圧倒的なスケール感を誇る、
オーデマ ピゲ ブティック 大阪の魅力に迫る
取材・文:名畑政治 / Report & Text:Masaharu Nabata
写真:岡村昌宏(クロスオーバー)/ Photos:Masahiro Okamura(CROSSOVER)
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
取材・文:名畑政治 / Report & Text:Masaharu Nabata
写真:岡村昌宏(クロスオーバー)/ Photos:Masahiro Okamura(CROSSOVER)
編集:戸叶庸之 / Edit:Tsuneyuki Tokano
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2017年2月1日、大阪・心斎橋の御堂筋沿いにオープンした「オーデマ ピゲ ブティック 大阪」は、スイス屈指の高級ウォッチ・マニュファクチュールであるAUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)の関西圏での拠点となる重要なブティックであり、東京・幡ヶ谷のYOSHIDAとのパートナーシップから生まれた。
売り場面積は約148平米。これは世界的にもオーデマ ピゲのブティックとしては最大級の規模を誇る、堂々たる旗艦店である。
瀟洒な構えのファサードを抜け、店内に足を踏み入れると、そこは暖かみ溢れるウッドを多用した内装が目に飛び込んでくる。これはオーデマ ピゲ生誕の地であるスイス・ジュウ渓谷の小村ル・ブラッシュをイメージし、自然の景観を取り込んだ結果だという。壁には木材を用い、フロアにはスイスから取り寄せた石を用いている。ただし、単にクラシックにまとめるだけではなく、前衛的な要素を取り入れることで、過去をふり返るだけでなく、未来に向けて情報を発信することを表現したという。たしかにモダンさとクラシックさがほどよく解け合い、落ち着いた寛ぎの空間となっている。
1875年に創業したオーデマ ピゲが本社を構えるスイス・ジュウ渓谷は、“複雑時計の揺りかご”と呼ばれるように、18世紀の時代から、精密かつ複雑な時計の製造が盛んに行われてきた土地柄。この渓谷一帯にはオーデマ ピゲをはじめとして、現在でも数多くの高級時計メーカーやムーブメント製造メーカーが工場を構え、高級複雑時計における世界有数の生産拠点となっている。
またジュウ渓谷に隣接し、フランス国境を越えて広がるリズーの森は“ヨーロッパ最大の森”といわれており、豊かな森林資源としても知られている。この森で産出されるスプルース(トウヒ)は高い品質を持ち、古くはイタリア・クレモナのヴァイオリン職人たちが用いたという。
では、ブティックの奥へとさらに進もう。このブティックは「The マニュファクチュール」と「ラウンジ」という、ふたつのパートにわかれている。
まず「The マニュファクチュール」。ここにはオーデマ ピゲの稀少なタイムピースが展示され、これらが、どのように作られるのかが紹介されている。
もうひとつの「ラウンジ」は、その名の通り、落ち着きと寛ぎを提供する極上のもてなし空間である。つまり、この「ラウンジ」では、希望するオーデマ ピゲの作品を手にとりながら、エスプレッソやカクテルなどを楽しみつつ、展示されたアート作品と共に至福のひとときを堪能できるのだ。これは時計愛好家にとっての理想の空間。こんな素敵な場所で思う存分、好みの時計を手にとってあれこれと思考を巡らせたら、それは無情の喜びだろう。
もちろん、世界最大級のオーデマ ピゲの関西圏でのオンリー・ブティックとして、貴重なブティック限定モデルやスイスで発表されたばかりの新作などを、いちはやく紹介することが可能だという。
そのほかにも、顧客へのきめ細やかなコンシェルジュ サービスや、ブティックだけでのプライベートショーやプレビュー(内覧会)、限定モデルやシリーズなどへの優先的なご案内などを用意。オーデマ ピゲのブティックならではのメリットは多岐にわたる。
Francois-Henry Bennahmias(フランソワ-アンリ・ベナミアス)
1964年、フランス・パリ生まれ。プロゴルファーとしてキャリアをスタートさせた後、高級ファッション業界へと転身。1994年、オーデマ ピゲ・フランス支社に入社。1999年、オーデマ ピゲ北米代表取締役社長・CEOに就任し、メキシコやカリブ地方の市場開拓に手腕を発揮。2012年、オーデマ ピゲ本社暫定CEOとなり、2013年1月、正式にCEOに就任。
この「オーデマ ピゲ ブティック 大阪」のオープニング・セレモニーにはスイスのオーデマ ピゲ本社からCEOフランソワ-アンリ・ベナミアス氏が駆けつけた。
