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YOSHIDAで体験する、高級時計への旅 ~第10回~

オーデマ ピゲ
「ロイヤル オーク」の魅力について vol.2

2018.12.7
■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ■26574ST.OO.1220ST.01

文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano

※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

「非日常」を日常使いする贅沢

 1972年に誕生した「ロイヤル オーク」だが、誕生当初は批判も少なくなかったそうだ。ドレスウォッチ並みの美しい仕上げとスリムなケースを持ち、頑強で防水性に優れたスポーティなスペックを備えた“ラグジュアリー・スポーツウォッチ”は、生まれながらにしてアバンギャルドな存在だった。

 しかし40年以上もそのスタイルを曲げなかった結果、現在では、様々な機構やスタイルを受け止めるコレクションへと成長していく。「ロイヤル オーク」が幅広く発展できたのは、スポーティゆえにサイズに余裕があること。さらにオーデマ ピゲの看板コレクションなので、積極的に時計技術を取り入れることができる。そのためロイヤル オークは自由に進化できた。それだけ“体幹の強い”コレクションなのだ。

■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ■26574ST.OO.1220ST.02

八角形ベゼルやエッジを利かせたケースなど、デザインに存在感があるので、様々な機構を搭載しても綺麗にまとまる。

 原点である2針モデルや人気の高い3針モデル、クロノグラフやデュアルタイムモデルが基本形だが、今回注目するのは、YOSHIDA(ヨシダ)でも数多く取り扱われているパーチュアルカレンダーやトゥールビヨンといったハイコンプリケーションである。

 どちらもオーデマ ピゲの歴史を語る重要な機構であり、ドレッシーなケースに収められ、特別なイベントの時にだけ登場する“ここ一番の時計”として作られている。

 しかし敢えてタフなロイヤル オークに搭載することで、「日常使いできる時計」に仕上げてきた。これは“ラグジュアリー・スポーツウォッチ”というカテゴリーに属する他ブランドにはない優位点といえるだろう。

 そもそも老舗オーデマ ピゲは、1875年の創業当初からハイ・コンプリケーションウォッチを作ってきた技巧派だった。それはケースが小さな腕時計の時代になっても変わらず、1949年には日付、曜日、月、ムーンフェイズを搭載したコンプリートカレンダーモデルを発表。さらに1955年には閏年表示を加えたパーペチュアルカレンダーウォッチを発表している。パーペチュアルカレンダーとは、月の大小だけでなく閏年の有無まで把握して動く上級カレンダー機構だ。


AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) 1955年製作のパーペチュアルカレンダーモデル

1955年に製作されたパーペチュアルカレンダーモデル。当時はダイヤル外縁部で日付を表示する方法を用いていた。端正な配置バランスが美しい。

 しかしながら、名門オーデマ ピゲであっても、クオーツ革命の影響からは逃れられなかった。なんと事業規模が1/3に縮小してしまい、存続の危機に立たされてしまうのだった。この苦境を脱したのも、パーペチュアルカレンダーだった。1978年に完成させた厚さ3.95mmの世界最薄(当時)のパーペチュアルカレンダームーブメントが時計愛好家から評判となり、機械式時計の価値を見直す契機となったのだ。

 つまりオーデマ ピゲにとってパーペチュアルカレンダーは歴史的に見ても極めて大切な機構ということ。なるほど、「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」は、ロイヤル オークとパーペチュアルカレンダーという二つの偉大なる遺産を融合させたという特別な存在なのである。


■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ■26574ST.OO.1220ST.01

ロイヤル オークのスタイルを崩すことなく、パーペチュアルカレンダーを取り入れた。

■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ■26574ST.OO.1220ST.01

6時位置に入るムーンフェイズ表示の月やディスクも、丁寧に作られている。

■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ■26574ST.OO.1220ST.01

搭載するムーブメントは、超薄型自動巻きムーブメントCal.2120をベースとするCal.5134。その厚みは4.31mmしかない。

 もうひとつが「トゥールビヨン」機構だ。重力の影響による精度悪化を防ぐために、脱進機を丸ごと回転させてしまうという高精度機構であり、その優雅な動きでも人気を博している。この機構の誕生は1801年まで遡るのだが、設計が複雑なためほとんど作られることはなかった。この機構が腕時計に取り入れられるようになったのは、1980年代以降。オーデマ ピゲでは1986年に世界で最も小さなトゥールビヨンウォッチを製作している。


AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) オーデマ ピゲ初のトゥールビヨンウォッチ

1986年に発表したこのモデルは、オーデマ ピゲ初のトゥールビヨンウォッチ。現在でも世界最小サイズである。

■AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) ■ロイヤル オーク トゥールビヨン エクストラシン ■26522ST.OO.1220ST.01

薄く設計することで、スポーティなケースデザインであっても、日常使いできるプロポーションになるのだ。

 その後もいくつものトゥールビヨンモデルを製作しきたが、衝撃に弱い繊細な機構ゆえに、やはりドレッシーウォッチに搭載されることが多かった。しかし近年は、「ロイヤル オーク」にも搭載されるようになった。

「ロイヤル オーク」にトゥールビヨン機構を搭載するにあたって、オーデマ ピゲの技術者がこだわったのは装着感だった。薄型ムーブメントを開発してケースの厚みを抑え、スポーティなのにエレガントという“ロイヤル オークらしい”時計に仕上げている。

 歴史と伝統、技巧に優れた特別な価値のある時計は、毎日だって使いたい。ハイ・コンプリケーション機能の「ロイヤル オーク」は、そんな時計愛好者のわがままに答えてくれる。そして、YOSHIDAではそんな特別なモデルを豊富に手に取ることができるのだ。

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