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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第129回~

新たなダイヤル表現で楽しむ
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ

2021.3.12
■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン ■26396OR.OO.D002CR.02

文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

 2019年にデビューし、オーデマ ピゲの“新しいスタンダード”として話題を集めている「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」。その魅力は多岐にわたるが、今回は凝ったダイヤル表現と時計技巧が融合することで生まれた美しさについて考えていきたい。

機構の浮遊感をダイヤルで表現する

 世界で初めてトゥールビヨン機構を腕時計に搭載したオーデマ ピゲは、今もこの機構を得意としている。主にこの機構を搭載するのは、スポーティな「ロイヤル オーク」と「ロイヤル オーク オフショア」であったため、力強くキャリッジを支えるブリッジがダイヤルデザインにアクセントを加えてくれた。

 しかしエレガントな「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」には、力強いブリッジはどうも似合わない。そこでオーデマ ピゲでは、トゥールビヨンキャリッジを下からのみ支えることで、まるでトゥールビヨンが浮かんでいるように見える複雑機構「フライングトゥールビヨン」を選んだ。

 この機構をうまくデザインに落とし込むには、独特の浮遊感を活かす必要がある。そこで選ばれたのが、アヴェンチュリンと呼ばれる特殊な素材だった。この素材は透明感のあるガラス質の素材の内部に細かい内包物が入っているのだが、これがキラキラと輝く。そこにブラックやブルーの色彩を加えることで、雄大な星空の中でフライングトゥールビヨン機構が浮遊している不思議な視覚効果を楽しめるのだ。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン ■26396OR.OO.D002CR.02

オーデマ ピゲの技術の高さを物語る、美しさにこだわったフライングトゥールビヨン。

 ブルーアヴェンチュリンダイヤルにはグラデーション仕上げを施しているので、朝焼けの空を思わせるロマンティックな雰囲気があり、ブラックアヴェンチュリンダイヤルはピンクゴールドケースの華やかな存在感と融合し、神々しい雰囲気が生まれている。

 フライングトゥールビヨン自体が魅力的な機構だが、オーデマ ピゲはそこに美的表現を加えることでより深みのある時計に仕上げているのだ。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン ■26396BC.OO.D002CR.01

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン

美しい朝焼けと星空のコンビネーションを思わせる、ブルーグラデーションダイヤルモデル。

■26396BC.OO.D002CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールドケース ■ブラックアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン ■26396OR.OO.D002CR.02

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン

漆黒の闇夜と満天の星空を演出するブラックアヴェンチュリンダイヤルモデル。

■26396OR.OO.D002CR.02 ■41mm ■18Kピンクゴールドケース ■ブラックアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水 ■価格要お問い合わせ

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ダイヤルの表現力で存在感を高める

 超絶技巧のフライングトゥールビヨンと美しいダイヤル表現によって、新しい価値を表現した「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」だが、クロノグラフモデルでも卓越した表現力を楽しめる。ポイントとなるのは、やはりダイヤルだ。そもそもこのモデルに使われる風防は、表面と裏面とで異なるカーブを描いているため風防が何重にも重なるように見える不思議な視覚効果がある。ゆえに他の時計よりも、ダイヤルを眺めてしまう時間が長い。

 そこでオーデマ ピゲでは、ダイヤルの表現力にもこだわった。定番のグレーも、ベースにサンバースト仕上げを施し、その上から透明のラッカーを塗装して丁寧に磨き上げることで、深みのある光沢感と光によって濃淡を変える豊かな表情を楽しめるようにしている。さらにブラックダイヤルはグラデーション仕上げを利かせており、定番色でありながら表現力豊かな時計に仕上げている。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ ■26393CR.OO.A009CR.01

2本ともに側面から確認できる8角形のミドルケースは18Kピンクゴールドを採用。

 ちなみに両クロノグラフともインデックスや針の色がケースと異なっているが、これは8角形のミドルケースに異なる素材を使用するコンビモデルであるという証。そしてサイドからチラリと個性を発揮するだけでなく、ダイヤルもコンビにして違いを見せるのだ。

 人気の定番機構であるクロノグラフだからこそ、ダイヤルやケースの表現で個性を加える。それが「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」の魅力となっている。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ ■26393CR.OO.A009CR.01

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ

グレーの配色で品よくまとめたクロノグラフ。

■26393CR.OO.A009CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールド×18Kピンクゴールドケース ■グレーアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ ■26393CR.OO.A002CR.01

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ

ブラックのグラデーションで仄かに色気を加える。

■26393CR.OO.A002CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールド×18Kピンクゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水

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