プロゴルファーからラグジュアリービジネスの世界に転身し、現在ではオーデマ ピゲ本社CEOを務めるベナミアス氏は、とても気さくだが、その話しぶりから即座に、素晴らしいビジネスの才能がある人物だとわかる、そんな切れ者である。そのベナミアス氏に「オーデマ ピゲ ブティック 大阪」開店までの経緯を聞いた。
「それは私が5年前、YOSHIDAの社長である吉田勉さんと出会った時に“愛”が芽生えてしまったから。それは彼のビジネスが非常にプロフェッショナルかつエクストラオーディネール(飛び抜けて素晴らしい)だけでなく、ライフスタイルに共感したからです。つまり私は、世界で最も力のある時計販売者として吉田さんを尊敬しているのです」
ビジネスマンとしての才能と豊かな人間性。吉田社長の個性に惚れ込んだベナミアス氏は、大阪でのブティック・オープンを一任したという。
「吉田さんから『大阪で良い物件が見つかりました』と聞いた時、私は出店を2秒で決めました。それは実に自然な成り行きでした」
ちなみに日本では二店舗しかないオーデマ ピゲのブティックでは、ここでしか買えない「ブティック限定モデル」が存在する。これらの時計はすべて特別な仕様となっており、希少性だけでなく、美しさと価値においても最上級だと評判だ。
この世界的にも希少な時計を実際に手にとるだけでも、「オーデマ ピゲ ブティック 大阪」を訪ねる価値があると断言しよう。
ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
SIHH2018 新作 ブティック限定モデル
スポーティなクロノグラフとダイヤモンドセットベゼルが絶妙にマッチする。こちらのオレンジを含め、全5カラーでの展開。
■26231ST.ZZ.D070CA.01 ■37mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■50m防水
ロイヤル オーク オフショア
クロノグラフ オートマティック
SIHH2018 新作 広告掲載モデル
42mm径のステンレススチールケース製のモデルでは、ブルーセラミックを初採用したモデル。鮮やかな色調が腕元のアクセントに。
■26470ST.OO.A030CA.01 ■42mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水
ロイヤル オーク エクストラシン
ブティック限定モデル 広告掲載モデル
1977年に初登場したイエローゴールドモデルの敬意の証である、「プチ・タペストリー」模様の美しい文字盤にも目を向けたい。
■15202BA.OO.1240BA.02 ■39mm ■18Kイエローゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
ロイヤル オーク クロノグラフ
肌に馴染みやすい18Kピンクゴールドの輝きと深みのあるブルーの文字盤とインダイヤルのコントラストが際立っている。
■26331OR.OO.1220OR.01 ■41mm ■18Kピンクゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
ミレネリー
SIHH2018 新作 広告掲載モデル
オーデマ ピゲの時計づくりとゴールドの魅力を最大限に引き出したレディスモデル。ヴィンテージ調の外装も見所。
■77244OR.GG.1272OR.01 ■39.5mm×35.4mm ■18Kピンクゴールドケース&ブレスレット ■手巻き ■20m防水
ロイヤル オーク オートマティック
SIHH2018 新作
多くの女性を魅了する、8つの異なる色合いのブリリアントカットオレンジサファイアをベゼルに備えた大変美しいベゼルが特徴。
■15451OR.YY.1256OR.01 ■37mm ■18Kピンクゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き ■50m防水
オーデマ ピゲ ブティック 大阪
大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-6-9
<Googlemapはこちら>
営業時間:10:00-19:30
年中無休(年末年始を除く)
ロングランの人気連載コラム。グレッシブが擁するベテランから気鋭のライターが、YOSHIDAが取り扱うタイムピースおよびブランドをご紹介します。時計の基本的な情報はもちろん、この連載ならではの様々な切り口で注目ブランドの魅力を解説します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ウブロなどの人気ブランドから新進気鋭まで名店YOSHIDAならではの審美眼について特集を展開します。
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