新しい「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」を
味わい尽くす
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
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1993年にデビューした「ロイヤル オーク オフショア」は、大型のケースやスポーティなデザイン、そしてカラーリングで個性を発揮する人気コレクション。2020年は新しいスタイルを開拓。「オーデマ ピゲ ブテック 大阪」に届いたばかりの44mmケースのクロノグラフを紹介しよう。
「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」のサイズ展開は2種。
1993年の初代から継承される42mmモデルは、円筒型のプッシュボタンでレトロな雰囲気を作る。そして、2006年に追加された44㎜モデルは、ケースサイドと一体化した角形プッシュピースやバーインデックスなど、モダンで洗練された雰囲気がある。
ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
ブラック×ゴールドの配色で、艶っぽいオーラをまとった新作クロノグラフ。
■26405NR.OO.A002CA.01 ■44mm ■ブラックセラミックケース+18Kピンクゴールドベゼル ■テキスタイル加工のラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水 ■ブティック限定
しかし2020年の44mmクロノグラフには、計器っぽさが加わるアラビア数字のインデックスを採用。さらにダイヤルのメガタペストリーをグラデーションカラーにすることで、柔らかな雰囲気になった。
44mmのクロノグラフはスタイリッシュな切れ味が信条だが、新作モデルは少し柔和な味付けを加えている。それが今までにない魅力になるのだ。
グラデーション効果が全面に行き渡った美しいダイヤル。
酸化ジルコニウムなどを主原料とするセラミック素材は、溶解した材料に色を付け、パーツの型に入れて形を成型し、それを高温で焼き上げる。その際にセラミックがギュッと収縮することで、優れた耐傷性能を得るのだ。
しかも同サイズのステンレススティールやゴールドのケースよりも軽いため、サイズが大きくなるほどメリットは大きい。それゆえ44㎜ケースのクロノグラフに、適した素材といえるだろう。
これまでにもセラミックケースモデルは存在したが、今回はケースとベゼルとで素材や色を変えたのが新しい試み。精悍なブラックセラミックケースに華やかなゴールドやコクのあるブルー&グリーンのセラミックベゼルを組み合わせることで、これまでになかったファッション性を時計に加えている。
ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
ブルーはトレンドカラーであり、ファッションにも合わせやすい。
■26405CE.OO.A030CA.01 ■44mm ■ブラックセラミックケース+ブルーセラミックベゼル ■テキスタイル加工のラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水 ■ブティック限定
オーデマ ピゲでは、多くのクロノグラフ専用ムーブメントを製作している。
薄型ケースでエレガンスさを加えたい「ロイヤル オーク クロノグラフ」には薄型のCal.2385を使用。新しい歴史を切り開く「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」には最新のCal.4401を搭載するが、いずれもインダイヤルのレイアウトは3、6、9という安定感のあるクラシックスタイルだ。
しかし「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」は、骨太なスポーティさが売りなので、初代と同じくインダイヤルは12、6、9の配置が好ましい。そこでセンターセコンド式の自動巻きムーブメントCal.3120に、クロノグラフモジュールを加えた名機Cal.3126/3840を使用している。
ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
近年注目が高まっているグリーンを使用。アクセサリー効果は絶大だ。
■26405CE.OO.A056CA.01 ■44mm ■ブラックセラミックケース+グリーンセラミックベゼル ■テキスタイル加工のラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水 ■ブティック限定
文字盤側にモジュールを組み合わせるためカレンダー位置は奥深くなるが、それがオフショアらしい味わいになっている。
進化するだけでなく、残すべきスタイルはしっかり守る。それが2020年の「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」の特徴なのだ。
オーデマ ピゲ ブティック 大阪
大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-6-9
<Googlemapはこちら>
営業時間:10:00-19:30
年中無休(年末年始を除く)
ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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