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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第128回~

サイズ別で個性を考える
「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」

2021.3.5
■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ ■26470IO.OO.A006CA.01

文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

「ロイヤル オーク」の誕生20周年の節目唱える1993年にデビューした「ロイヤル オーク オフショア」は、初代モデルから伝統的にクロノグラフが強いコレクションである。そこで今回は、現行モデルのラインナップである3つのサイズから、理想の「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」について考察したい。

 1972年に誕生した「ロイヤル オーク」は、話題性満点のデビューだった。しかしニュース性とは裏腹に、好調なスタートとは言えなかった。それは実用的なステンレススチールケースでありながら非常に高価であったということ以上に、ケースサイズが大きかったことが理由とされる。といってもケースサイズは39mmなのだが、それでも当時は驚くほど大きかったのだ。

 しかしロイヤル オーク20周年の節目となる1993年にデビューした「ロイヤル オーク オフショア」は、防水性を高めるためにケース径を42mmへと拡大したが、今度は大きすぎるという批判もなくヒットした。それは時代に合わせて好まれるサイズ感が変化したということだろう。


AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) 「ロイヤル オーク オフショア」のファーストモデル

1993年に誕生した「ロイヤル オーク オフショア」のファーストモデル。

 時計がアクセサリー的に楽しまれるようになれば、手元にアクセントを加えることができる大型サイズが好まれるのは当然だろう。「ロイヤル オーク」や「ロイヤル オーク オフショア」は、“大きな時計で手元を遊ぶ”という現在のトレンドをいち早く具現化していたのだ。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ ■26470IO.OO.A006CA.01

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ

チタン素材特有のグレーメタリックな色合いをうまく生かし、ベゼルやストラップもグレーでまとめ、上品な雰囲気に。

■26470IO.OO.A006CA.01 ■42mm ■チタンケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水

 現在の「ロイヤル オーク オフショア」(主にクロノグラフ)も、初代と同じく42mmケースを使用するモデルが多い。ベゼルの素材はメタルもあればセラミックのタイプもあるが、プッシュボタンは基本的に丸型で、素材はセラミック(またはラバー)にしているのが特徴だ。現代の感覚では42mmケースは決して大きくはない。むしろ防水性能に優れたスポーツウォッチであることを考えると、少々小さいと感じるかもしれない。しかしこのサイズが原点であり、歴史も含めてデザインを楽しむことができるサイズ感である。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ ■26470ST.OO.A028CR.01

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ

大きな竹斑が入ったアリゲーターストラップを組み合わせると、エレガントに見えてくる。インダイヤルとストラップの色合わせもお洒落だ。

■26470ST.OO.A028CR.01 ■42mm ■ステンレススチールケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■100m防水


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ ■26470SO.OO.A002CA.01

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ

ブラックの中に赤の差し色を利かせて、スポーティな雰囲気を演出。

■26470SO.OO.A002CA.01 ■42mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水

 では、スポーツウォッチの迫力を、もっと楽しみたいならどうするか? 「ロイヤル オーク オフショア」は、1993年のデビュー以降、何度か大型ケースの限定モデルを発売してきた。そして2011年に満を持して、44mmサイズをレギュラー化する。といっても、特徴的な8角形ベゼルは変わらない。42mmケースと44mmケースの最大の違いは、プッシュボタンが角形になり、ケースに添うようにデザインされたこと。これによってモダンな迫力が強まり、腕元のアクセントとして楽しめるようになった。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ ■26400IO.OO.A004CA.02

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ

44mmケースの迫力を、ブルーとグレーでシックにまとめたクロノグラフ。ベゼルはセラミック製。

■26400IO.OO.A004CA.02 ■44mm ■チタンケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水

 では逆に控えめに「ロイヤル オーク オフショア」を楽しみたい場合はどうすればよいのか? 「ロイヤル オーク オフショア」のスポーティな魅力は女性も魅了したため、女性のために37mmケースモデルもリリースしている。基本的にはレディスウォッチなので、ベゼルにダイヤモンドをセッティングするなど華やかな味付けを加えている。しかし力強い8角形ベゼルのデザインやオフショアならではのボリューム感があるので、女性であればインパクトの強いアクセントに、そして男性であれば、小ぶりだが存在感のあるアクセサリーになってくれるだろう。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ ■26231ST.ZZ.D002CA.01

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ

ベゼルにダイヤモンドをセッティングして華やかに。ダイヤルにはサーキュラーグレイン模様と呼ばれる環状の仕上げを加えるのも特徴。

■26231ST.ZZ.D002CA.01 ■37mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■50m防水 ■¥5,610,000(税込)

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 スポーティな「ロイヤル オーク オフショア」の中でも、特にクロノグラフは個性が強い。だからこそ44mmケース、42mmケース、37mmケースのサイズにこだわって選ぶと楽しい。

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