ブルガリのメンズウォッチを支える「オクト」の世界

文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
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2012年にデビューした「オクト」は、110面もの多面構造からなるファセットカットとローマの伝統的な建築物に用いられていた8角形モチーフとしたケースデザインが特徴だった。この独創的なデザインをベースに“薄型化”したのが、2014年にスタートした「オクト フィニッシモ」、そして2017年からは柔らかさが加わった「オクト ローマ」がスタート。現在はこの2シリーズがオクトの世界を作っている。今回はそれぞれから注目モデルをピックアップし、その魅力に迫りたい。
“腕”時計という以上、腕時計のサイズには限界がある。手首の上に収まる大きさのケースに対して、可能な限り複雑な機構を組み込む技術は神業だ。それゆえ超薄型ウォッチは、多くの名門ブランドが手掛ける人気ジャンルとなっている。
極薄ウォッチは、ドレスシャツの袖口にすっと馴染むエレガント&ドレッシーな時計として作られるが、ブルガリはそれを、立体感のあるケースが持ち味の「オクト」で実現してしまった。
超薄型モデルの「オクト フィニッシモ」は、2014年に手巻きのフライングトゥールビヨンからスタートした。ムーブメントの厚みは1.95mmで、ケースの厚みは5mmしかない。しかしオクトの特徴であるファセットカットのケースデザインを継承している。つまり薄いだけの時計ではないのだ。
そしてブルガリは、この「オクト フィニッシモ」をきっかけに、次々と“世界最薄モデル”をリリースしていく。2020年までにその数は6つ。そして2021年に7つ目の世界記録として登場したのが、世界最薄自動巻き式永久カレンダーウォッチである「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」だ。
7つの世界記録を樹立した「オクト フィニッシモ」のコレクション。
408個のパーツを使用していながら、ムーブメントの厚みは2.75mm。そしてケースの厚みは5.8mmしかない。しかもこの極限の薄さでありながら、レトログラード式の日付を12時位置に、そして閏年表示を6時位置に収め、表示をシンメトリーに配置している。薄い時計も高度な機構も作るのは難しい。もちろん美しいデザインも然りだ。しかしブルガリは、その全てを妥協はしない。
薄型化と立体化という二律背反する個性を見事に両立し、しかもロマンである複雑機構も組み込んだ「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」は、機械式時計の一つの究極形なのである。
オクトのファセットカットケースをより優美に進化させたのが、2017年にデビューした「オクト ローマ」だ。旧来のオクトよりもブレスレットの幅が細くなり、八角形ケースのエッジをやや柔らかなカーブにしている。デザインコードは踏襲しつつ、ソフトなニュアンスを加えることでドレッシーな時計に仕上げているのだ。
この「オクト ローマ ワールドタイマー」は、旅への想いをかきたてる優雅な旅時計。回転する都市ディスクを設け関係でダイヤルは丸型になったが、8角形ケースとの調和がとれている。
数字ディスクは時針に合わせて24時間で一周し、都市ディスクを組み合わせることで世界中の時刻を知らせる。この機構はリュウズのみで操作できるため、ブルガリがこだわった優美なフォルムも健在だ。ちなみに通常なら“PARIS”となっているGMT+1の都市表示は、もちろん“ROMA”となっている。
まだ自由に世界を旅することは難しい。だからこそこの時計を眺めながら、そろそろハワイはサンセットの時間だなとか、ローマのコロッセオに人が集まるころだなと、想像上の旅に出かけよう。そしてコロナ禍があけたら、この時計と共に旅に出掛けるのだ。ケースはステンレススチール製で防水性能は100m。大都市でぶらぶらと街歩きもいいし、ビーチリゾートに似合う。もちろん星付きのレストランでのディナーにも映える。そんな世界規模のオールマイティウォッチである。
オクト ローマ ワールドタイマー
ブルーダイヤルで洗練された雰囲気を演出。ドレスアップの腕元にも似合うワールドタイムウォッチ。
■103481 ■41mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き ■100m防水 ■¥1,408,000(税込)
オクト ローマ ワールドタイマー
ブラックDLC加工を施し、精悍なルックスに。カジュアルスタイルに似合うワールドタイムウォッチだ。
■103486 ■41mm ■ステンレススチールケース(ブラックDLC加工) ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水 ■¥1,408,000(税込)
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