“ジェンダーレスモデル”という
オーデマ ピゲが提案する新たな視点
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
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女性の間でも、本格時計への人気が高まっている。AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)でも多くのレディスウォッチを製作しているが、機械式ムーブメントを搭載するモデルも増えている。その結果、“クォーツウォッチよりは大きく、しかしメンズウォッチよりは小さい”という絶妙なサイズの時計が生まれるようになる。しかもデザインは、ロイヤル オークなどのマスキュリンなスタイルを踏襲しているので、女性向けと思われていたこの時計に対して、男性の時計愛好家も目を向けつつある。さらに辛口の腕元を好む女性の中には、メンズサイズの時計を狙う人も増えているようだ。ジェンダーレスモデルを狙うのであれば、レディスウォッチのラインナップも豊富な「オーデマ ピゲ ブティック 大阪」に出向きたい。多様化の時代だからこそ、これからのオーデマ ピゲは、絶妙サイズが面白いのだ。
1972年に誕生した「ロイヤル オーク」。初代モデルのケースサイズは39mmだったが、それでも当時は法外に大きく、それゆえ“ジャンボ”というニックネームがついた。しかし今となっては通常のオートマティックが41mm径で、オフショアであればもっとケースは大きくなっている。だからなのか、逆に小さなサイズが新鮮に見えてくる。今年の新作として登場した34mmケースの「ロイヤル オーク オートマティック」は、機械式ムーブメント搭載モデルとしては最小サイズとなる。ケースが小ぶりでさりげないので、ゴールドケースやダイヤモンドで華やかさを加えるのもいいだろう。もちろん天才ジェラルド・ジェンタが手掛けたデザインはそのままであり、平面がヘアライン&斜面をポリッシュで仕上げる手法も同じなので、メリハリのある輝きも楽しめる。女性はもちろんのこと、男性でも楽しめるサイズである。
ロイヤル オーク オートマティック
■77351OR.ZZ.1261OR.01 ■34mm ■18Kピンクゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
スポーティな「ロイヤル オーク オフショア」は男性人気が高いコレクションだ。しかし防水性を重視しているためにケースはボリューム感があり、直径も42mmや44mmというサイズ。これでは大きすぎると敬遠していた人も少なくないだろう。だからこそ37mmのレディスモデル「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」に注目してみよう。腕馴染みの良いサイズだけでなく、防水性能を5気圧と控えめにしているため、クロノグラフでありながらケースの厚みも11.8mmとスマートだ。ベゼルにはダイヤモンドをセッティングするので、可憐な女性の腕元では力強くその存在をアピールし、男性が着用すれば遊び心のあるスポーティエレガンスを楽しめる。人気モデルだからこそ、こういうハズシが楽しいのだ。
ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
■26231ST.ZZ.D002CA.01 ■37mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■50m防水 ■¥5,610,000(税込)
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オーバルケースの「ミレネリー」は、まずはメンズ&レディスコレクションとして誕生。2006年にはケース径を45mmへと拡大することで男性へのアピール力を強めていた。しかし近年は39.5mmへと小径化してレディスモデルに注力している。しかし、脱進機周りが露出している特殊なムーブメントcal.5201やオフセンターダイヤルが作り出すインパクトあるルックスは、今でも男性の時計愛好家にとっても気になる存在であり続ける。「ミレネリー フロステッドゴールド オパールダイヤル」はフロステッドゴールドと呼ばれるゴールドの表面に鍛金加工を施す事で独特の存在感を作り出しており、「ミレネリー フロステッドゴールド フィロソフィーク」は、不思議な動きをする針を使ったワンハンドモデル。どちらも他にはない優雅な個性を持っているので、女性に独占させるのはもったいない。
ミレネリー フロステッドゴールド オパールダイヤル
■77244OR.GG.1272OR.01 ■39.5mm ■18Kピンクゴールドケース&ブレスレット ■手巻き ■20m防水
ミレネリー フロステッドゴールド フィロソフィーク
■77266BC.GG.A326CR.01 ■39.5mm ■18Kホワイトゴールドケース ■ブルーアリゲーターストラップ ■手巻き ■20m防水
ここまでは男性が気になるレディスウォッチを“ジェンダーレスモデル”として紹介してきたが、女性につけてもらいたいメンズウォッチは存在しないのだろうか? 是非ともお勧めしたいのが、2019年デビューの「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」だ。コレクションの中で最もシンプルな3針モデルは、ケース径こそ41mmと大きめだが、ベゼルが細くて繊細なので、ケースサイズよりもコンパクトに見せる効果がある。しかもホワイトのラッカーダイヤルには美しい光沢感があり、華やかな高級感を加えてくれる。もちろんラウンド×八角形の立体的なケースの磨き込みも、ケースが大きいからこそ可能なテクニックであり、他にはない個性となるだろう。現在社会をしなやかに生きる“強い女性”に、つけて欲しい時計である。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック
■15210OR.OO.A099CR.01 ■41mm ■18Kピンクゴールドケース ■ブラウンアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水
YOSHIDA 東京本店
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5
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営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
オーデマ ピゲ ブティック 大阪
大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-6-9
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営業時間:10:00-19:30
年中無休(年末年始を除く)
ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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