が存在するが、今年は後者の「オクト ローマ」に注力。ミドルケースはやや角を落とした八角形で、ダイヤルはキレのある八角形。そしてベゼルは円形というように、オクトの特徴である直線に柔らかな曲線を組み合わせることで、美しい存在感が生まれている。今年の新作「オクト ローマ オートマティック」は、その特徴的なカーブをさらに強め、ダイヤルにはクルー・ド・パリ仕上げを施した。そしてブレスレット&ストラップはインターチェンジャブル式で、ラバーストラップが付属。防水性能も100mを確保しており、スペック面でもシーンを選ばない時計となっている。

 歴史を持つデザインとウォッチメイキングの技術、そして使い勝手の良さをすべて併せ持つ「オクト ローマ」は満足度の高い選択肢となるだろう。


■BVLGARI(ブルガリ) ■オクト ローマ オートマティック ■103739

オクト ローマ オートマティック

ブルーダイヤルモデル。ケース厚は9.15mmなので、腕元にスマートに収まる。

■103739 ■41mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット(ブルーのラバーストラップが付属) ■自動巻き ■100m防水 ■¥1,111,000(税込)


■BVLGARI(ブルガリ) ■オクト ローマ オートマティック ■103740

オクト ローマ オートマティック

アンスラサイトダイヤルになると一段と精悍な顔立ちになる。

■103740 ■41mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット(ブラックのラバーストラップが付属) ■自動巻き ■100m防水 ■¥1,111,000(税込)


■BVLGARI(ブルガリ) ■オクト ローマ オートマティック ■103738

オクト ローマ オートマティック

ホワイトダイヤルモデル。柔らかなニュアンスになる。

■103738 ■41mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット(ブラックのラバーストラップが付属) ■自動巻き ■100m防水 ■¥1,111,000(税込)

マニュファクチュール・ブルガリの実力が詰まった
「オクト ローマ クロノグラフ」

 ムーブメントの開発や製造には膨大な時間と資金、そしてノウハウが必要となる。ブルガリは2000年からマニュファクチュールとしての地固めを行った。ハイコンプリケーションウォッチの技術としては、薄型の「オクト フィニッシモ」における超薄型ウォッチの開発や「オクト ローマ」に搭載されるチャイミング機構などに生かされているが、もちろん屋台骨となるスタンダードなムーブメントに開発にも力を入れている。

 新しい「オクト ローマ クロノグラフ」に搭載される新型ムーブメントCal.BVL399も、スイスのル・サンティエにあるブルガリ マニュファクチュール ドゥ オートオルロジュリーにて生まれたものだ。

 構造が複雑な上にエネルギーのマネージメントも難しいクロノグラフムーブメントは、マニュファクチュールの試金石になる分野。それをきっちりと作っているブルガリは、ハイコンプリケーションだけでなく、スタンダードな時計もしっかり作っていこうという意識を持っていることがわかる。

 このCal.BVL399は、約42時間のパワーリザーブ以外は詳細が明らかになっていないが、3時位置のスモールセコンドと9時位置の30分積算計、そして6時位置の12時間積算計のインダイヤルたちはバランスよく配置されており、クルー・ド・パリ仕上げのダイヤル上にきれいに収まっている。そしてケース厚は12.4mmだが、自動巻き式のクロノグラフと考えると、これは十分に薄型ケースといえるだろう。そしてこちらもインターチェンジャブル式になっており、ラバーストラップが付属。シーンを選ばない良質かつドレッシーなクロノグラフとなっている。


■BVLGARI(ブルガリ) ■オクト ローマ クロノグラフ ■103829

オクト ローマ クロノグラフ

ブルーダイヤルモデル。ダイヤルとインダイヤルとで仕上げを変えることで、表情に広がりを作る。

■103829 ■42mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット(ブルーのラバーストラップが付属) ■自動巻き ■100m防水 ■¥1,386,000(税込)


■BVLGARI(ブルガリ) ■オクト ローマ クロノグラフ ■103471

オクト ローマ クロノグラフ

ブラックダイヤルモデル。ぐっと締まった印象になる。

■103471 ■42mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット(ブラックのラバーストラップが付属) ■自動巻き ■100m防水 ■¥1,386,000(税込)


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