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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第107回~

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」2020年限定モデル

2020.10.9
■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフ ■26399BC.OO.D321CR.01

文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

 時計好きの憧れである超複雑機構の中でも、特に人気が高いのがトゥールビヨン機構。この機構を得意とするAUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)では、複雑さだけでなく、そこに目で見る楽しさも加えた。時計店YOSHIDA(ヨシダ)が注目する限定モデル「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフ」は、知るほどにその魅力に惹かれていく。

時計を装うという楽しみも得られる稀有なコンプリケーション

 懐中時計は胸ポケットの中でずっと起立状態にあるため、重力によって“姿勢差”が発生し、僅かな誤差が発生する。その事態を解決するために、天才時計師アブラアン-ルイ・ブレゲが考案したのが「トゥールビヨン機構」である。

 メカニズムの基本は、精度を司る脱進調速機を丸ごとキャリッジ(かご)に収め、ぐるぐると回転させること。こうすれば一方向に重力がかかり続けることはないため、姿勢差が発生しないのだ。しかし繊細な機構を回転させるには、優れた時計技術や精密な加工技術が求められる。そのため懐中時計時代はほとんど作られることはなかったのだが、機械式腕時計の権威が復活した1980年以降になると、俄かに多くの時計メーカーからトゥールビヨンウォッチが誕生するようになる。

 これは不思議な話だ。そもそも手首の上で時計が様々な方向を向く腕時計は、トゥールビヨン機構を必要としない。同じ方向に重力がかかり続けるという状況にならないので、姿勢差が発生しないのだ。では、時計人たちは何に魅了されたのか?

 その答えを示すのが、オーデマ ピゲである。同社は1986年にトゥールビヨン搭載ウォッチを発表したが、トゥールビヨン機構の直径は7.2mmしかなく、当時の世界最小&最薄の機構だった。きわめて複雑で繊細な機構を小さく薄く作るということは、すなわち“技術力を表現する方法”であるともいえる。現代のトゥールビヨンは、“技術を語る機構”となったのだ。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフ ■26399CR.OO.D002CR.01

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフ

フライング トゥールビヨンとクロノグラフを組み合わせたハイ・コンプリケーション。コンビケースなので、どこから見ても個性が楽しい。日本先行発売。

■26399CR.OO.D002CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールド×18Kピンクゴールドケース ■ブラックアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水 ■世界限定50本

 その思想は今でも強く受け継がれている。新作である「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフ」は、通常のトゥールビヨンよりもさらに格上である「フライング トゥールビヨン」という機構を採用。これはぐるぐると回転するキャリッジを支えるブリッジが存在せず、トゥールビヨン機構を裏側からだけで支える仕組み。まるで宙に浮いているように見えるから、”フライング“なのだ。しかもオーデマ ピゲは見事なシンメトリー設計にしたスケルトンムーブメントを採用することで、さらなる浮遊感を演出し、メカニズムを細部まで堪能できるようにした。それはまさしく優れた技術力を可視化したということである。

 しかもこの精密なフライング トゥールビヨン機構に、クロノグラフを加えてきた。これはオーデマ ピゲが好むハイ・コンプリケーションウォッチのスタイル。この時計は正確に時を刻む機構を愛でる喜びと、その時を操作する楽しみの両方を堪能できるのだ。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフ ■26399BC.OO.D321CR.01

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフ

トレンド感のあるブルーを利かせたモデル。ケース素材はホワイトゴールドのみなので、どこか品のある雰囲気に。

■26399BC.OO.D321CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールドケース ■ブルーアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水 ■世界限定50本

 こういった時計は、シャツやニットの袖にそっと隠れていてもオーラを隠すことはできない。チラリと顔をのぞかせた瞬間に、周囲の視線を引き付けることだろう。しかもRef.26399CR.OO.D002CR.01の場合は、ケース素材も楽しい。すでに「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」をよく知る人であれば、ケースやラグの色と針の色が異なる点に気が付くだろう。そう、このモデルは8角形のミドルケースがピンクゴールド製になった特殊なコンビケースなのだ。そのためさらに華やかさが増している。高度なメカニズムを楽しむだけでなく、時計を装うという楽しみも得られるという点でも、「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン クロノグラフ」の価値がわかるだろう。

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」自慢のコンビケース4選

  • ■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック ■15210CR.OO.A009CR.01

    CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック

    サンバースト模様の美しいグレーダイヤルが、華やかなコンビケースをエレガントな雰囲気を演出してくれる。

    ■15210CR.OO.A009CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールド×18Kピンクゴールドケース ■グレーアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水

  • ■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック ■15210CR.OO.A002CR.01

    CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック

    スモークグレーのグラデーションダイヤルにピンクゴールドのインデックス&針という組み合わせは、どことなく色気がある。

    ■15210CR.OO.A002CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールド×18Kピンクゴールドケース ■ブラックアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水

  • ■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ ■26393CR.OO.A009CR.01

    CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ

    シックなモノトーンのコーディネートが増えてくる季節だからこそ、グレーの上品な華やかさを加えてくれる。

    ■26393CR.OO.A009CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールド×18Kピンクゴールドケース ■グレーアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水

  • ■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ ■26393CR.OO.A002CR.01

    CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ

    スモークグレー×ゴールドの配色は、リッチで色気満点。クロノグラフ&コンビケースなら、さらに腕元が華やかに。

    ■26393CR.OO.A002CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールド×18Kピンクゴールドケース ■ブラックアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水

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