「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」の新作は
“ダイヤル”に注目!
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
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2019年にデビューし、2020年からは「YOSHIDA 東京本店」での販売も始まったAUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)の「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」。デビューの時点で三針からハイ・コンプリケーションまでを用意するという力の入れようだったが、2020年の新作は、デザインや機構はそのままに、表現力を磨いてきた。まずは印象的な「新しいダイヤル」について語っていこう。
高級腕時計はステイタスを表現するアイテムであり、同時に腕元を演出するアクセサリーである。昨今のカラーダイヤルの人気は、もっと腕元で遊んでほしいというメッセージであるのだが、ブルー、グレー、ブラウンとバリエーションが増え、昨年からはグリーンもその隊列に加わると、今度は急激に“見慣れてしまう”という問題が生じる。
せっかく個性を表現しようと思っても、カラフルな時計が増え過ぎてしまえば意味がないし、目立つことは間違いないだけに「あの時計ね」と値踏みされてしまうのは悔しい。
しかし新しい「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は一味違った。カラーだけでなく、そこにグラデーションを施しており、他のカラーダイヤルとは違った個性があるのだ。
時計業界でグラデーションダイヤルが流行したのは、1970年代のことだった。当時はスイス時計冬の時代であり、これまでにない新しいデザイン表現を求めて生まれた手法だった。そういったレトロで個性的な雰囲気を「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は、うまく取り入れている。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック
ブルー×ゴールドの配色は、華やかなのにエレガントでもある。
■15210OR.OO.A028CR.01 ■41mm ■18Kピンクゴールドケース ■ブルーアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は、ケース構造や風防のフォルムなどモダンなディテールを持っている時計だが、真正面から見ると薄ベゼルのラウンドケースにアラビア数字×バーのインデックスという、極めてまっとうなエレガントウォッチに見える。そのためちょっとレトロなグラデーションダイヤルが似合うのだ。
しかもダイヤル自体の仕上げが、とても美しい。元々「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」では、深みのある艶感が特徴のラッカーダイヤルを使用している。今回もラッカー塗料を幾重にも塗って深い光沢感のあるグラデーションを作り上げた。しかもそこにサンレイ仕上げを加えているため、光の効果がさらに高まっている。
湾曲したサファイヤクリスタルの風防とピンクゴールドのケースがパープルの印象を一段と強めている。
カラーダイヤルやグラデーションダイヤルは、「ロイヤル オーク」などで使用しているが、この光沢感と光の雰囲気はこれまでにはないスタイル。「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」はケースこそ41mmだが、ベゼルが薄い分ダイヤルが大きくなるので色の効果が強く印象に残るので、別格のオーラを放つのだ。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ
派手にも思えるパープルも、グラデーション加工をすることで深みのある雰囲気になる。
■26393OR.OO.A616CR.01 ■41mm ■18Kピンクゴールドケース ■パープルアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水
昨年から始まった「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」だが、購入者の多くは初めてオーデマ ピゲを購入する人だという。周囲に「ロイヤル オーク」好きが多いため、なんとなくオーデマ ピゲを敬遠していたようなのだ。しかしオーデマ ピゲの歴史を内包し、最新のテクノロジーやムーブメントが搭載され、しかもモダンな雰囲気がある「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」と出会い、購入を決意したそうだ。
「ロイヤル オーク」はすでに確立した世界観があるが、「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」はこれから一緒に成長していくコレクションでもある。そういったフレッシュさも魅力のようだ。そのためか、ユーザーにはファッションやライフスタイルにこだわりがある人が多いという。時計をつけること自体を楽しんでいる。そういった進歩的なセンスを持つ人にとっては、グラデーションダイヤルの存在感や華やかさを、自分流につけこなすというのは相当楽しいだろう。
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は、ダイヤルカラーひとつとっても、オーデマ ピゲの新しいスタイルを語れるコレクションなのである。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック
コクのある色合いでラグジュアリー感を演出する。
■15210BC.OO.A068CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールドケース ■バーガンディアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水
YOSHIDA 東京本店
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5
<Googlemapはこちら>
営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
オーデマ ピゲ ブティック 大阪
大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-6-9
<Googlemapはこちら>
営業時間:10:00-19:30
年中無休(年末年始を除く)
ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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