秋の手元を華やかに彩る5つのオーデマ ピゲ

文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
秋も深まりゆくこれからの季節は、徐々に重ためのアウターが必要になってくる。となれば、シンプル&エレガントな時計ではちょっと物足りなくなる。華やかで存在感のある時計を探しているなら、YOSHIDA(ヨシダ)の店頭に並ぶAUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)は最良の選択肢となるだろう。
伝統に裏打ちされた優れた時計技術を持つだけでなく、複雑時計工房「オーデマ ピゲ ル・ロックル」が生み出す、複雑で美しいハイ・コンプリケーションも魅力となるオーデマ ピゲ。その最高峰モデルといえば、2002年にスタートした「ロイヤル オーク コンセプト」シリーズだろう。
これは「ロイヤル オーク」の発売30周年を記念して2002年からスタートしたもの。“コンセプトモデル”と聞くと絵に描いた餅で到底実現などしないものだと思ってしまうが、オーデマ ピゲは違った。優れた技術力を駆使し、メカニズムと表現力の両方で、コンセプチュアルな時計を提案し、しかも具現化させるのだ。デザインは「ロイヤル オーク」をベースにしつつ、ケースはキレのある多面構造。そこに複雑機構のオープンワークムーブメントを搭載することで、技術を視覚化させる。だからこそ、他にはない迫力と美しさ、そしてロマンを感じるのだ。
最新作である「ロイヤル オーク コンセプト フライング トゥールビヨン GMT」は、人気モデルのカラーバリエーション。精密なフライングトゥールビヨンモデルでありながら、グローバル時代に必須の時差修正機構であるGMTを3時位置に内蔵。高価な時計であっても金庫にしまい込むのではなく、アクティブな旅の時計として楽しもうという現代的な富裕層をイメージしている。その新作はサンドブラスト仕上げのチタンケースにブルーのブリッジを組み合わせ、ダークグレー×ダークブルーの色合わせによって、洗練さが増している。
ロイヤル オーク コンセプト フライング トゥールビヨン GMT
4時位のプッシュボタンを押すと6時位置のファンクションセレクターが動く。表示は、N=ニュートラル、H=時分修正、R=ゼンマイ巻き上げ。
■26589IO.OO.D030CA.01 ■44mm ■チタンケース ■ブルーラバーストラップ ■手巻き ■100m防水 ■価格要お問い合わせ
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もう一本が「ロイヤル オーク コンセプト フロステッドゴールド フライング トゥールビヨン」。こちらは38.5mmケースをつかったジェンダーレスモデルで、ダイヤルは4層構造。6時位置にフライング トゥールビヨンが収まるが、ダイヤモンドで装飾しており、別格のきらめきを楽しめる。
ムーブメントは複雑であるほど、その価値を理解するのが難しくなる。しかし「ロイヤル オーク コンセプト」は機械美と装飾美に満ちているため、コートの腕元からチラリと見えるだけで十分。言葉はなくともその価値が伝わる。
ロイヤル オーク コンセプト フロステッドゴールド フライング トゥールビヨン
表面の微細な凹凸で輝きを作り、華やかさを演出するフロステッドゴールド技法も人気のスタイル。
■26630OR.GG.D326CR.01 ■38.5mm ■18Kピンクゴールドケース ■ブルーアリゲーターストラップ(シャイニーブルーのラバーストラップ付き) ■手巻き ■20m防水 ■価格要お問い合わせ
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懐中時計の時代から、ムーブメントのオープンワーク加工は行われてきた。ただでさえ繊細なムーブメントを、さらに細かく肉抜き加工し、心血を注いで磨き上げる目的は、ひとえに時計技術を美しく表現したいという職人の情熱である。それはより小さな腕時計の時代になっても変わらない。オーデマ ピゲにも多くのオープンワークウォッチがあるが、それもまた卓越した時計技術を美しく表現したいという思いの表れだ。
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフ」は、フライング トゥールビヨンとクロノグラフを組み合わせたハイ・コンプリケーションモデルだが、それ以上に完璧なシンメトリー構造となったオープンワークムーブメントに目を奪われてしまう。
搭載するCal.2952の総パーツ数は479。これをビス位置まで完璧にコントロールしてシンメトリー構造にするのは奇跡的な技術といえよう。シルバー×ブラックで構成されるブリッジには丁寧に面取り仕上げを施しており、その美しさは別格である。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフ
■26399CR.OO.D002CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールド×18Kピンクゴールドケース ■ブラックアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水 ■世界限定50本 日本先行発売 ■¥31,570,000(税込)
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レディスモデル「ミレネリー フロステッドゴールド オパールダイヤル」も、メカニズムを楽しむ時計だが、こちらは複雑さというよりは表現力が楽しい。時刻表示を3時方向にずらすことでスペースを広げ、本来であればケースバックから眺めるテンプを前面に移動させることで、時計の鼓動が見えるようにした。そしてダイヤル素材にはオパールをあしらいブレスレットは“ポーランド風”のメッシュタイプを合わせる。こういった美しいオープンワークウォッチもまた、さりげなく手元を遊ぶのに向いているのだ。
ミレネリー フロステッドゴールド オパールダイヤル
メカニカルでありながら可憐。そして表現力豊かなレディスウォッチ。
■77244OR.GG.1272OR.01 ■39.5mm ■18Kピンクゴールドケース&ブレスレット ■手巻き ■20m防水 ■¥6,545,000(税込)
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ウォッチメイキングの最高到達点を語る「ロイヤル オーク コンセプト」や卓越した時計技術を表現する「オープンワーク」は、かなり存在感があるので、秋冬のファッションの中でもしっかり自己主張をしてくれるだろう。しかし時計ばかりが目立ってしまう状況を好まない人はどうすればよいか? 答えは「コンビケース」である。
単一素材よりも色のコントラストが明確になるので華やかさはあるが、素材の合わせ方やデザインによって、シックにもなる。「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」に今年加わったコンビケースは、8角形のミドルケースをピンクゴールドにするという3層構造なので、正面から見るとシックに見えるがサイドから見るとインパクトあるルックスになるという巧みな二面性を持っている。また、風防には、内側と外側のカーブに変化をもたせ、角度により光の屈折が楽しめ、オープンワークが施されたラグ、3Dによる立体のブランドロゴが特徴的。これなら程よく上品になるし、それでいて色気も楽しめる。引き算の美学を楽しみたいなら、こういう選択肢もいいだろう。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ
サンバースト模様のダイヤルは、グレーのラッカーで仕上げられ、雰囲気ある表情を作る。
■26393CR.OO.A009CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールド×18Kピンクゴールドケース ■グレーアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水 ■¥5,225,000(税込)
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正規時計代理店YOSHIDA(ヨシダ)と、時計専門サイトGressive(グレッシブ)が、4名の執筆陣とともに送る連載企画。「なぜ、人は腕時計に惹かれるのか?」という普遍的なテーマのもと、名だたる一流ブランドの魅力に触れ、奥深い高級時計の世界へと誘う。
Audemars Piguet Boutique Osaka
オーデマ ピゲ ブティック 大阪
大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-6-9 心斎橋福穂ビル
TEL:06-6214-5401
FAX:06-6214-5403
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