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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第58回~

ブランパンが生んだ世界初のモダンダイバーズ
「フィフティ ファゾムス」の世界

2019.11.1
■BLANCPAIN(ブランパン) ■フィフティ ファゾムス バチスカーフ ■5000-1110-B52A

文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

 1735年に創業した“最古の時計ブランド”と呼ばれるBLANCPAIN(ブランパン)。休眠期間を経て1983年に復活し、機械式複雑時計の再興に多大に貢献した。そのブランパンが1953年に発表したのがモダンダイバーズウォッチの元祖「フィフティ ファゾムス」。2007年、この伝説の名作は完全復活を宣言し、今もダイバーズウォッチの世界をリードしている。YOSHIDA(ヨシダ)が一押しするアイテムを交え、その実力を検証する。

世界最古の時計ブランドから生まれた
モダンダイバーズの始祖「フィフティ ファゾムス」

 1735年、時計師ジャンージャック・ブランパンがジュラ地方の小村ヴィルレに設立した時計工房から発展したブランパン。

 飛躍のきっかけとなったのは1926年、英国人ジョン・ハーウッド(1894~1965)が開発した自動巻きムーブメントの製造を担当したことだった。

 さらに1930年にはパリの時計宝飾師であるレオン・アト(1883~1953)が開発した独創的な巻き上げ機構を持つ縦型自動巻き腕時計「ロールス」の生産も担当し、高度な技術を持つ希有な時計会社として、その名を轟かせる。


BLANCPAIN(ブランパン) ブランパン工房

「ブランパン」は、スイスの奥深いジュラ山脈でジャン-ジャック・ブランパンによって1735年に創設された。それ以来、時計製造はこの地で発展を遂げ、ジュウ渓谷で数多くのアトリエが誕生した。

 そのブランパンが1953年、まったく新たな境地を切り開く、ひとつの画期的な新製品を発表した。それがフランス海軍特殊部隊の依頼により開発したダイバーズウォッチの「フィフティ ファゾムス」である。

 水中での潜水作業に用いられるダイバーズウォッチの歴史は第一次世界大戦に始まったというが、開発が本格化したのは第二次世界大戦後のこと。スイス、イタリア、フランス、イギリス、ドイツ、アメリカなど各国が潜水機材の開発と技術の進歩を目指す中、潜水機材の開発で世界をリードしたのがフランスだった。

 1943年、後に海洋探検家として有名になる海軍将校ジャックーイブ・クストーと技師エミール・ガニアンによって「アクアラング(潜水用開閉式呼吸装置 “Aqua Lung”とは“水中の肺”を意味する商標)」が開発され水中での自由度が拡大した。

 このアクアラングを使用する際に潜水の経過時間などを計測する機材は、当時、満足のいく製品が存在しなかった。そこでフランス海軍特殊潜水部隊のロベール(ボブ)・マルビエとクロード・リフォが、潜水用時計の製作を依頼したのがスイスのブランパンだった。

 こうして1953年、マルビエらの要求に応えて開発された潜水用腕時計が「フィフティ ファゾムス」なのである。


  • BLANCPAIN(ブランパン) 「フィフティ ファゾムス」の広告

    1950年代の雑誌に掲載された「フィフティ ファゾムス」の広告。
    © Blancpain, Fifty Fathoms Advertising

  • BLANCPAIN(ブランパン) ボブ・マルビエ大尉

    ブランパンが開発した世界初のモダンダイバーズ・ウォッチ「フィフティ ファゾムス」を装着して夜間の潜水を行うフランス海軍のボブ・マルビエ大尉。1953年ごろに撮影されたカット。
    © Blancpain, Bob Maloubier wearing the Fifty Fathoms

海軍の採用と海洋調査への貢献が証明する
「フィフティ ファゾムス」の高い機能性

「この時計の特徴は、黒い文字盤に大きなインデックスや数字が刻まれ、三角形、円、正方形などの表示がはっきりしており、回転ベゼルにも目盛りが表示されていて、ベゼル上の菱形のマークを分針に合わせておくと、潜水時間を読み取ることができます。また、ひとつひとつが夜空の星のように光るのです」(「LE REVUE DES MONTRES」より引用)

