オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」 2020年新作
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
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1972年の衝撃のデビューから48年もの歴史を継承し続ける「ロイヤル オーク」。しかし変わらないのは外見だけで、実は見えないところでたゆまぬ進化を遂げている。2019年に大きく刷新したこの傑作は、2020年も魅力的な新作を発表してきた。早速、YOSHIDA(ヨシダ)に入荷したばかりの2本をフォーカスしよう。
伝統と格式を重んじる高級時計の世界であっても、アクセサリーや嗜好品としての価値を見逃すことはできない。常にフレッシュな話題を提供するために、毎年多くの新作が発表され、既存モデルも時代の要請に合わせてブラッシュアップを欠かさない。
そんな中、誕生した1972年のスタイルを変えることなく受け継がれるのが、オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」だ。
天才ジェラルド・ジェンタがデザインした8角形ベゼルや方向までデザインに落とし込まれたビス、平面と斜面を組み合わせたキレのあるケース、そしてタペストリーと呼ばれる凹凸のあるダイヤル模様は、誕生から48年がたった今でも健在。変化の激しい時代の中で、スタイルを守り続けているのだ。
1972年に誕生した記念すべきファーストモデルRef.5402ST。
だから「ロイヤル オーク」は人気なのだろう。時計業界では過去の傑作デザインを復刻する動きが目立っている。古き良きデザインに惹かれるだけでなく、ゆるぎなきスタイルが持つ“安心感”も魅力になっていることは間違いない。しかし復刻はどこまで行っても復刻であるが、「ロイヤル オーク」はオリジナルモデルのDNAをずっと継承している。そういう点ではポルシェ911にも似た、永遠の価値を持つプロダクトといえるだろう。
もう一つこの名車と似た特徴がある。それは“最新が最良である”という点。「ロイヤル オーク」では、2003年から長きにわたってCal.3120という傑作自社製ムーブメントを使用していた。高級時計にふさわしい仕上げと、スポーツウォッチにふさわしいがっちりとした構造になっている。しかし毎時2万1600振動という振動数は現代的なスペックからするとやや物足りないのも事実。振動数が多いほど精度が安定し、振動などの外部影響にも強くなることを考えると、まだまだ進化の余地はあった。
2019年に発表された新しい「ロイヤル オーク」は、新型ムーブメントのCal.4302を搭載。それゆえ、ケース径41mmはそのままに、厚みは10.4mmにアップしている。スペック上の最大の特徴は、振動数が毎時2万8800振動へと高振動化したこと。これによって精度が高いレベルで安定するようになった。さらにその一方で連続駆動時間は約70時間(Cal.3120は約60時間)へとスペックアップ。ちなみに部品点数や石数も減っているため、構造がシンプル化し故障にも強くなったと思われる。「ロイヤル オーク」はさりげなくも着実な進化を遂げたのだ。
ロイヤル オーク オートマティック
清潔感のあるシルバーダイヤルを合わせた三針モデル。ビジネススタイルにもハマる時計だ。
■15500ST.OO.1220ST.04 ■41mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
2020年はシンプルな3針モデルに、シルバーカラーのダイヤルが加わった。昨年まではブルー、スレートグレー、ブラックというダーク系のみのラインアップだったが、華やかさのあるシルバーダイヤルなら、知的な腕元を演出できるだろう。さらに、ピンクゴールド素材の華やかな新作は、ブレスレットやベゼルにダイヤモンドをセッティングし、ダイヤルにはオレンジサファイアを使用する大胆なジュエリーモデルも加わった。
刺激的な新作を求めている人にとっては、少々もの足りない進化かもしれないが、「ロイヤル オーク」は、“変わらないこと”を求められる時計である。最新こそ最良な時計であり続けたいと願うオーデマ ピゲの信念と哲学が、ここに詰まっているのだ。
ロイヤル オーク オートマティック
ダイヤモンドとオレンジサファイアで華やかなに演出したラグジュアリーモデル。
■15502OR.ZZ.1222OR.01 ■41mm ■18Kピンクゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
ロイヤル オーク オートマティック
艶っぽいブラック×ゴールドの配色でも、レザーストラップなのでドレッシー&エレガントに。
■15500OR.OO.D002CR.01 ■41mm ■18Kピンクゴールドケース ■ブラックアリゲーターストラップ ■自動巻き ■50m防水
ロイヤル オーク クロノグラフ
深みのあるブルーを使ったクロノグラフ。ゴールドの色気を楽しめる。
■26331OR.OO.D315CR.01 ■41mm ■18Kピンクゴールドケース ■ブルーアリゲーターストラップ ■自動巻き ■50m防水
ロイヤル オーク クロノグラフ
SSケースの定番クロノグラフ。ブラックダイヤルに清潔感のあるシルバーカウンターを合わせた三針モデル。ビジネススタイルにもハマる時計だ。
■26331ST.OO.1220ST.02 ■41mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
ロイヤル オーク クォーツ
33mm径ケースのレディスモデル。ムーブメントはクォーツを使用し、小ぶりでエレガントに。SS×PGのコンビケースが腕元を華やかせる。
■67651SR.ZZ.1261SR.01 ■33mm ■ステンレススチール×18Kピンクゴールドケース&ブレスレット ■クォーツ ■50m防水 ■¥3,905,000(税込)
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ロイヤル オーク クォーツ
シルバーダイヤルを合わせた端正なクォーツモデル。さりげなく腕元にきらめきを作る。
■67651ST.ZZ.1261ST.01 ■33mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■クォーツ ■50m防水 ■¥3,410,000(税込)
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YOSHIDA 東京本店
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5
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営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
オーデマ ピゲ ブティック 大阪
大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-6-9
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営業時間:10:00-19:30
年中無休(年末年始を除く)
ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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