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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第133回~

潜水計器として進化する
「ロイヤル オーク オフショア ダイバー」

2021.4.9
■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ ■26393NR.OO.A002CA.01

文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

 人気のスポーツウォッチ「ロイヤル オーク オフショア ダイバー」が、2005年のデビュー以降初めて、大きなリニューアルを行った。果たして何が変わったのか?

 ダイバーズウォッチは1950年代に誕生して以来、スポーツウォッチの中核として人気を誇ってきた。

 しかしオーデマ ピゲがこのジャンルに進出したのは、意外と遅く2005年のことだった。そもそもダイバーズウォッチは潜水計器として生まれたため、オーデマ ピゲのようなラグジュアリーウォッチブランドとは縁が遠かったのだ。

 そのため2005年のデビューモデルも「ロイヤル オーク オフショア」の派生版という扱いであり、ドイツの高級時計店「ヴェンペ」の創業100周年記念モデル「ロイヤル オーク オフショア スキューバ ヴェンペ」として、ゴールドケースが35本のみ製作されただけだった。しかし話題性は抜群だったようで、翌年にはステンレスケースを175本追加している。

 そしてこの成功を受けて、2006年から正式にコレクションとしてスタート。とはいえモデル名はまだ「ロイヤル オーク オフショア スキューバ」のままであり、販売経路もブティック限定に絞っていた。


AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ロイヤル オーク オフショア スキューバ

2008年にイタリアの宝飾店バートレリ125周年を記念として50本限定で発売されたブロンズベゼル仕様の「ロイヤル オーク オフショア スキューバ」。

 レギュラーモデルとなったのは2010年のこと。モデル名も「ロイヤル オーク オフショア ダイバー」となり、ここから快進撃がスタートする。


AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) 「ロイヤル オーク オフショア ダイバー」のファーストモデル

2010年登場の記念すべき「ロイヤル オーク オフショア ダイバー」のファーストモデル。

 このモデルが人気を博したのは、デザインの妙にあるだろう。そもそもダイバーズウォッチは、潜水経過時間を計測するための逆回転防止ベセルが必須。さらにダイヤルも視認性を重視しているため、デザインで差別化がしにくかった。

 ところが「ロイヤル オーク オフショア ダイバー」は、8角形ベゼルの内側にインナーベゼルを加えることで、「ロイヤル オーク オフショア」の特徴は残したままダイバーズウォッチへと進化できた。世に氾濫するダイバーズウォッチとは一線を画すスタイルが、熱狂的に受け入れられるのは当然だった。

 しかもオーデマ ピゲではこのモデルをベースに、様々な実験的な試みを行った。フォージドカーボンやセラミック、タンタルなどをケース素材に用いたり、オレンジやグリーンなどのファンキーカラーダイヤルを取り入れたりと、伝統を革新させるチャレンジの場とすることで新しいオーデマ ピゲを構築していったのだ。

 そんな「ロイヤル オーク オフショア ダイバー」が、遂にリニューアルを果たした。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク オフショア ダイバー ■15720ST.OO.A052CA.01

ダイヤルデザインのほか、事細かに仕様が変更されたニューモデル。

 もちろん特徴的なベゼル周りはそのままだが、着用感を高めるためにラグ部分が柔らかにカーブするようにデザインされたが、これは人間工学に基づいて設計されたという。さらにインデックスもこれまでよりも太く大きくなり、視認性を高めている。そして12時位置のブランドロゴは、“AP”のみとなっているが、これは今後の「ロイヤル オーク オフショア」に共通するデザインとなる。そしてムーブメントも刷新し、Cal.4308を搭載。ケース厚は0.1mmのみ厚くなって14.2mmとなった。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク オフショア ダイバー ■15720ST.OO.A052CA.01

新しい交換可能システムは時計のデザインにしっくりと溶け込むように工夫を凝らしている。

 またラバーストラップはインターチェンジャブル式を採用したが、ラグ裏のプッシュボタンを押しこむだけで簡単にはずれる仕組みは他社にはない良好な操作感だ。ちなみに今回発売される3モデルには全て取り換え用のブラックラバーストラップが付属されており、時計を着替えて楽しむことができるようになっている。

 またもや画期的な進化を遂げた「ロイヤル オーク オフショア ダイバー」に、是非とも注目してもらいたい。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク オフショア ダイバー ■15720ST.OO.A052CA.01

ロイヤル オーク オフショア ダイバー

ファッショナブルに楽しめそうなカーキモデル。二つのリューズはゴールド製になっている。

■15720ST.OO.A052CA.01 ■42mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■300m防水 ■¥4,400,000(税込)

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■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク オフショア ダイバー ■15720ST.OO.A027CA.01

ロイヤル オーク オフショア ダイバー

海を思わせる美しい色のネイビーモデル。

■15720ST.OO.A027CA.01 ■42mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■300m防水 ■¥4,400,000(税込)

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■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク オフショア ダイバー ■15720ST.OO.A009CA.01

ロイヤル オーク オフショア ダイバー

グレーモデルはスタイリッシュな雰囲気がある。

■15720ST.OO.A009CA.01 ■42mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■300m防水 ■¥4,400,000(税込)

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