オーデマ ピゲ
「ロイヤル オーク」の魅力について vol.1
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
文:篠田哲生 / Text:Tetsuo Shinoda
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
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AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)を代表するコレクションといえば、「ロイヤル オーク」であることに異論を挟む人はいないだろう。YOSHIDA(ヨシダ)でも極めて人気が高く、その勢いはとどまることを知らない。1972年に誕生した“ラグジュアリースポーツウォッチ”の原点は、天才時計デザイナーのジェラルド・ジェンタが手掛けた英国艦艇ロイヤルオークの舷窓をイメージした8角形のベゼルや、方向までデザインに取り入れたビスなど、アイコニックなデザインで人気だ。しかし魅力はそれだけではない。
ジェラルド・ジェンタによる力強くエレガントなデザイン画。
ここでは思いっきり私見を述べていきたい。私が「ロイヤル オーク オートマティック」を購入したのは、もう6年も前のことになる。既に100万円台の時計は何本も所有していたが、漠然と“普段使いができる最高峰の時計は何だろうか?”と考えていた。この場合の普段使いとは、ケースがコンパクトで、デザインに癖がなく、操作が簡単ということ。スーツにもカジュアルにも似合い、海外出張にも持っていける頑丈でオールマイティな時計を探していたのだ。
1972年に誕生したオリジナルモデルは、時計史に残る傑作になった。
世の中には様々な時計が存在しているが、この条件に合致する時計は少ない。クロノグラフはデザイン性が高く、スーツに合わせるには主張が強い。ダイバーズウォッチはケースが大きく、GMTはベゼルが煩い。ステンレススティールのケースとブレスレットを持ち、3針でカレンダー以外の付加機能がない時計を探すと、それほど選択肢ない。そこで浮上したのが「ロイヤル オーク オートマティック」だった。
当時はケース径が39mmで、ケースの厚みも9.4mm。シャツの袖口にすっと馴染む絶妙なサイズ感のおかげで、シーンを問わずに使える。現行モデルは41mm径&9.8mm厚だが、これは十分に許容範囲だろう。8角形のベゼルは主張が強いが、ヘアライン仕上げなので輝きは控えめだ。
現行モデルは、ケース径を41mmへと拡大したが、基本デザインはオリジナルモデルから不変。あまりにも人気が高いため、かなり入手困難である。
なるほどと納得して購入して以来、いまだに我が時計ワードローブのトップに立ち続けている。その後いわゆる“4大ブランド”を網羅したが、今でも「ロイヤル オーク オートマティック」が一番なのだ。それどころか、周囲ではユーザーが増えている。パッと思い浮かぶだけでもファッション誌の編集者に3名、モデル1名、フォトグラファー1名、経営者1名。これほどの“カブリ”が発生している時計は他にはない。それでもまったく嫌にならない(むしろ嬉しかったりして)のは、この時計が優れている証明だからだ。
着用するたびに感動するのは、ケースやブレスレットの磨き。フラット面はヘアライン仕上げだが、斜面をポリッシュ仕上げにすることでメリハリのある輝きが生まれている。さらには個人的な嗜好だが、ダイヤルと風防ガラスの距離が極めて近いという設計も好きだ。
腕が動くたびに、ケースやブレスレットのポリッシュ面がきらりと光る。それを眺めているだけで心が弾む。
搭載ムーブメントは自社製のキャリバー3120。オーデマ ピゲの根幹ムーブメントであり、ゴールドローターも美しい。
ここまで完全なる私見を述べてきたが、これこそが「ロイヤル オーク オートマティック」の魅力ではないかと考える。もちろん1972年からデザインコードを変えないという信念や、広がり続けるバリエーションなど、語るべきポイントもあるが、何よりも大切なのは「本当に使いやすい時計である」ということに尽きる。
YOSHIDAの店頭を見渡しても分かるように、現在はクロノグラフやレディスモデルも増えており、その陣容は充実する一方である。ただし問題もあって、この時計の満足度が高すぎて、他の時計に対するハードルが上がってしまった。「ロイヤル オーク オートマティック」というのは、ずいぶんと罪作りな存在なのである。
ロイヤル オーク クロノグラフ
ケースやブレスレットを18KPGで作成した、艶やかな一本。サテン&ポリッシュの仕上げはSSと同様で、メリハリのある輝きを楽しめる。
■26331OR.OO.1220OR.01 ■41mm ■18Kピンクゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
ロイヤル オーク クロノグラフ
艶やかな18KPGのケース&ブレスレットに、ショコラブラウンのダイヤルを組み合わせた。温かみのある配色は、秋冬シーズンに最適。
■26331OR.OO.1220OR.02 ■41mm ■18Kピンクゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
ロイヤル オーク フロステッドゴールド オートマティック
表面に細かな凹凸を作ることで、華やかなキラメキを作り出す。本来はレディスモデルとして登場したが、このサイズなら男性でも楽しめる。
■15454BC.GG.1259BC.03 ■37mm ■18Kホワイトゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
ロイヤル オーク オートマティック
ジェラルド・ジェンタが生み出したスタイルを、40年以上受け継ぐ定番モデル。「グランドタペストリー」と呼ばれるダイヤル装飾も美しい。
■15400ST.OO.1220ST.02 ■41mm ■ステンレススティールケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
YOSHIDA 東京本店
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5
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営業時間:10:30~19:30
年中無休(年末年始を除く)
オーデマ ピゲ ブティック 大阪
大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-6-9
<Googlemapはこちら>
営業時間:10:00-19:30
年中無休(年末年始を除く)
ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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