高級時計の未来を占うオーデマ ピゲの最新作

文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
1875年に創業したオーデマ ピゲは、今でも創業者ファミリーが経営に参画している稀少な時計メーカー。歴史と伝統を重んじてはいるが、だからといって停滞することは好まず、新しいスタイルの時計を作り続けている。その代表的な例が、ラグジュアリースポーツウォッチというジャンルを作り出した「ロイヤル オーク」と、伝統と革新を融合させたケースの構造美を楽しむ「コード 11.59 バイ オーデマ ピゲ」。その最新作は、新しい高級時計の楽しみ方を提案する洗練されたモデルたちである。
1972年に誕生した「ロイヤル オーク」は、2針モデルからスタートし、3針、クロノグラフ、永久カレンダーなど徐々にメカニズムのバリエーションを増やしていった。
さらに1993年からはスポーティさを加えた「ロイヤル オーク オフショア」もスタートし、幅広い層に訴えかけるモデルを作っている。
そういった通常進化とは異なる道を歩んでいるのが「ロイヤル オーク コンセプト」だ。このコレクションは「ロイヤル オーク」誕生30周年にあたる2002年に登場したシリーズ。ハイコンプリケーション機構を搭載するが、そのメカニズムや表現方法はとてもユニーク。アイコニックな8角形ベゼルは不変だが、ケースは直線と斜面を活かして立体的に仕上げており、力強さがある。ここにスケルトンムーブメントなどを組み込み、他にはないインパクトを作るのだ。
しかし今年の新作は、新たなスタイルを提案してきた。「ロイヤル オーク コンセプト フライング トゥールビヨン」は、これまでにない女性的な雰囲気を持つモデル。
6時位置はフライングトゥールビヨンが収まるが、振動するテンプは見えず、キャリッジに装飾したダイヤモンドの装飾がクルクルと回転している。さらにトゥールビヨンから波紋のように広がる多層構造ダイヤルを演出。インデックスもカレンダーもない静かなデザインだが、引き込まれるような美しさがある。そしてケースには無数の凹凸を作って光を乱反射させる“フロステッドゴールド”加工を施しており、美しさに磨きをかける。
卓越した時計技術を楽しむための特別な存在だった「ロイヤル オーク コンセプト」だが、今年は美的表現まで楽しめるように進化した。ロイヤル オークはどこまででも自由に羽ばたけるのだ。
ロイヤル オーク コンセプト フロステッドゴールド フライング トゥールビヨン
ハイコンプリケーションモデルでありながら、立体的なダイヤルデザインで華やかさも楽しめる。ケースにオーデマ ピゲの独自技術のフロステッドゴールド加工を取り入れた。
■26630BC.GG.D326CR.01 ■38.5mm ■18Kホワイトゴールドケース ■ブルーアリゲーターストラップ(シャイニーブルーのラバーストラップ付き) ■手巻き ■20m防水 ■価格要お問い合わせ
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ロイヤル オーク コンセプト フロステッドゴールド フライング トゥールビヨン
フロステッドゴールド加工のピンクゴールドケースとブルーの立体ダイヤルの組み合わせは、何よりも色気がある。ケース径はやや小ぶりだが、存在感を楽しめる。
■26630OR.GG.D326CR.01 ■38.5mm ■18Kピンクゴールドケース ■ブルーアリゲーターストラップ(シャイニーブルーのラバーストラップ付き) ■手巻き ■20m防水 ■価格要お問い合わせ
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2019年にデビューした「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は、正面から見ると端正なラウンドウォッチだが、サイドから見るとミドルケースとして8角形ケースを使用しており、その3層構造の立体的な造形美を楽しむことができる。加えてダブルカーブの風防、ダイヤルに配置された3Dのロゴ、装着感を良くするラグの形状など、新しいエレメントを数多く搭載した個性派。それでいて、オーデマ ピゲの歴史や伝統もきちんと投影されている点が評価され、早くも人気を集めている。
しかしオーデマ ピゲは追撃の手を休めない。今年は美しいグラデーションダイヤルモデルをリリース。グラデーションダイヤルは時計界のトレンドであり、70年代モデルを髣髴とさせるレトロな魅力がある。しかも「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」はベゼルが薄いためダイヤルが大きく、美しいグラデーションが生きるデザインになっている。パープルやバーガンディなどニュアンスを楽しむ色にしているので、手元を遊ぶ時計として活躍してくれるだろう。
さらに今年はホワイトゴールド×ピンクゴールドのコンビケースも誕生した。“コンビ”は、ほどよいラグジュアリー感を楽しむことができるが、組み合わせよっては派手になり過ぎる場合もある。しかし「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は8角形のミドルケースを別素材にするため悪目立ちはしない。むしろちらりとケースサイドが見えた時に、その立体感や構造美をさらに引き立てる効果があるだろう。
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は、伝統と革新が融合した時計だ。しかし、そこに色や素材という遊びが加わると、さらに魅力的な時計になるのだ。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック
意外性のあるパープル色のダイヤルながら、グラデーション加工することで柔らかなニュアンスを加える。ストラップも同系色なので、腕元に色気が加わる。
■15210OR.OO.A616CR.01 ■41mm ■18Kピンクゴールドケース ■パープルアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水 ■¥3,795,000(税込)
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CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ
スモークバーガンディのグラデーションしたダイヤルを使用。エレガントなクロノグラフに、遊びを加えてくれる。
■26393BC.OO.A068CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールドケース ■バーガンディアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水 ■¥5,940,000(税込)
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CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック
グレーダイヤルにゴールドの針&インデックスを組み合わせ、さらに8角形のミドルケースはピンクゴールドになっているので、どこから見ても美しい。
■15210CR.OO.A009CR.01 ■41mm ■18Kホワイトゴールド×18Kピンクゴールドケース ■グレーアリゲーターストラップ ■自動巻き ■30m防水 ■¥3,795,000(税込)
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YOSHIDA 東京本店
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5
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営業時間:10:00~20:00
年中無休(1月1日から1月3日までを除く)
オーデマ ピゲ ブティック 大阪
大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-6-9
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