 これは「フィフティ ファゾムス」の発表時、時計業界紙に掲載されたレビュー。名称である“ファゾム(Fathom)”とは古い長さの単位で、日本の「尋(ひろ)」に相当する。1ファゾムが約1.829mであるから50ファゾムスは91.45m。これは1950年代当時、スキューバ(潜水呼吸装置)で潜水できる最大深度であった。

 高水圧に耐え、水中でも確かな視認性を確保した「フィフティ ファゾムス」はフランスだけでなく、アメリカ、ドイツ、イスラエル、デンマークなどの海軍が採用し、学術調査にも用いられた。

 その後も「フィフティ ファゾムス」は着実に進化してバリエーションも増加。小型のモデルや日付表示付きモデルなども登場するが、1970年代、ブランパンが活動休止すると同時に製造も停止され、いわば幻のダイバーズウォッチとなってしまうのである。


BLANCPAIN(ブランパン) 海洋保全活動

「フィフティ ファゾムス」を発表してダイビングの発展に貢献したブランパンは、18の重要な海洋調査に共同出資し、世界の海洋保護区の倍増に寄与し、ドキュメンタリー映画の製作や海中写真展の開催、海洋保全に冠する出版物などの発行も手がけている。
© Laurent Ballesta

ダイバーズウォッチ再ブームの契機となった
「フィフティ ファゾムス」の復活

 その伝説のダイバーズウォッチが復活したのは1997年のことだった。ブランパンは防水性を300mに強化し、ベゼルを彫りの深いレリーフ仕様とした新しい「フィフティ ファゾムス」を発表。同時に「エアコマンド」、「GMT」も発表され、「フィフティ ファゾムス」とともに、トリロジー(三部作)としてリリースされた。

 2003年にはベゼルの蓄光入りインデックスを、小傷防止加工を施したサファイアクリスタル(初期モデルではエポキシ樹脂)でカバーした新たなバージョンを開発し「フィフティ ファゾムス誕生50周年記念モデル」として発表。これは1953年の初代モデルを思わせる素晴らしい仕上がりが高く評価された。

 さらに4年後の2007年、ブランパンは再び「フィフティ ファゾムス」をリリースする。それは2003年の50周年記念モデルと似てはいたが、搭載ムーブメントを5日間ものパワーリザーブを持つ新型キャリバーに変更し、インデックスや蓄光塗料を改良。新たにリューズガードも追加したまったく新しいバージョンであった。


 このブランパンの新しい「フィフティ ファゾムス」の登場により、ダイバーズウォッチの人気が再燃したことを記憶されている方も少なくないはずだ。

 その後もブランパンは「フィフティ ファゾムス」のコレクションを拡充。2013年にはサンレイ仕上げのダイアルを装備する「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」や、2014年には一度のボタン操作でクロノグラフ秒針が瞬時にゼロ復帰し計測を再開するフライバック機能を持つ「フィフティ ファゾムス バチスカーフ フライバック クロノグラフ」などが登場。

 2017年には水密性表示機能付きの「フィフティ ファゾムス オートマティック」が登場し、2018年には大型日付表示を装備する「フィフティ ファゾムス ラージデイト」などが発表された。

 1953年の初代モデルの登場以来、高機能な本格ダイバーズ・ウォッチとして着実に歴史を積み重ねる「フィフティ ファゾムス」。それは単にブランパンだけでなく、時計界における伝説であり、“至宝”とも言うべきハイエンドなタイムピース。それはYOSHIDAにとっても然りで、その豊富なラインナップにおける欠かせないアイテムとなっている。


さらに充実度を増す「フィフティ ファゾムス」4選

【連載】「YOSHIDAで体験する、高級時計への旅」とは?

正規時計代理店YOSHIDA(ヨシダ)と、時計専門サイトGressive(グレッシブ)が、4名の執筆陣とともに送る連載企画。「なぜ、人は腕時計に惹かれるのか?」という普遍的なテーマのもと、名だたる一流ブランドの魅力に触れ、奥深い高級時計の世界へと誘う。

INFORMATION

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営業時間:10:00~20:00 年中無休(1月1日から1月3日までを除く)



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