腕元を飾るオーデマ ピゲのクロノグラフ
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
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あらゆるジャンルの腕時計を通じて、クロノグラフとは不動の人気を誇る機構だと言っても過言ではない。計測を目的に生まれるデザインは独特の機能美を宿し、いつの時代も変わらず人々を魅了する。飛ぶ鳥を落とす勢いで快進撃を続けるAUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)のラインナップの中から、時計店YOSHIDA(ヨシダ)が選ぶ最旬のクロノグラフを紹介する。
時を記録するという意味を持つ「chronograph(クロノグラフ)」の原型は、1882年にフランスの時計師ニコラ・リューセックが考案したと言われている。
当初は競走馬の走行タイムの計測が目的で、その後はスポーツ計時や工場の生産管理、自動車の計器などにも用いられ、世の中を便利に進化させる役割を担った。
しかし正確なデジタル計器が存在する現代は、クロノグラフの必要性は薄まっている。しかしそれでもなお機械式時計の主力機構であり続けるのは、“迫力あるデザイン”という魅力があるから。そこが、オーデマ ピゲのクロノグラフを選ぶべき理由になっている。
ロイヤル オーク オフショア トゥールビヨン クロノグラフ オープンワーク
ブラックセラミック製のケースを用いたYOSHIDAスペシャルモデル。トゥールビヨンとクロノグラフをシンメトリーに並べたムーブメント、キャリバー2936もブラックでまとめており、精悍な世界を作る。
■26407CE.OO.A030CA.01 ■44mm ■ブラックセラミックケース ■ラバーストラップ ■手巻き ■100m防水 ■ジャパンブティック限定20本
今でこそ、クロノグラフ機構はメジャーな存在だが、かつては複雑機構の一員であった。そのため、オーデマ ピゲでは現在でもクロノグラフの地位はとても高い。
クロノグラフ機構は可動するパーツが多く、しかもスムーズに計時をスタート&ストップするためのクラッチ機構や動作を制御するカム機構など、独自の設計も多い。しかもクロノグラフ作動時も時計精度を低減させないために、繊細なエネルギーマネージメントが求められる。つまりクロノグラフは、高度な時計技術の集合体なのだ。
ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
チタン素材特有のブラックメタリックの色合いに、ネイビーブルーのダイヤルを組み合わせ、スポーティシックな雰囲気漂う1本。プッシュボタンをケースに沿うようにデザインすることで、直線的なケースフォルムをさらに印象つける。
■26480TI.OO.A027CA.01 ■42mm ■チタンケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水
クロノグラフの魅力は他にもある。まずはデザインだ。積算計やスモールセコンドの色を変えるなど、ダイヤルの表現力に幅が出てくる。さらにプッシュボタンをどの位置にどのような形状で設計するかで、時計の表情は大きく変化する。オーデマ ピゲのアイコンである「ロイヤル オーク」や「ロイヤル オーク オフショア」の場合、8角形ベゼルやシャープな造形のケースが特徴だが、ここプッシュボタンが加わる事でさらなる迫力が加わる。ゴツゴツとした凹凸感はクロノグラフの男らしさを引き立てるスパイスであり、計測機器としてもまれてきた道具としての魅力を備えている。早い話が「カッコいい」のだ。
例えばYOSHIDAを訪れる「ロイヤル オーク」の愛好家は、ほとんどがまずは3針モデルに注目するという。しかし、クロノグラフモデルを目にすると、そのオーラと迫力に魅了されてしまうことが多いらしい。しかもクロノグラフ搭載モデルは、3針モデルのステップアップ版という位置づけなので、格上の満足感を得ることができるのだ。
ロイヤル オーク クロノグラフ
シルバーダイヤルにブラックのインダイヤルを組み合わせる“パンダカラー”の「ロイヤル オーク クロノグラフ」。リューズとプッシュボタンは6角形デザインでまとめており、シャープな造形美を堪能できる。
■26331ST.OO.1220ST.03 ■41mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
しかもプライス的にも魅力がある。通常のクロノグラフモデルはキャリバー2385を搭載しているのだが、これはフレデリック・ピゲ製の名機キャリバー1185をベースにしており、コンパクトで高性能。長年使われてきたムーブメントであるため、価格も控えめにできるのだ。
実生活でクロノグラフ機構を使用することは多くはないかもしれない。しかし、スポーティなデザインを楽しむ格上の機構としての魅力は廃れない。オーデマ ピゲに興味があるのなら、クロノグラフも選択肢に入れておきたい。
最後に、とてもコンパクトなサイズ感に収まった2019年の最新作であり、ブティック限定モデル「ロイヤル オーク クロノグラフ」なども合わせてチェックしたい。
ロイヤル オーク クロノグラフ
ダイヤルとケースがグレーで統一されたカラーリングが目を引く注目作。38mmのケースサイズがとても新鮮に映る。
■26315ST.OO.1256ST.02 ■38mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
ロイヤル オーク クロノグラフ
ピンクゴールド製のケース&ブレスレットの華やかなクロノグラフ。グランド・タペストリー柄のネイビーダイヤルと組み合わせており、リッチな艶っぽさを楽しめる。
■26331OR.OO.1220OR.01 ■41mm ■18Kピンクゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
チタン製のケースにグレー色のセラミックベゼルを組み合わせ、「メガ・タペストリー」のダイヤルもグレー。それぞれに発色の異なるグレーを組み合わせることで、センスある時計にまとめた。
■26470IO.OO.A006CA.01 ■42mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水
ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
ピンクゴールドの大型ケースとブラックセラミックベゼルを組み合わせて、存在感のある時計に仕上げた。
■26401RO.OO.A002CA.02 ■44mm ■ブラックセラミックケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水
ジュール オーデマ トゥールビヨン クロノグラフ
創業者の名を冠したラウンドケースの「ジュール オーデマ」コレクション。クラシカルなオープンワークと複雑なメカニズムを堪能できる。
■26346BC.OO.D002CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■手巻き ■20m防水
YOSHIDA 東京本店
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5
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営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
オーデマ ピゲ ブティック 大阪
大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-6-9
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営業時間:10:00-19:30
年中無休(年末年始を除く)
ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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